うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

不思議なレストラン

2006-06-16 05:03:02 | フランス(食べ物・飲み物)
私の家の目と鼻の先に、インド料理店があります。
確か、半年位前かな、北アフリカ料理(多分モロッコ料理だったと思う)屋さんから、変わったのでした。

でも相変わらず、人の入りが全くよろしくない。
多分ね、場所がよくないのだと思います。
確かに学生街だし、それなりに勤め人(?)とかもいるとは思うのですが、皆が通る道からは1本外れてる…(=住んでいる者にとっては静かでありがたいのですが)。

開店して以来、お客さんでいっぱい、というのを見たことがなく(というより、ゴールデンタイムに無人のこともよく見かけます)、このお店、いつまで続くのかなぁ?と秘かに心配していたのですが。

先週、帰宅するときに「あれ?」。
お店の前に、お店の人が出て、何かしている。
ナンだろう、とさりげなく通りがかりに一瞥すると…。

ガラス張りの店の、そのガラスに、ペンキで何やら真剣に書いている最中。
ん、なになに?

クレープリィ(=クレープ屋)、ですって?!
インド料理やめちゃうの?
それともその看板をあげたまま、クレープ(=これって、フランス・ブルターニュ地方の名物ですよね?)、やっちゃうの?



その日の夕方、マジマジ観察してみました。
確かに、オーナーはそのままで、インド料理も続ける模様。
ただ、その傍らにクレープを始めるらしい。

…ラインナップをみて更に驚きました。
フツーのクレープ屋さんと変わらないくらい、クレープメニューが盛り沢山。(=ご存知の方も多いでしょうが。クレープっていわゆる食事用とデザート用にと、実にさまざまなメニューがあるのです。)

?????
インド料理屋さんにクレープ焼く鉄板ってあるもの?
シェフは、インド料理よりクレープがお得意だったってこと?
(でも、そのお店の人は皆、見かけも正真正銘のインド系の人だったのですが。)



う~ん、訳わかりませぬ。
だって、インド料理を食べようと思ってきたものの、やっぱりクレープにしよう、という気分にはまずならないと思うんですけど。
…それにしても、インド料理は半ば諦めたってことかしら?

あ、ハイ。
モチロン、他人事なんですけどね
つい、さまざまな想像(というか心配?)をしちゃうわけです。
だって、家の近くなんですもの、やっぱり、気になる。
というのが、寅さんの人情(?)ってもんじゃありませんか?!



ところが。
今日、帰宅時に何気なくお店に目をやると…。
!?!?!

クレープ関係のメニューが一切なくなっている…。
ペンキで素人もどきに大きく書いた表示も、見事に綺麗に消えているし。
夜逃げしちゃったの?

いえいえ、そんなことはないらしい。
お店はちゃんと開いてましたよ、さっき見たら。



う~むむ。。。
これってナンでしょうね。
狐につままれたような。
だって、あんなに大々的なペンキ書き&メニュー提示、から1週間も経ってないと思うんですけど。
商売、という、本気なコトを手がけておきながら、そんないい加減なことって許されるものなのかしら?



私にはやっぱり、ドーモ解せません。
性根がすわってないよ~!とでもいうのでしょうか。
まぁ、フランスという国なら、そういうこともいい意味での柔軟性、ということで大有りでしょ!
と自分を無理矢理、納得させてますが。(所詮他人事ですからね、考えるほうがバカなんでしょう。)

そして。
モチロン、何の利害関係もないので、どうなってもいいことと思いながら。
ついつい、「ひょっとして、近くにあるクレープ屋さんが文句に押しかけたのかしら?」などと、勝手に想像しちゃったり…。



因みにその隣にも、中華料理屋さんから、ネパール料理に変わるらしいお店があるのですが(=ただ今改装仕上げ中。)
オープンしても大丈夫なのかなぁ?
本当にお客さんを呼べるのだろうか?
…多分、オーナーより気にしているうさたろう、なのかもしれません。