貫之墓に参る。

2015年07月04日 | 日記
今日は太田裕美のライブのため、京都へ行く。最近のありさまから、昼過ぎに発って丁度の時間に着くことも考えたが、折角上洛するのなら貫之の墓へいってみよう、と思い立ち、朝一で家を出る。

朝から天気が悪かった。予報では京都は曇りと出ていたが、どんよりとしていてかなり怪しい。案の定、叡山の坂本へ着くと降り出してきて、山の上は霧が立ちこめ、どうも相当降っている様子だった。
昼近くにもたて山で下車し、そこから歩く。案内はあったが、道なのかどうかすらあやしいところをのこのこ歩く。幸い、雨は小康で傘を差さずに済んだし、足下も平気であった。



貫之墓は、なんでこんなところに建てなのだか・・・・・・、というような人の気配すらないようなところにぽつんとあった。携帯も圏外。そこだけが取り残されたかのように静寂を保っている。しばし偲んで駅へ戻り、さらに叡山を登る。



頂上は雨は降っていなかったが、やはり霧が立ちこめていて遠景は真っ白で何も見えない。まさに仙界へ来たのかと思われるようだった。夕刻の開演に間に合うように、山中を見て回る。いずこも静寂、京都の寺社仏閣と違い、観光客が少ない分、厳かな気品に満ちている。
最後におみくじを引いたら、
玉石未分時 憂心轉更悲 前途通大道 花發應残枝
とあり、「このおみくじを授かる人は、山を掘って金を得るかのよう」であるとあった。あなや、核心を突いた託宣である。

夕刻に京都駅へ戻ると雨が降り始めていた。近鉄に乗って会場へ。会場は駅の目の前なので、傘を差さずに済んだ。

演目は、先月の公演とほぼおなじであるが、キーボードがない分、まったく異なった印象となっていた。

八時の新幹線で帰路につく。最寄り駅からの家路ではじめて傘を使った。

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