うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

イチョウについて

2005-04-08 03:59:31 | その他いろいろ
今、面白いものを発見
韓国のカラオケ屋サンの名が「銀行カラオク」だという特上カルビさんのブログ
看板表記が「GINKO」となっているんだそうです。
カルビさん曰く、「銀行」と「銀杏」が韓国語で同じ発音「ウネン」だから間違えたのか?
いや、そんなことありえない。と説いていらっしゃいます。

ところがどっこい。
そう、そんなことあるのです、だって、フランス語で「GINKO」はまさに銀杏のことだもの!
何しろね、この街の唯一の交通機関バス会社が「GINKO」という名前なので、
本来ならあまりメジャーな単語ではないにしても、私には忘れようたって忘れられない単語なのです。

でも、一応確認のために辞書を調べてみました。
そこで、また「うわぁ~、そうだったのね!」と新発見。

この街のバス会社は、上記のようにまさに「GINKO」と綴り、
だから発音すると「ジェンコ」となります。
(Gの後、IまたはEがくると必然的に「ジュ」の音をとります。
因みに、Gの後のI・Eを控える場合で「ガ」行音にしたい場合は
Gの後にUをはさみます。)

で、この綴りが正しい、とすっかり思い込んでいた私ですが、
Petit Robert(大御所?の中型仏仏辞典)によると「GINKGO」と
KとOの間にGが入るのが正しいようです。
(ロワイヤル仏和中辞典もこの綴り。発音は「ジェンコ」で語源は中国)

で、その項を見て吃驚り!
1786年に日本語から入って来た単語と書いてあるじゃないですか!
で、発音は「ジィングコ」(グを小文字にしたかったですが表記できません)。

「ジィングコ」「ジェンコ」いずれにしても、ガ行音ではないので、
日本語読みで「ギンコ」になるなんてことも考え忘れていました。
…とにかく、これが日本から入った単語だなんて考えもつかなかった私は
何だかこの小さな繋がりに嬉しい気分です。

因みに、この街に住む「じゅんこ」さんは、
自分の名前をフランス人に教えた際に、発音に困っていると
(フランス語には大雑把にいって「イン」「ウン」の鼻濁音が存在しないのです)
「バス会社の名前と殆ど同じと思ってくれればいいの」
と言って、一発で覚えてもらっています。
「ジェンコ」とチョット訛る訳ですけどね、
「ユンコ」(jを発音記号と思ってユ音に発音する人がいるんですよね、ちょっと間違えると「ウ○コ」に近い音になるので)より遥かに本人にもいいようです。