うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

土曜日のパレード

2006-06-25 06:37:20 | フランス(教育・学問・社会)
たった今帰宅しました。
以前勤めていた会社の同期がパリに旅行で来ていて、彼女と夕飯を済ませてきました。
その話題を書きたいのですが、それより旬の話題をやっぱり優先しなくちゃね、ということで。
…食事の話はまた後日。(かな?)

そ。
今日のイベントと言えば、ゲイ・パレード。
そんなもの見たって仕様がないと思っていたのですが。
朝から、テレビのニュースといえば、1番目は、フランスがワールドカップ・サッカーでベスト16進出の話題。
その次が、ナンとこのパレードの話題なのです。
う~ん。。。
話題がないのかしらん。それともそれだけ大きいイベントなの?

午後から始まるモンパルナスからバスティーユまでのパレード。
…日中はすっかり忘れかけていたのですが。
夕方、友達との約束の場所に出かける前に、ふと思い出しました。
ちょっと時間があるからパレードの最終行程のバスティーユに寄ってみようかしら。と。

地下鉄の駅を降りて、地上に出ると吃驚り!!!
スゴイ人、です。
パレードは延々と続いている。

パレードを見ていると、様々なゲイ支援組織(?)の仕立てたバス(?)に付き添って、人々が踊り歩くという感じ。
…イマイチ、雰囲気が伝わらないけど、写真に撮ってみました。

音楽がガンガン鳴っていて、皆、ノリノリです。
周りで見ている人も、それに合わせて踊る。
勿論ただ、見ている人もたくさんいますが、どちからというと、一体型の雰囲気。
例の、ゲイの旗を振りまくっている人もいます。
…このレインボウ・フラッグ、どこかで配っていたのでしょうか。

ぼ~っと立っていたら、ニコヤカに私に向かって「やぁ、元気?」と声をかけてきた男性。
へ?誰だっけ?

あ、あ、そうでした。
一度、何かの集まりで一緒になったことのある男性。
とても、シャイな男性で、話したこともないのですが。
この変わりようといったら。
なんとまぁ、生き生きした表情でしょう。(サングラスをしていても感じられます。)
…やっぱりズボンのポケットには、7色の旗が。。。
次の瞬間、「ちゃんと挨拶しようよ。」と。
=ほっぺにチュッ、です。
「ステキな時間をね!」と彼は軽やかに去っていきました。

ん、ん?ひょっとして、私のことレズビアンだと思ったのかなぁ。。。
ま、どうでもいいんですけど。
やっぱり、ちょっと複雑だったりして。

それにしても。いろいろ考えさせられた催しでした。
…やっぱり、行動で見せることが好きなフランス人を改めて見直しただけでなく。

ひょっとして、昨日最大野党の社会党が、次期大統領選挙に向けた政策を党内で承認したのですが、その中の1つに同性結婚の承認の項目があり…。

そういうことがフランス社会の現実に迫りつつあるのを実感したのでありました。
…何度か書いてますが、PACSまでは大いに賛成なんだけど。結婚は…。と思い続ける私にはなんともいえない気持ちというのが正直なところです…。