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北の零年

2006-02-28 01:02:00 | 映画&ドラマにハマル!


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日本アカデミー賞の発表は、3月3日、それに合わせて、ノミネートされている作品賞だけでも見とこうと思うので、今頃になって「北国の零年」DVD鑑賞となる。

明治維新の激動の時代、淡路の国から北海道へと移住を命ぜられた稲田藩の人々の北海道開拓の群像劇。東映超大作ということで、豪華キャスト、7ヶ月にも渡る北海道ロケ。

メガホンを取ったのは、行定勲監督。「世界の中心で愛を叫ぶ」とか現代ものを得意にしている彼が、こんな歴史ものを撮るとはね。今年は、三島由紀夫の文芸ものの「春の雪」も撮っているのだから、レパートリーの広い器用な監督さんです。

吉永小百合さんが、主役で、夫役が、渡辺謙。うーん、吉永さんは、奇蹟のような映画女優だから、実年齢で、謙さんとかなり年齢差があるのに、夫婦役を演じられるのは、すごい。シワも目立ちたなかったのは、照明が、上手かったから?

貞淑を絵に書いたような小松原志乃というヒロインは、吉永小百合という女優にぴったり。ゆえに面白みに欠けるというか。彼女あっての映画なのだけど、吉永さんは、どの映画に出ても、ひたすら美しく、永遠の優等生女優という気がしてまうのよね

武士の身分崩壊にあって、男は、頼りなく、女のほうが、強くりりしいということを映画は、伝えるのだけど、脚本がね、ちょっと説明的すぎるセリフがあることが気になったかな。

小松原志乃の生活を、陰から支えたのは、アイヌを友とし、北海道の原野をさすらうナゾの男(実は、元・会津藩の浪人)を豊川悦司がやっていて、非常にカッコよかった!助演男優賞にノミネートも納得!

志乃が、牧場経営を成功させるあたりは、詳しいところは、省略され、行方不明の夫が帰ってきての後半は、バタバタした展開になった気がした。

渡辺謙は、「ラストサムライ」で武士の理想像を演じて見せたが、ここでは、真逆の変節を遂げてしまう武士を、多くはないシーンで、さすがの重量感で見せた。彼の役が、存在感の薄い俳優が演じたら、作品が根幹から崩れてしまう。

オカネをかけた超大作で、大成功というのは、かえって難しい。★みっつといったところかな