映画「ノーウェアボーイ」はジョンレノンのビートルズデビュー前を描いた映画である。
不良少年ジョンがやんちゃぶりを発揮して、2人の母親を悩ませる構図がこの映画の主題だ。40年以上ビートルズにかかわっていていながら、レノンのこういう逸話は知らなかった。
ジョンレノン少年は父母と離れて、伯父伯母夫婦に育てられていた。15歳の時伯父さんが亡くなり、伯母(クリスティン・スコット・トーマス)と2人暮らすことになる。やんちゃばかりを繰り返していたが、ますますエスカレートしていた。そんなジョン少年の親友が、ジョンの実の母親(アンヌ=マリー・ダフ)が近くに住んでいると教えてくれた。
友人とこっそり母の家に行った。妙に照れくさかった。ジョンと気づき母は歓待してくれた。母は姉妹である厳格な伯母と違い、自由奔放であった。音楽が好きでポップミュージックの楽しさを教えてくれた。
そして時折行くようになった。伯母の家には小さい女の子が二人と優しい夫がいた。伯母の家で音楽の楽しさを知ったジョンはバンドを組む。
ところが、学校の成績は急降下で素行の悪さも指摘させられていた。家ではギターを取り上げられた。しかし、こっそりもらった母の小遣いですぐ買い戻す。
ギターを使ってロックンロールを演奏するよになり、コンサートもやるようになった。
会場で近づいてきたのは左利きのギターリストポールマッカートニーである。2歳年下の彼は巧みにギターを使い、そのテクニックを見て一緒にやるよう誘った。。
英国らしいレンガ造りの家が立ち並ぶ中、物語が展開する。
ジョンの出生の秘密は意外に語られていないし、デビュー前を描く作品は初めて見る気がする。
育ての母と生みの母の間でさまよう息子の物語は数知れずあれど、ジョンレノンがまさかこんな境遇だったのかと思った。
あとはポールマッカートニーとの歴史的出会いが描かれる。これぞまさに有史上最高の名コンビの誕生である。2人が曲を創る過程を映し出す場面があり、個人的にはエキサイティングに見えた。
ところがビートルズが終わりに近づき、60年代後半に一気に仲たがいをする。こんな素敵な出会いなのにと思いながら、ジョンが亡くなった時、ポールは出会ったときを思い出しひそかに悲しみにくれたのではないかと想像した。
演技としてうまいのは2人の母親である。2人のおかげで映画がぐいぐい引き締まっている。
「イングリッシュペイシェント」のすばらしい演技をはじめとしてクリスティン・スコット・トーマスの出る映画には英国人らしい格調の高さを感じる。まさに格調高雅といった言葉が適切だ。
母親アンヌ=マリー・ダフもうまい。なぜか2人は実の姉妹のように似ているように見える。
あとは音楽の選択がうまい。
名作「ストレンジャーザンパラダイス」で繰り返し流されていた「アイ・プット・ア・スペルオンユー」が効果的に使われている。CCRも歌っていたが、この渋さは絶妙だ。あとは「マイボニー」や未公開のビートルズ前哨戦の歌がいい。
左利きのポールがベースでなくギターを鳴らしながらロックンロールを奏でるのがいい。
実際の顔に似ていないので醒めてしまうような人もいるかもしれないけれど、僕には悪くなかった。
ラストでジョンの「マザー」が歌われる。歌詞のテロップを見ながら、感傷にふけった。
不良少年ジョンがやんちゃぶりを発揮して、2人の母親を悩ませる構図がこの映画の主題だ。40年以上ビートルズにかかわっていていながら、レノンのこういう逸話は知らなかった。
ジョンレノン少年は父母と離れて、伯父伯母夫婦に育てられていた。15歳の時伯父さんが亡くなり、伯母(クリスティン・スコット・トーマス)と2人暮らすことになる。やんちゃばかりを繰り返していたが、ますますエスカレートしていた。そんなジョン少年の親友が、ジョンの実の母親(アンヌ=マリー・ダフ)が近くに住んでいると教えてくれた。
友人とこっそり母の家に行った。妙に照れくさかった。ジョンと気づき母は歓待してくれた。母は姉妹である厳格な伯母と違い、自由奔放であった。音楽が好きでポップミュージックの楽しさを教えてくれた。
そして時折行くようになった。伯母の家には小さい女の子が二人と優しい夫がいた。伯母の家で音楽の楽しさを知ったジョンはバンドを組む。
ところが、学校の成績は急降下で素行の悪さも指摘させられていた。家ではギターを取り上げられた。しかし、こっそりもらった母の小遣いですぐ買い戻す。
ギターを使ってロックンロールを演奏するよになり、コンサートもやるようになった。
会場で近づいてきたのは左利きのギターリストポールマッカートニーである。2歳年下の彼は巧みにギターを使い、そのテクニックを見て一緒にやるよう誘った。。
英国らしいレンガ造りの家が立ち並ぶ中、物語が展開する。
ジョンの出生の秘密は意外に語られていないし、デビュー前を描く作品は初めて見る気がする。
育ての母と生みの母の間でさまよう息子の物語は数知れずあれど、ジョンレノンがまさかこんな境遇だったのかと思った。
あとはポールマッカートニーとの歴史的出会いが描かれる。これぞまさに有史上最高の名コンビの誕生である。2人が曲を創る過程を映し出す場面があり、個人的にはエキサイティングに見えた。
ところがビートルズが終わりに近づき、60年代後半に一気に仲たがいをする。こんな素敵な出会いなのにと思いながら、ジョンが亡くなった時、ポールは出会ったときを思い出しひそかに悲しみにくれたのではないかと想像した。
演技としてうまいのは2人の母親である。2人のおかげで映画がぐいぐい引き締まっている。
「イングリッシュペイシェント」のすばらしい演技をはじめとしてクリスティン・スコット・トーマスの出る映画には英国人らしい格調の高さを感じる。まさに格調高雅といった言葉が適切だ。
母親アンヌ=マリー・ダフもうまい。なぜか2人は実の姉妹のように似ているように見える。
あとは音楽の選択がうまい。
名作「ストレンジャーザンパラダイス」で繰り返し流されていた「アイ・プット・ア・スペルオンユー」が効果的に使われている。CCRも歌っていたが、この渋さは絶妙だ。あとは「マイボニー」や未公開のビートルズ前哨戦の歌がいい。
左利きのポールがベースでなくギターを鳴らしながらロックンロールを奏でるのがいい。
実際の顔に似ていないので醒めてしまうような人もいるかもしれないけれど、僕には悪くなかった。
ラストでジョンの「マザー」が歌われる。歌詞のテロップを見ながら、感傷にふけった。