うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

街の設備の1つ

2005-04-07 21:34:11 | フランス(システム・制度)
昨日、授業もさぼって、ミュールーズという街に行ってきました。
20キロ程度でドイツ、30キロくらいでスイスに入ってしまうフランス北東部の街。
EU本会議場のあるストラスブールから80キロくらい南下した、と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

何しに行ったか、いうのは、今年は今日まで開催されているバーゼル(スイス)国際時計・宝飾見本市に仕事で来た日本人の友達に会いに。
…彼は、亡くなったお父様がやっていた宝飾屋さんを継いでいる社長さんなので
自分の商談と、日本のお客様を連れて案内する(彼は4年近くフランスで宝飾の勉強をしたのでフランス語は堪能です)、ということでやってきていたのでした。

で、バーゼルからミュールーズ(フランス側の縁?)まではそれこそ20キロくらいなので、
私がミュールーズまで夕方くらいまでに出て行けば食事くらいできるね、ということで
よぉし、折角の機会だし、と出かけてきました。

駅で落ち合い、街の中心地でレストランを探してブラブラ歩いている途中のこと。
いきなり、彼が「お店見ていい?」と聞いてきたのでした。
「うん、勿論」と同意して入ったお店というのは…
子供服ショップ。
「スイスは子供服可愛いの、無いんだよなぁ」
と、小っちゃな赤いレースの付いたワンピースやらを手に取り、ためつすがめつ眺める横顔を見ながら、
「あぁ、彼もホントいいお父さんしてるのね~!」と秘かに頼もしく思ったものです。

…今日の話題からドンドンそれますが、そう、やっぱり子供服、フランスには可愛いのが結構揃っている気がします。
ただ、こちらに来たばかりの頃、日本から旅行でやってきた友人が
友達の出産祝いに可愛いベビー服を買いたいというのに、パリでつきあったことがあります。
その時思ったこと。
赤ちゃんが着るのって、水色・ピンク・黄色・ホワイト、だけじゃないんだ!というのに新鮮な驚きを感じたものです。

まぁ、日本にも入っている所謂有名メーカー、イブサンローランとかだと、
そういうパステル系が多かった気がしますが。
…色の濃いものや、ババ色みたいな、くすんだ色も多くて。
特に、個性的なお店では、ベビー服というより子供服になると
一段と、黒だとかカーキとかもあって、日本と違う品揃えに感心したものでした。

で。その話はここまで。
今日のメインテーマは、全然違うことであります。
そう、写真。これを見てなんだかわかりますか?
待ち合わせに早く着き過ぎ、ミュールーズの公園を散歩しているときに撮りました。

正解は、ワンちゃんの落し物を始末するビニール袋置き場です、ハイ。
私の住んでいる街にも、デザインは違いますが(行政それぞれで設置しているため)
結構街のあちらこちらで見かけます。
最初見たときはカンドーしましたね。
何しろ、デザインが意外と可愛いでしょ、
それに、ホッホーそこまで行政が面倒を見てくれるのね。と。

ただ残念なことに、こんなに至れり尽くせりにしても使ってくれる人は、どのくらいなのかなぁ、
と思う程度。
まだまだマナーがない人が多く(犬を飼っている人もとっても多いし)
大抵フランスの街は、落し物だらけだったりするんですけどね。
(因みに、隣人ドイツ人は綺麗好き。フランスはこれだから嫌いと顔をしかめる人も結構います。)

この袋を愛用していた(もう日本に帰られました)日本人の奥様は
「ビニールがしっかりしていてとても使いやすいの。旅行用に買いたいくらいだわ。」と言ってました。
…私の街のは、ビニール袋にまでワンちゃんのイラストがついているんですよ!
そして、勿論、その落し物を始末して、捨てる用のゴミ箱もまた別に設置してあるんです。
フツーのごみ箱とは別に。(イラストが書いてあるのでわかります。)

サリン事件からでしたっけ?街中にゴミ箱が少なくなった日本に比べて
なんだかこういう大らか?というか長閑な?配慮に、私はほのぼのさを感じます。
…と言っても、実際問題糞害はそんな悠長な問題ではないんですけどね。