ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

140708 挙式の翌日、車旅で寄れなかった平櫛田中美術館訪問、男ざかりは百から百から!!

2014年07月08日 | 趣味と交遊

 式の翌日、孫たちは木下サーカスに、私は日本一周車旅で寄れなかった井原田中美術館に行くことにした。ホテルグランビアの朝食バイキングをみんなでとった後、一足先に新幹線で福山まででる。息子の取ってくれたチケットは途中下車ができないので福山まで別途自由席特急券を取って、福山から福塩線で神辺にでて井原線にのりかえ井原でおりて美術館まで歩10分。ローカル列車はワンマンで本数も少なく接続も悪い。14時40分の新幹線に福山で子供たちに合流するには美術館で1時間ちょっとしか余裕がない。足指がいたいのでタクシーにのりワンコイン。

 なんと土日はシルバー招待デイ、通常410円のところ免許証提示で無料で入館。この平櫛田中(ひらぐし でんちゅう)という人物、私が男の人生80年で残り自由時間6000時間をどう過ごすかとブログのプロフィールに書いていたのを千葉の友人のKKさんが見習ったらよいと私に教えてくれたのが最初。「60、70鼻たれ小僧、男盛りは100歳100歳!」「いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」など有名な言葉を残している日本の木彫界、芸術界の大御所で文化勲章も何回か受賞しているような大人物。

 東京の国立劇場に20年の歳月がかかって完成された木彫彩色の鏡獅子像(高さ2.3M、モデルは6代目尾上菊五郎)が展示されているが歌舞伎をみたことがない私は知る由もなかった。といういきさつでとにかく生家の井原を訪ねてみようと来たしだい。木彫というのは芸術分野のなかでも特に食ってゆくのがむつかしい分野らしいがいかなる経緯でこの道の大家なりえたか、100歳でなお元気で30年分の木彫の材料を買い込んで107歳で亡くなるまでほり続けたという人物のものの考え方、背景をしりたくやってきたということ。井原市立田中美術館、1Fから3Fまで田中の名品がずらり展示、木彫も一流、書も一流、一道に徹しことを成した人は百芸に通じる、さらにその人物も超一流ということになる。

 昔は親は買ってでも苦労しなさいと子供に教えた。今では考えられないことだが平櫛田中も貧乏と病気という2大苦の中から木彫の道を歩み始め、売れない、認めらない、貧乏が続くという挫折寸前で西山禾山(かさん)和尚という心の師、岡倉天心という日本芸術界の巨匠との出会いがあって、生きるための光明を見出す。生涯、師と仰げる人物との出会いがあり、師と仰ぎ続けることができることが大切であることを痛感する。極貧の中でも志を忘れず精進を続け、支えてくれた妻や若くして亡くなった3人の子供たちへの深い愛情が作品にも反映してゆく。しかし作品は簡単にはうれない。貧乏が続く。

 どうしたら売れるものが作れますかと岡倉天心にたずねる。「売れるものを作ろうとするから売れない。売れないものをつくりなさい、そうすれば必ず売れます」。はたと気付くところがあり、愛する子供をモデルに彫ってみようとしてできたのが写真の「幼児狗張子(ようじいぬはりこ)」これが展覧会で銀杯受賞、1年分にちかい生活費にあてられる賞金を獲得することになる。39歳の時。

爾来、鏡獅子をはじめ後世に残る作品を次々と制作、107歳まで仕事をつづけ、木彫会、芸術界の発展と人材育成を成し遂げた。90歳の時に文化勲章をうけ皇居での授賞式のあとで天皇陛下から一番苦心したことは何かと問われ、「それはおまんまを食べることでした」とこたえたとか。そして百歳の祝賀会が帝国ホテルで開かれたときに、あの有名な「60、70ははなたれ小僧、男ざかりは百から百から、わしもこれからこれから」と意気盛んなところを見せたという。

生涯を通して、「いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」の信条でいきぬいた男、平櫛田中の形骸に接した1時間でした。

 

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140707 長男の結婚式で岡山へ、笑顔いっぱいのハッピーデイでした!

2014年07月07日 | マイ家族

今朝、息子から婚姻届をしてきましたとメールが妻あてに入った。一昨日挙式で七夕の日に入籍。結婚記念日にはいつも心新たに迎えられるよう今日にしたらしい。出席した小2の孫娘がホテルのロビーに飾られていた七夕の短冊に二人の幸せを祈るコメントを書いたらしい。学校でもそんなことをしているのか成長したものだ。

挙式前日に岡山プラザホテルに入る。後楽園に隣接しており5年ぶりに妻と散策。後で息子からもらった後楽園での和服での前撮り写真、芝の上に毛氈をひき岡山城をバックに入れて撮られていたが実にういういしいナイスショットの写真、外国の留学生たちにめずらしそうに囲まれたらしいがローアングルから狙ったいい写真だった。

小雨がぱらついてきたがそのまま岡山城へ。別名「鵜城うじょう」というらしいが材料はなにか定かではないが黒の縦じまになっている。はじめてみたが雰囲気のあるお城。傘を妻にさしてもらいながら撮影。

その夜、久しぶりに息子と3人でホテルそばのダルマという焼肉屋で夕食。独身最後の夜の親子の夕食。うまかった。

 翌日、息子に迎えにきてもらい式場に昼前ついてレンタルのモーニングをきこむ。今回限りのモーニング用シャツをきてネクタイをしめる。孫二人が神父さんに指輪をわたすリハーサル。うまくやれるかな?。式場内チャぺルで13時から式が始まる。大理石とステンドガラス、椅子も透明のピュアな感じのチャペル。家族だけの厳粛かつアットホームな挙式で参加者全員が結婚証明書にサインするなど初めての経験だったが素晴らしかった。式後のチャペル内での写真撮影、笑顔いっぱいのうれしいひと時でした。

 夕方、駅近くの日本料理店で結婚披露宴があり気持ちのこもった本格的な日本料理で最後のとうもろこしご飯の時など店主自らが宴席にでてこられうんちくを披露してくれた。料理は素材選びと思いやりですというわけ。

 最初に新郎があいさつし新婦のおとうさんに乾杯の音頭をとっていただき、宴は和気あいあいとすすみ、閉めのあいさつを私がさせていただく。以前ブログで紹介したことがある吉野弘さんの祝婚歌を自筆で色紙にかいて二人に贈った。結婚はまさにゴールインでなくスタート、これからいろいろあるだろうが、二人で互いに思いやり、尊敬の気持ちを忘れず、いい家庭をつくる共通目標にむけて頑張ってもらいたいものである。吉野弘さんのいう、反語的ではあるが二人がむつまじくいるためにはおろかであるほうがいい、立派すぎない方がいいから始まる祝婚歌、40数年の結婚生活の先輩としてうなづく箇所がいっぱいで人生のエキスをあらわしたこの詩を年に1回は七夕の日に読んでもらいたいものである。

大変ハッピーな一日でした。

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140703 北口本宮富士浅間神社、山開き。安倍政権なんだか危うい!

2014年07月03日 | 本、映画

7月に入り富士山山開きのニュース。登頂してもトイレがあるとかないとか。世界遺産に指定されると観光客が増え自然保護が大変。美保の松原もバスの過重で根腐れがおこって松が枯れ始めているとか。山開き奉納は吉田口がそばにある北口本宮富士浅間神社で行われる。

戦国時代には武田信玄が戦勝祈願に訪れたとか。

勇壮な巨木が当時をしのばせる。

 集団的自衛権が自公協議で閣議決定された。なんのことか?。たとえばアメリカの日本海にいる艦船が北朝鮮のミサイルに攻撃された。そばにいた自衛隊の艦船が米兵の救助もできないのか、さらなる北鮮の攻撃に対し日本の海上自衛隊は反撃できないのか。これが今回の閣議決定、すなわち法案を通すことが与党内部で合意されたということ。国会で法案をとおすか野党と論戦があっても結局法整備が行われ自衛隊はあくまで自国防衛とはいえ武器を使うことが許容されるようになったということ。

 首相は記者会見でこのことが戦争の抑止力になるという。真珠湾攻撃など過去の歴史にあるように戦争というのは紙一重で勃発するし所詮は狂気の世界。米艦隊を救助したということは北朝鮮は日本も敵とみなし攻撃してくる。そして戦争となる。危ういことだ。自民党のハト派議員はいないのか、議員のもっぱらの関心は選挙のことばかり。地元に帰って握手してまわることが政治家としての仕事になってるとか。本部の公認がとれないと勝てない、だから言いなりだとか。殺すか殺されるか、戦争は狂気の世界、従軍慰安婦問題も南京なんとかも所詮は理不尽がまかり通る世界でのはなし。

 47歳の兵庫県県会議員が記者会見で子供のように泣きわめいている。なんだこりゃ。こんな人物を当選させた県民もまさかという気持ちなんだとおもうが情けないね。

梅雨に入ってからも雨がほとんどなかった福岡も今低気圧の接近で大雨注意報。博多山笠は雨が多いがこんな空模様みたいに日本の政治は?だね

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