ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

久しぶりに大物が、、、、

2009-04-08 05:22:47 | ラルベロ(店)での出来事
ご他聞にもれずここベニスも世界同時不況の真っ只中
ベニス島内かなり経済的に苦しんでるお店あちこちで見かける

1、2年前にオープンしたばかりのお店がもう閉店なんてざら
賃貸でお店をやってる人は家賃を払うだけの売上げが無く本当に大変なようだ

幸いL’ALBEROは28年前にPinoが家を買うくらいの勇気で買った店

入れ替わりの激しいベネチアの店でこんなにも長く店をやっていられるなんて
幸せな人やなーとつくづく思う

で今日で久しぶりに大物が売れました
スイスの時計会社と提携してして作った世界で1点のオリジナルベネチアンガラス時計!

この商品日本のデパートで販売時に見につけてると必ずと言っていいほど
お客様の目にとまり絶賛の声を頂く!

ベネチアンガラス時計と言えば回りにミッレフィオリがポツポツとシンプルに並んでいるのが
ほとんどのデザインだがPinoのベネチアンガラス時計ははつくりが根本的に違う

高級感あふれるスイス製の手巻き時計にミッレフィオリをデザイン
したムリーネを薄く切って文字盤として使用してる、しかもスケルトン

通常この商品は店頭には並べてない、店内奥の棚に隠すように閉まってる
これじゃ売れるはずない!って言うか売る気無いようだ!(売る気無いわけではないのですが、、、)
でも今日は少々違った

お昼過ぎ店内からウィンドーを見ると一人のアジア系の若い男性が
食い入るように中の商品を見ていた

目があったので私がにっこり微笑むと遠慮がちに店内に入ってきた
最近は韓国人、中国人、日本人と見極めるのに少々困る時がある

日本人ぽっく見えたのでいつものように日本語で“日本人ですか?”と質問
この質問で即座に反応した人日本人!とても判りやすい


彼は香港に近い都市(名前わすれた)から来た中国人だった

中国人には目面しくいろいろ店内をゆっくり物色して奥さんとお母さんへのお土産を選んだ

中国の人は値段と言うとほとんどの人が買わないことが多い
彼らの物価からすると私達のショップの商品はかなり高めの値段かも知れない

でも彼はかなり商品気にったようで即購入決定!
そのあと彼は店内にあるPinoのコレクションボードの中にある時計に気がついた!

“あの時計を見せて欲しい”と
Pino“これは僕のコレクションだから売り物じゃないんです、でも良かったら別のデザインがあるので見てみますか?”

で奥から例の時計を取り出し彼にみせると
宝物でも見つけたかのように目を輝かせて時計を物色し始めた

側で見ていた私、、、、心の中で“間違ってもこんな高い時計買うはずがない”とつぶやいてた

でも彼アルベロデザインの時計を選び“買います”っと
店内奥に居た私、、、、“えーうそやろ!買っていただけるの”とびっくり仰天

よくよく聞くと彼はビジネスでイタリアに来てるらしい
これから1ヶ月イタリア全土をみて本当に手の込んだこれぞMade in Italyと言う商品を探し出し自社の会社で裕福層に販売するらしい
その見本品として選んでいただいた

判ってくれる人は居るんだね!やっぱりオリジナルで他に無い特別な物作り続けないといけいないと改めて思った一日だった