巨匠ロバートアルトマン監督の2001年の作品。アルトマン監督特有の登場人物が多い映画である。ミステリーの色彩があり、貴族のカントリーハウスでの殺人事件をテーマにする。
1932年の英国、貴族のカントリーハウスに上流のお客様が次々とおとづれる。夜は来客と共に豪華ディナー、昼間は狩猟がおこなわれている。2日目普通に晩餐がおこなわれているときに殺人事件が起きる。
あらすじを書くのが難しい。いきなりカントリーハウスに来客が訪れる。来客が大勢来て紹介するが、名前を覚えるのは不可能である。しかも下働きの人、執事や女給たちもたくさんいる。セリフが数人に絞られているわけでなく、下働きの人を含めてそのカントリーハウスにいる30人程度の人にセリフが与えられている。画面のカットが次から次へと変わっていく。それぞれの紹介や晩餐、狩猟などの場面にたっぷり80分程度使う。
いきなり暗闇の中に入ると視界がなくなる。その後少しずつぼんやり見えていくようになる。アルトマンの映画はいつもそんな感じである。登場人物の設定が理解できないまま、時間がたち、ぼんやりと登場人物のことがわかっていく。理解できそうかな?というときに殺人事件が起きる。
ミステリーだが、その後半50分の謎解き場面は他のミステリー映画のように華麗な謎解きではない。ミステリーにした方が映画に緊張感が走るが、さほどでもない。同じアルトマン監督のミステリー「ザ・プレイヤー」は殺人犯人が早めにティム・ロビンスだとわかる。ここではわからない。普通はしばらくわからないほうがおもしろいはずなのに、ミステリー映画としては「ザ・プレイヤー」のほうがおもしろい気がする。というのも登場人物があまりに多すぎて推理することすら出来そうもないからかも?
アルトマンは1930年代におけるイギリス上流階級の生活とそれを支える給仕や女給などの下働きの人間の関係を描くことが第一だった気がする。約30人の会話の中に、その上下関係が次第にわかるように仕上げていく。脚本家は良くまとめたものである。正直この人間関係を図にまとめようと思っても簡単にはまとめられない。理ではなく、時間のたつままにただひたすらアルトマンワールドについていくしかないといった感じだ。あとは控えめに上品に奏でられる音楽が良かった。
1932年の英国、貴族のカントリーハウスに上流のお客様が次々とおとづれる。夜は来客と共に豪華ディナー、昼間は狩猟がおこなわれている。2日目普通に晩餐がおこなわれているときに殺人事件が起きる。
あらすじを書くのが難しい。いきなりカントリーハウスに来客が訪れる。来客が大勢来て紹介するが、名前を覚えるのは不可能である。しかも下働きの人、執事や女給たちもたくさんいる。セリフが数人に絞られているわけでなく、下働きの人を含めてそのカントリーハウスにいる30人程度の人にセリフが与えられている。画面のカットが次から次へと変わっていく。それぞれの紹介や晩餐、狩猟などの場面にたっぷり80分程度使う。
いきなり暗闇の中に入ると視界がなくなる。その後少しずつぼんやり見えていくようになる。アルトマンの映画はいつもそんな感じである。登場人物の設定が理解できないまま、時間がたち、ぼんやりと登場人物のことがわかっていく。理解できそうかな?というときに殺人事件が起きる。
ミステリーだが、その後半50分の謎解き場面は他のミステリー映画のように華麗な謎解きではない。ミステリーにした方が映画に緊張感が走るが、さほどでもない。同じアルトマン監督のミステリー「ザ・プレイヤー」は殺人犯人が早めにティム・ロビンスだとわかる。ここではわからない。普通はしばらくわからないほうがおもしろいはずなのに、ミステリー映画としては「ザ・プレイヤー」のほうがおもしろい気がする。というのも登場人物があまりに多すぎて推理することすら出来そうもないからかも?
アルトマンは1930年代におけるイギリス上流階級の生活とそれを支える給仕や女給などの下働きの人間の関係を描くことが第一だった気がする。約30人の会話の中に、その上下関係が次第にわかるように仕上げていく。脚本家は良くまとめたものである。正直この人間関係を図にまとめようと思っても簡単にはまとめられない。理ではなく、時間のたつままにただひたすらアルトマンワールドについていくしかないといった感じだ。あとは控えめに上品に奏でられる音楽が良かった。