僕の感性

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かっぱえびせん

2009-08-31 21:13:45 | Weblog


カルビー株式会社を創業し、大ヒット商品「かっぱえびせん」を生み出した松尾孝氏は、戦前から広島で食品会社を経営。米を製粉したお菓子などを作っていました。ところが、1945年、広島に原爆が投下。市内中心部は一瞬にして廃墟と化してしまいます。さらに戦争の結果は敗戦。人々が失意のどん底にいる中、彼は、そこで多くの人に喜ばれる食べ物を作ろうと決意するのです。

彼がまず販売したのは澱粉にヒメムカシヨモギを混ぜた団子。手軽に空腹を満たすことができるため、行列が出来るほどの売れ行きだったといいます。そして戦後の混乱が収まってくると、子どもたちに元気になってもらおうとキャラメルの販売を開始しました。

次に彼は好きだった「エビの天ぷら」の美味しさに目をつけ、瀬戸内海でとれるエビを殻ごとすりつぶし小麦に練りこむ「かっぱあられ」を作ることに成功しました。
昭和20年代に清水昆画伯の「かっぱ天国」という漫画もてはやされ、かっぱのキャラクターをパッケージに描いてもらったのです。




1954年彼は社名をカルビー製菓会社に変更します。実はカルビーとは、カルシウムとビタミンのこと。「日本人に不足している栄養素は、カルシウムとビタミンB1」という話を聞いた彼の、人々の健康に役立つ商品を作りたいという願いが込められているのです。

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