夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
神一元・善一元・光明一元の生活
人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

花吹雪の中のお釈迦様

2016年02月27日 17時57分13秒 | 真理の言葉
花吹雪の中のお釈迦様

しだいに明るさが増し、桃色の花の芽も膨らみ温かさを感じ、花ざかりの道を想い、
生命の躍動と美しさを喜ぶ今日この頃です。

釈尊の母摩耶夫人は、お産のために故郷の城に向かわれる途中に、
城園の池の側に咲く花を手で折られようとした時に産気づかれ、釈尊を産み落とされました。
こうして釈尊は花吹雪の中でお生まれになりました。
また八十歳でタシナガラの樹の下で涅槃に入られた時には、サーラの花は、時期はずれに真っ白な花をつけたといわれています。
白い花のついた枝ぶりが、鶴が羽をひろげたようであったので、鶴林と呼ばれるようになりました。
釈尊は花吹雪の中で息を引きとられました。
花吹雪の中でお生まれになり、花吹雪の中で散っていかれました。
お釈迦様の美しいお姿、尊い御心が顕れている曼荼羅模様であり、今もなお私達、衆生を導いておられます。
まさに尊い花のような潔い佛の道を説かれ、衆生をお救いになられました。

『一切の業障海は、皆妄想より生ず。
若し懺悔せんと欲せば端坐して実相を念(おも)え。
衆罪は霜露の如し、慧日能く消除す。』

仏説観普賢菩薩行法経

今までの一切の迷妄を洗い浄める為の懺悔は、ただ慈悲と賢さ、善が普く宇宙に広がる実相の普賢菩薩と
一体であると観ずる瞑想(神想観)を修すれば智慧の太陽が迷妄を朝露が太陽によって照らされ消えてしまうように
諸々の罪を消去して本来の人間に具わっている円満で完全な姿が光明燦然と顕現するのであります。



時に十方の佛、各々右の手を申べて行者の頭を摩(な)でて、是の如き言を作(な)したまはん。
善男子、汝今大乗経を読誦するが故に、十方の諸仏懺悔の法を説きたまう。
菩薩の所行の結使(けっし)を断ぜず使海(しかい)に住(じゅう)ぜず。心を観ずるに心なし、顚倒(てんどう)の想いより起こる。
空中の風の依止(えし)する処なきが如し。
是の如き法相は生ぜず、没せず。
何者か是れ罪、何者か是れ福、我が心自ら空なれば罪・福も主なし。
一切の法は是の如く住なし、壊(え)なし。
是の如き懺悔は心を観ずるに心なし。法も法の中に住せず。諸法は解脱なり、滅諦(めったい)なり、寂静なり。
是の如き相をば大懺悔と名づけ、大荘厳懺悔と名づけ、無罪相懺悔と名づけ、破壊(はえ)心識(しんしき)となづく。
此の懺悔を行ずる者は、身心清浄にして法の中に住ぜること、猶ほ流水の如し。
念々の中に普賢菩薩及び十方の佛を見てたてまつることを得ん。
時に世尊、大光明を以って、行者の為に無相(むそう)の法を説きたまはん。

                    仏説観普賢菩薩行法経・・・諸仏廣説甚深大悔法

『注』
結使(けっし)・・・・・束縛・執着・煩悩の異名 
使海(しかい)・・・・・煩悩の海。
顚倒(てんどう)・・・正しい見方。あり方の反対であること。
            さかさまなる考えを持ち正しい理に反すること。

依止(えし)・・・・・力や徳のあるものに依存して、そこにとどまること。
法相(ほっそう)・・・一切のものの真実の姿。清浄な教えの特質。
住(じゅう)・・・・・とどまる。執着、迷執のこと。
壊(え)・・・・・・・・・変化して滅びること。宇宙が破壊すること。
滅諦(めったい)・・・苦しみの消滅した状態こそ理想の世界であるという真理。
         迷いを断ち尽くした永遠な平安の境地が理想であるという真理。
破壊(はえ)・・・・・やぶられること。
心識(しんしき)・・・たましい。こころ。一切の差別的認識。心と思慮と認識。精神活動。
無相(むそう)・・・・・物事には固定的、実体的な存在はない。差別対立の姿を超えた一元の世界であり、
             一切の執着を離れた境地であり、真実の存在は佛の実相のみが実在する。




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