ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

東欧雑貨のお店「チャルカ」

2006-02-18 21:41:19 | ショップ ダンケ

Dscf0028_edited 難波に出たとき、東欧雑貨のお店チャルカに行った。関西の情報雑誌で見たのが最初だったと思うが、本屋さんで「チャルカの東欧雑貨買い付け旅日記」を見つけて、読んだら、ぜひ実店舗に行きたくなったのだ。これも、「ショップ・ダンケ」運営のためのリサーチの一環だ。

旅が好きで、かわいいオミヤゲを買うのが大好き、それが、仕事に出来たら、お店を持てたらという夢を実現したのが、「チャルカ」さんである。もうお店を開いて堂々6年目。

店主のチャルカさんのターゲットは、東欧である。ベルリンは、彼女らにとって東欧への入り口になる場所で、買い付けでも、蚤の市のスケジュールに合わせて、必ず立ち寄る場所。ドイツに住んでいた私の目からは旧・東ドイツのものは、ちょっとキッチュというか、時代遅れで、うらぶれた感じがしてしまうのだが、見る人が見ると、違って見えるのだ。旧東ドイツの切手など、きちんと並べて見せられると、なるほどそのデザインは、斬新であることに気づかされる。

それにしても果物やさんの紙袋や、旧東ドイツの領収書や伝票が、商品になってしまうのかと、驚いてしまう。特に紙類には、こだわりがあるようで、その色あせた紙の手触りや質感に敬意を表して、「アジガミ」と言われている。単価が安いのも魅力だ。ひとつ、ふたつと気に入りのものを、お客さんがピックアップして、買っていく。

ステーショナリーのほか、東欧のハンドメイドのテキスタイル、陶器、蚤の市での1点ものなど、雑貨好きには、心引かれるものがお店には、並ぶ。ハンガリーのクロスステッチのテーブルクロスに、激しく心動かされたカッチイである。

Dscf0027_edited_1 お店「チャルカ」は、半分は、喫茶店でもあり、寒い中、おなかを暖めてくれそうなランチメニュー、ケーキ、ドリンク類を、これまた味のある木のテーブルで、いただける。さらに生のお花のパワーが、お店にも、生き生きとした彩りを添えている。

「チャルカの東欧雑貨買い付け旅日記」に現地での情報収集の仕方から、蚤の市や、お勧めショップ情報、買い付けたものの荷造りや、郵便局からの発送方法(用紙の書き方まであるのは、とても親切)まで、本で伝授されていたのだけど、バイヤーとして、すべて自分たちでやってのけてきた行動力のノウハウを惜しみなく公開されている。

ドイツのダンボール箱は、日本に比べて弱いので、一番丈夫なバナナ箱を探すあたりは、現地を知り尽くしているなとうなってしまった。かといって、これは、バイヤーマニュアル本ではない。国際列車ユーロシティーに乗って、ベルリンプラハ、ブダベストに旅をするチャルカさんたちは、本当に旅を楽しんでいる。ハンガリーのおばあちゃんたちの手仕事に目を見張り、おいしい手料理を食べさせてもらって、めちゃくちゃハッピーという様子が、紙面から伝わる。この本を読んで、東欧へ行きたいと思うヒトは、きっと多いはず。

この本は、チャルカさんの伝えたいコンセプトが、非常にはっきりしていて、すみずみまで神経が行きとどいている。本のサイズ、紙の質にまで、こだわっているのだから。

旅のガイドブックというのは、テーマがあって、ガイドとして頼れる情報と、ビジュアルな見せ方、それでいて読ませて、旅心をかきてる文章があってこそ。

チャルカさんと一緒に探す旅が、5月にあります。雑貨好き、旅行好きのヒトには、ピクピクする旅行日程です。