うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

バスティーユでバレエ鑑賞

2006-06-27 07:07:47 | フランス(余暇・習慣)
今晩は、バスティーユのオペラ座で、パリ・オペラ座バレエ団による「モーリス・ベジャール(←超有名な振付家)作品集」を観て来ました。
チケットは、インターネット売り出し当日にゲットしていたもの。
一番安い席ではないけれど(真ん中のランクくらい?)、やっぱり舞台まで結構遠いのが悲しかったりします。

ま、それでも位置的には丁度舞台の真ん中くらいで、とても見やすく、久しぶりのベジャール作品、大いに楽しんできました。



彼の作品の好きなところはたくさんありますが、簡単に言って、男性ダンサーに見せ場多いのがとにかく嬉しい
今日も殆ど男性ばかりが出る3演目で構成されていました。

そのうちの2作品は何度も観た事があります。
日本語訳「中国の不思議な役人」と、「ボレロ」という作品。
殊にこのベジャールの「ボレロ」は、バレエを少しでも齧ったことのある人なら必ずや知っている、という代物です。
私も大~好きな作品の1つですね。
何と言っても、ラベル作曲の音楽も感動の賜物だったりします。



そして。私がこれまで見たベジャール・バレエ「ボレロ」の中で、特に印象に深いのは、何と言ってもジョルジュ・ドンのそれ
既に14年前になりますが、エイズで亡くなった男性ダンサーです。(映画「愛と哀しみのボレロ」の主役だった、といえばもう少しわかってくれる人がいるかしら。)!
とにかく、彼の踊るボレロは、もうそれはそれは形容のし難い、超感激を生む作品なのでありました…。

そして。メロディのパートは振付当初、女性ダンサーだったとのことで、赤い円卓の上で踊るのは女性の場合も。
なかでも、シルヴィ・ギエム、と言った、演技力とテクニックを備え、更に見目麗しい、今世紀最大とも言われるダンサーの踊る「ボレロ」。
心鷲づかみという感じですね。

…というわけで、私の中でもかなり思い入れの中、今日がとても楽しみでした。


しかし。
その点では、正直言って私的にはちょっとガッカリの今日の公演でした。
どうしてかというと、ボレロのメロディを踊ったのは、今をときめく女性ダンサー、マリ アニエス・ジロ、という人だったのですが。
とても綺麗なんだけど。
…私の勝手な偏った思い込み&比較のせいでしょうか、はっきり言って、イマイチ印象が薄い、線が細い、う~ん。。。という感じを免れませんでした。
そういう意味では、ナンだかとっても物足りなし。

でも。
舞台を見つめながら、これまで見たことのある素晴らしいボレロの映像が瞼に二重写しになって。
今年、もしベジャール・バレエ団(スイス・ローザンヌに本拠地)で「ボレロ」をやるなら、私は観にいくべきだ!と思ってしまったりしたのでした。…スイス、物価が高いのがナンだけど。。。
ベジャールも来年80歳ですものね。