楽屋トーク ～若手編～(3)

「あのー、日本人ですか？」、2003年9月、北京師範大学の教室で突然質問されたのがAさん(女性)との運命的(!?)な出会い。決して楽ではなかった中国生活で、一緒に勉強したり、食事をしたり、いろいろな場所に二人で出かけることで精神的に支えあった、私にとっては戦友のような存在。現在は熊本に住んでいるそのAさんが東京に来てくれて、7日の夜にひさびさに一緒に食事をいただきました。場所は神田駿河台にあるフレンチレストラン「ダンドリヨン」。数年前から行ってみたいと思っていたお店で、トマトソースチーズフォンデュコースをチョイス。初めていただいたトマトソースのチーズフォンデュはコクと甘みがあってめちゃうま！ ひさびさのAさんとの再会をおいしく彩ってくれました。

さて、大変お待たせしましたが、楽屋トークのレポの続きを。

「アドレス流出」 byブロードキャスト房野さん
1,2ヶ月前、パンサーのシチサンライブに出演したブロードキャスト。いろいろな芸人さんに携帯メールでお題を送り、誰の返信がおもしろいかを競う「携帯で大喜利」コーナーで、房野さんは自分のメールアドレスが表示されていることを知らずに、携帯の画面をカメラに向けてしまった。作家さんからは「ヤバイですよ」と注意され、案の定その後いろいろなメールが房野さんあてに届いたとのこと。中にはジューシーズ児玉さんのアドレスと勘違いしてメールを送ってくる人も。最後は吉村さんと房野さんがやりとりした携帯メールのエピソードも披露され、ほんわか気分になりました。

「お引越し」 by ゆったり感・江崎さん
キャラを誤解されがちな相方の中村さん。実は映画『カールじいさんの空飛ぶ家』を観て開始5分で涙を流すようなかわいいところもあるそう。以前は大宮でお姉さんと暮らしていたけれど、2009年に江崎さんと同じ沿線にお引越し。仕事が終って電車で一緒に帰る日は、降りる時に「じゃあねー」と愛想良く挨拶してくれるとのこと。帰り道にあるペットショップの犬にも「ただいま」と声をかける、実はとてもかわいい中村さんなのでした。

「やっぱり」 by ジューシーズ児玉さん
児玉さんの口からいきなり飛び出したのは「ジャングルポケットの武山がうざい」。とにかく武山さんから聞かれる質問がすごいそう。例を挙げると「今日、何食べました？」「好きな色、何ですか？」「二番目(に好きな色)、何ですか？」等々。舞台にいた武山さんは「本当に気になっていることなので、無意識(に質問している)」と弁明(ちなみにその日の一番気になる人はサカイスト・でんぺーさんだったそうで、その後実際にデンペーさんを質問攻めに)。もちろん、無意識ということを理解してもらえるはずもなく、よしもとプリンスシアターでは平成ノブシコブシの吉村さんにキレられたそう。それでも武山さんは「僕は吉本一みなさんのこと知ってますよ！」と断言すると、前列のお客さんが奇声を上げ、会場は爆笑の渦になりました。

楽屋トーク ～若手編～(2)

3日も日記をお休みしてしまい、申し訳ありません。いやー、お正月気分なんて完全に吹っ飛ぶ忙しさ。1週間前が元旦だったなんて信じられません。

さて、大変お待たせしましたが、12/30の『楽屋トーク ～若手編～』のレポを。あやへさま、たまさま、ぴーこさまからリクエストいただいたトークテーマについて書いていきたいと思います。まずはあやへさまの「一番面白かったトーク」についてですが、個人的には清人さんの「!!」が一番良かったです。が、これは後日「すべらない話」あたりで清人さんから再び披露されるような気がするので、今回は紹介しないでおこうと思います。二番目に面白かったのはアホマイルド坂本さんの「初飛行機」。ライブでも最後のトークだったので、強烈に印象に残っています。というわけで、今回はこちらをご紹介。

「初飛行機」 by アホマイルド坂本さん
2009年に大ブレイクしたキュートン。北海道網走のとある病院の忘年会に呼ばれ、当日メンバーは羽田空港に現地集合することに。フライトは12時55分なのに、なんとしんじさんは9時過ぎには羽田に着いていたそう。メンバーが続々と集まる中、アホマイルド・クニさんだけなかなか来ない。携帯でクニさんに連絡したくまだまさしさんは、電話口で「そんなものいらないから！」と怒鳴っている。クニさんを待って出発時間を遅らせた飛行機はついに離陸。しかし、キャビンの中にクニさんの姿はなかった・・・。

実はクニさんはキュートンの武器を持つ係で、その日もニセの刀や銃、バズーカ砲を持っていた。当然セキュリティチェックに引っかかってしまい(たとえおもちゃでもNGだそう)、係の人から武器を捨てるか搭乗をあきらめるかの選択を迫られた。クニさんは刀、銃、バズーカ砲を捨てる決断をし、それで問題が解決するかのように思えた。ところが、係の人がめざとくサイコガン(漫画「コブラ」で描かれている武器、コブラを知っている人でないと恐らく武器だとはわからないとのこと)を見つけ、これも捨てるようクニさんに言った。中野ブロードウェイで奇跡的に入手したサイコガン。それを捨てられるはずなどなく「オレがいなくても最悪ハゲは地元(網走)で調達できる！」と判断したクニさんは「じゃあもういい、乗らない！」と搭乗しなかったそうです。(^_^;)

「連絡先交換」 by POISON GIRL BAND 吉田さん
神保町花月で初めて絡むことになったPGB 阿部さんと後輩芸人井下好井の井下さんとのお話。『吹き荒れろ俺たちの春イチバン』の打ち上げで井下さんと携帯の番号を交換している阿部さん。はたから見るとどうも様子がおかしい。井下さんに送られてくるのは阿部あけみさん(阿部さんのお母さん)や囲碁将棋・根建さんなど他の人の連絡先ばかり。阿部さんのおふざけは続き、3時間くらい経ったところで井下さんの携帯の電池がなくなり、井下さんは結局阿部さんの連絡先はGETできなかったとのことです。

とりあえず今回はこの辺で。続きはまた後ほど。

楽屋トーク ～若手編～(1)

今日は品川のよしもとプリンスシアターで『新春！しながわ寄席』を観てきました。お目当ては月亭八方師匠。師匠の噺は何度かなんばグランド花月で聞いたことがあるのですが、どれも時事漫談風で、今回初めて「稽古屋」というちゃんとした演目を聞きました。うーん、私が落語のおもしろさをよくわかっていないからだと思いますが、「えっ、こんな終わり方？」というのが正直な感想。今年は落語もできるだけ見に行って、日本の伝統的話芸も少しは理解できるようになりたいです。

さて、今日は去年の12/30(4日前のことなのにずいぶん昔のことのように思われますが)に新宿シアターモリエールで観た『楽屋トーク ～若手編～』のレポを。開演は18時8分。まず登場したのはロシアンモンキーの川口さんと中須さん。MCのBコース・タケトさんとポテト少年団・菊地さんが他の仕事で遅れているとのことで急遽ピンチヒッターMCに指名されたとのこと。川口さんから今日のライブが前半後半1時間半ずつの3時間であることが告げられると、客席からは「えー!?」という声が。長丁場かつ時間もないということで、早速前半の出演者が登場。舞台に並べられたイスに次々と腰掛けていく芸人さんたち。

今回の進め方は、あらかじめ出演芸人さん全員が一つずつ書いたトークテーマをボックスに入れておき、それをMCが引いて、そのテーマを書いた芸人さんが話すというもの。一番おもしろかった人には1万円が進呈されるシステム。今回はとりあえずトークのテーマとそれについて話してくれた芸人さんの名前を書き出していきます。

「パーカー」 by アームストロング栗山さん

「握り納め」 by マキシマムパーパーサム剛さん

「佐渡島」 by ノンスモーキン菊池さん

「ラッパーにからまれる」 by ですよ。さん

「!!」 by バッドボーイズ清人さん

「雨上がりさん♡」by メルヘン倶楽部・くにちゃん

「連絡先交換」 by POISON GIRL BAND 吉田さん

「優勝」 by パンクブーブー哲夫さん

「パワーストーン」 by マヂカルラブリー野田さん

野田さんのトーク後、MC の Bコース・タケトさんが到着し、中須さんの代理 MC は終了。

「京橋花月」 by グランジ五明さん

「とうとう生えなかった」 by 5GAP 久保田さん

「入院」 by ふくろとじ・けんちゃん

「ケンカの仲裁」 by 初恋タロー・松野さん

ここで前半終了。お客さん数人が席を立ち、ドアから出て行きました。ほどなく後半に突入し、出演芸人さんがめいめい着席。

「阪神師匠」 by ラフ・コントロール重岡さん

「アドレス流出」 by ブロードキャスト房野さん

「どりあんず・平井さんの奇跡」 by チーモンチョーチュウ菊地さん

「やっぱり」 by ジューシーズ児玉さん

ここでもう一人の MC、ポテト少年団・菊地さんが到着し、ロシモン川口さんと入れ替わりました。

「BON JOVI とサンジェルマン」 by 椿鬼奴さん

「山田うどん」 by コンマニセンチ竹永さん

「単独ライブ」 by ガリットチュウ

「みんなのうた」 by もう中学生さん

「ランキング」 by サカイスト・でんぺーさん

「M-1後」 by ポテト少年団・中谷さん

「？(ごめんなさい、メモを取り忘れてしまいました)」 by 犬の心・池谷さん

「お引越し」 by ゆったり感・江崎さん

「ブログ」 by エリートヤンキー橘さん

「タクシー」 by ジャングルポケット太田さん

「失礼」 by Bコース・ナベさん

「初飛行機」 by アホマイルド坂本さん

テーマのリストは以上です。一番おもしろいトークとして選ばれたのはラフコン重岡さんの「阪神師匠」でした。

年越しと元旦

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします！

突然ですが、新年最初の日記は私が2009年に出会ったある歌の紹介から始めたいと思います。それは12/23の日記にも書いた映画『無防備』の主題歌「花道」。2010年、何があっても前向きに生きていきましょう！という希望を込めて、ここに歌詞を抜粋させていただきます。

花道 (作詞：朝真裕稀 作曲：朝真裕稀 編曲：零式)

君が歩いた後
風が巻き起こって
暑さに耐えていた菜の花が
涼しげに揺れた

アルバム 開いたのは
笑い方忘れたから
大きく頷いた君の顔
晴々としてた

人は気付かぬ間に 誰かを傷つけているけど
それと同じように
気付かぬ間に何か救ってるんだ

君が歩いたアト
そこに道が出来た
どこかで聞いたようなセリフなのは
それが真実だから

人は気付かぬ間に 何かを救っているけど
それと同じように
気付かぬ何かに救われてんだ

向かえ風の中を
進め 君の足よ
にじむ汗を その風が
拭ってくれるだろう

君が歩いたアト
そこに道が出来た
どこかで聞いたようなセリフなのは
それが真実だから

君が歩いた後
風が巻き起こって
暑さに耐えていた菜の花が
涼しげに揺れた


さて、ここからは本題に。2010年のお正月、みなさまどのようにお過ごしでしょうか？ 大晦日、私は神保町花月の『COUNT DOWN 09→10 おもしろライブ』を観に行きました。3年連続で野性爆弾と年越し。今年はバズーカ砲がなかったのが少し寂しかったですが、一昨年・昨年と変わらず大笑いのライブでした。どうやら、あの茶番劇を観ないと新年を迎えられないカラダになってしまったようです。(^_^;)

元旦の今日は映画の日でもあるので、映画三昧。まずは『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』を観賞。笑えるところがたくさんあって楽しい作品でしたが、何よりも音楽が非常に良かったです。実は私はチャイコフスキーの音楽が大好きで、中でもこの映画のクライマックスで演奏される「序曲 1812年」は一番思い入れの強い曲。予告編で劇中に1812年が使われていることを知って、本当に楽しみにしていました。実際、作品の中の1812年は期待以上に素晴らしい演奏で、涙が出るほど感動。ちなみに、この1812年は「Vフォー・ヴェンデッタ」という映画でも非常に効果的に使われています。作品自体も私の好きな映画ベスト10に入るほど素晴らしいので、ぜひみなさまにもご覧いただきたいです。

2本目に観たのは『The 4th Kind フォース・カインド』。心霊現象がテーマの映画だと思っていたのですが、完全に私の勘違い。正直非常に怖い映画で、夜眠れなくなると思うので、レイトショーで観るのはおすすめしません。作品中実際のビデオ映像が頻繁に使われているのですが、重要な箇所の映像が乱れまくっていて、それがかえってリアルに感じられました。でも一番怖いのは実は音声。声の質感だけでなく言葉の意味が怖すぎ。さらに注目していただきたいのはエンドクレジットのバックに流れる、それを目撃した人の声だけの体験談。リアルな描写が聞けますので、お聞き逃しなく。

3本目の映画はアンコール上映の『This Is It』。これを観るのは二度目でしたが、やはり素晴らしい作品でした。上から目線で申し訳ありませんが、マイケル・ジャクソンの Song Writing、歌、ダンスともに満点(あるいはそれ以上)しかつけられません。こんなに多くの人を魅了できるアーティストはもう二度と現れないだろうなぁと。亡くなったことは残念で仕方ありませんが、あらためて彼と同じ時代に生きてこれたことに感謝。まだ作品をご覧になっていない方はアンコール上映中にぜひどうぞ。