うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

雨の朝に

2005-04-28 04:05:55 | フランス(人)
今日も、漸く夕方になっててきました。
明日こそ、朝からこんなお天気になってほしいと思うばかり。
というわけで、そう。
今朝も起きたら。気が滅入りますねぇ~。
自転車も乗れないし、いつもより早く出かけなくちゃいけない。
でも、ま、徒歩で大学に行けるのはありがたいこと。
今朝は7:30に家を出ました。

その時間帯は、やっぱり高校生とかが多いんですよね。
同じように8:00から始まるから。
で、雨がザァザァ降っているのに、通り行く人の半分位は傘をさしていない。
…雨が降っているのに傘をささないというのには、自分もある程度慣れましたが
(というより、結構気持ちいいです、ハイ。傘だと視界が狭くなるし…)
今日は、もう全然駄目でしょう、というくらいの雨。
改めて注意して道行く人を見ながら、どうしてこれで平気なんだろう、と
久しぶりにマジマジ思ってしまいました。
…カメラを持っていくのを忘れたため、状況をお見せできないのが何より残念。

ま、こちらの人は傘をささない分、しっかり防水のきくフードつきコートを必ず持っています。
(種類も多いし、機能は確かなので、日本に帰国する際は、是非もう1枚買って帰ろうと思うものの1つ。)
でも。
いくら防水と言ってもねぇ、室内に入って、そのビショビショをどこに?と、つい心配になってしまいますが。
基本的には、人の迷惑などはあまり考えず、干しやすい場所を見つけて、放置しておきます。
…傘をさして来た人も、教室内で、スペースをみつけると傘を広げて乾かす人もいます。
日本人の私は「そりゃないでしょう?」と秘かに思っているわけですが。

で。今日の雨状況での観察の続きですが。
防水じゃない人も意外にいるじゃないですか。
ジージャンとか、セーターのままとか…
防水帽子を被ってない人も結構いる。文字通りビショビショです。
でも、一向にお構いなし。
少しは暖かくなってきて風邪もひかないから、ということなんでしょうか。
…中学生とかが、結構そういう装いだったり。
親が心配しないのかなぁ。。。

そういうわけで、基本的にフランス人は傘が嫌いなんだと思います。
(私はびしょぬれになるほうが嫌いですが。)
だから、傘を持ち歩くこともしないので、急な夕立の土砂降りとかに
新聞紙やスーパーの袋を被っているフツーの大人も何気によくみかけたりします。

こういうことはしかし、どっちがいいかの問題ではなく、
文化・歴史的背景から生み出された価値観の違いから来るんでしょうね。

それで思い出した、また全く違う話で締めくくります。

イラク人のクラスメート。彼女の積極性に、イランまではアジア、
イラク以西はまた違う文化、と勝手に思い始めています。
決して、悪い子ではないんです、顔立ちもはっきりした美人顔だし。
ただ、発想が違うんですね。
60人くらい学生がいる中、授業が中断しても、自分がわからない箇所に何度も質問をする。
(言葉の習得には、羨ましい限りです…)
そして、授業中は、「聞いて理解するだけ」と決めていて机の上には何もなし、
ノートはクラスで一番出来ると思われるような子に毎回借りる。
一番吃驚りしたのは、彼女と一緒に、フランス人のクラスメートの部屋にお邪魔したときのこと。
彼女の部屋は、彼女のお友達とシェアしていて、勉強机が2つありました。
イラク人の彼女は、部屋に入って寛いだかと思うと、その同居人(知らない女の子のほう。彼女は留守でした)の机の上にガムを発見。
いきなり、手に取ると、1枚抜き取って、ムシャムシャ
一応、その後で、友達のフランス人に、「1枚、もらっちゃった。良かった?」と聞いていましたが。
う~ん、彼女が特別なのか…イラク人の文化なのか?
世の中、やっぱりフツーの中にもいろんな人がいます。