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俳優 吉岡 秀隆

2005-11-20 00:00:00 | この人に萌え萌え!
「キネマ旬報 11月下旬号」は、吉岡秀隆特集だった。

この権威ある映画雑誌で、特集が組まれるのは、ファンとして嬉しい!
やっぱり見てる人は、ちゃんと見てるんだね。
「北の国から」の純くん以降の彼の活躍ぶりを、評価してのことでしょう。

彼のキャリアで、突出しているのは、「北の国から」と「寅さんシリーズ」という長く撮られた作品で、彼の成長に合わせたような若者を、二人も演じ分け、それを見られ続けた役者だということだろう。

しかし思春期にあった彼が、「北の国から」では、女の子を妊娠させてしまって親父と共に謝りに行くシーンを課せられたりするのは、本人として辛かったことに違いない。視聴者は、純君と、吉岡さんを同化させてしまいがちだから、「純くん」と声をかけてしまわれる日々は苦痛だったと、吉岡さん自身が述懐されている。

一方で、由緒正しき山田組や、黒澤明監督の作品に出演し、映画俳優として育てられたことととは、他の誰にもない大きな財産を持つ俳優となった。そして、この2つの作品に出る以外は、マスコミに出ず、普通の若者としての生活を守ったことも、よくある子役の挫折から、免れたことになったのだと思う。

キネマ旬報で「俳優 吉岡秀隆を語る」で、彼を撮ってきた監督たちの言われていることは、共通項があった。

役を、強引に引き寄せて、この僕がという我を出してくる俳優さんの多い中、それと対極にあるのが、吉岡さん。小泉監督いわく、白紙になって役に寄り添える俳優。杉田監督をして「名優」といわしめ、佐々部監督は、「僕は、吉岡秀隆ファン」中江監督にいたっては、「今世紀最後の役者」だからねえ。

演じる役が、はまり役になり、あたり役になるという稀有な役者だ。
それは、多くの役者が望むことではあるだろうが、それを得た者は、重荷を背負うことになるのだろう。出演作を、よくしぼっているから、多作とは言い難いけれど、35歳。これからどう成長していくのか、なんとも楽しみだと思う。山崎監督のような若い監督と仕事をして、コメディセンスが引き出されたのは良かった。とんでもない悪役も見てみたいし、年齢を重ねて、父親役も見てみたいと思う。

音楽活動の方も、自分なりのペースでぜひ。彼の声と、詩は、とてもステキだから。


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