僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

立佞武多パフェ

2009-08-05 23:40:01 | Weblog



青森県五所川原市で4日に開幕した勇壮な祭りに登場する山車・立佞武多(たちねぷた)にちなみ、市内の洋菓子店「カルネドール」が高さ約35センチの大型パフェを作り、観光客の人気を呼んでいます。
 立佞武多は高さ22メートルにもなる大型人形などからなり、歴史上の偉人らを表現。

 鬼の顔はイチゴ、角はカボチャの種で表現するなど、22種類の食材で今年の新作立佞武多を再現。販売は祭りが終わる8日の後も続け、津軽の短い夏をグラスの中で熱く彩ります。

現身   三木露風

2009-08-05 22:20:39 | Weblog
現身(うつしみ)


春はいま空のながめにあらはるる
ありともしれぬうすぐもに
なやみて死ぬる蛾のけはひ。

ねがひはありや日は遠し、花は幽(かすか)にうち薫(くん)ず。
ゆるき光に霊(たましひ)の
煙のごとく泣くごとく。

わが身のうつゝながむれば
紅玉の靄たなびけり。
隠(かぐ)ろひわたり、染(そ)みわたり
入日の中にしづく声。

心もかすむ日ぐれどき、
鳥は嫋(ね)びつゝ花は黄に、
恍惚の中吹き過ぎて
色と色とは弾きあそぶ。

慕はしや、春うつす
永遠のゆめ、影のこゑ。
身には揺れどもいそがしく
入日の花のとゞまらず。

春はわが身にとゞまらず。
ありともしれぬうすぐもに
なやみこがるる蛾のけはひ。


春の日は暮れやすく、黄昏の中、死にゆく蛾の気配を感じている。 今生きているわが身の奥底では、「ゆるき光」を浴びた霊が、薄明かりの世界で、なんとなく憂わしい悩みを感じている。 鳥のやわらかい鳴き声、様々な色が溶け合い、映えあっている。時空を超えて夢を追いかけてゆくけれど、時はゆっくりとうつろい、永遠にあるかと錯覚する命もやがて花のように散ってしまうのか?   「春の愁い」を静かに、波打つように歌われている秀作だと思う。




青春ライン   いきものがかり

2009-08-05 22:00:33 | Weblog


きらきらひかる青春ラインを
僕らは今走り出すよ
つなぐ想いを夢の先まで

夏のグランド 僕らは無邪気に
白線を飛び越えていく
太陽さえも手が届きそうで
何も怖くなかった

君と空に描いた
夢はいくつになるだろう
背中を叩いてくれた
その手を強く握った

そうさ きらきらひかる 青春ラインを
僕らは今 走り出すよ もう戻らない
ずっと ドラマティックな奇跡を探して
信じるまま 手を伸ばすよ
つなぐ想いを夢の先まで

窓辺の夕日を指でなぞっては
小さな不安をつぶしていた
振り切るようにうなずいた僕に
君は微笑ってくれた


指切りした約束を
今もふたり抱きしめて
確かに追い続けてく
その手を離しはしない

そうさ きらきらひかる 青春ラインを
僕らは今 破っていく もう迷わない
ずっと ロマンティックな未来を探して
信じるまま 手を伸ばすよ
つなぐ想いを夢の先まで

きらきらひかる 青春ラインを
僕らは今 超えていくよ もう戻れない

そうさ きらきらひかる 青春ラインを
僕らは今 走り出すよ もう戻らない
ずっと ドラマティックな奇跡を探して
信じるまま 手を伸ばすよ つなぐ想いを

そうさ きらきらひかる 青春ラインを
僕らは今 走り出すよ
つなぐ想いを夢の先まで

ヤブカンゾウ

2009-08-05 21:07:04 | Weblog
山の斜面に「ヤブカンゾウ」が咲いていました
緑にくっきり映えるオレンジ色です。



ユリ科の多年草で古くは「わすれぐさ」と称しました。花は八重咲きで黄褐色、赤色の斑紋があります。
若葉はお浸しにし、三杯酢で食べる事が出来ます。

忘れ草  我が下紐に 付けたれど
             醜(しこ)の醜草(しこくさ)言にしありけり
                              (万葉集)
あなたを忘れようと思って、下紐に忘れ草を付けたけれど 言葉通りの効果はなく、思いは募るばかりです。
忘れたい悲しいことがある心境を表すときに詠まれる題材です。

染色体が3倍体なので結実せず、根茎で増えます。