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人名がそのままタイトルになっている映画を許してあげませんか?

2012-04-25 00:24:02 | 映画!
現在公開中の映画『ジョン・カーター』、みなさんはもうご覧になりましたか? ネット上の評判はそれほど芳しくないようですが、私はすでに2回観ました。つっこみどころはあるものの、いろいろな点で非常に丁寧に作られた、良い映画だと思います。ただ、1つの作品にあまりにいろいろなものを盛り込み過ぎて、観終わると疲労困憊してしまうので、心身ともに活力のある時にご覧になることをお勧めします。

さて、その『ジョン・カーター』に関して、Twitter上で「ただの人名のタイトルでは内容がよくわからない」という趣旨のツイートを何度か見ました。確かにジョン・カーターは歴史上の人物などではなく、エドガー・ライス・バローズという作家が書いた「火星シリーズ」と呼ばれる一連の物語の登場人物で、それらの本を読んだことがない人にとっては本当に「ただの架空の人物」だと思います。

でも、実際欧米ではこの「ただの架空の人物」の名前をそのままタイトルにする映画が意外に多いのです。私が今パッと思い出せる映画でもこれだけあります。()内は邦題で、その次が制作国、そして制作国で公開された年です。

Jules et Jim (突然炎のごとく) フランス 1962年

Annie Hall (アニー・ホール) アメリカ 1977年

Forrest Gump (フォレスト・ガンプ/一期一会) アメリカ 1994年

Simon Birch (サイモン・バーチ) アメリカ 1998年

Billy Elliot (リトル・ダンサー) イギリス 2000年

Jane Eyre (ジェーン・エア) 2011年

Larry Crowne (幸せの教室) 2011年

John Carter (ジョン・カーター) 2012年

そして、こちらは「本国では有名だけれど、日本ではそれほど知られていない実在の人物」の名前をタイトルにした映画(で私がパッと思いつくもの)。

Bonnie and Clyde (俺たちに明日はない) アメリカ 1967年

Butch Cassidy and the Sundance Kid (明日に向かって撃て!) アメリカ 1969年

Henry & June (ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女) アメリカ 1990年

上記のような人名のみのタイトルの欧米の映画は他にもたくさんあると思います。で、ここで注目していただきたいのがその邦題。名前をそのまま邦題にしているのは以前から少数で、映画の内容に即したタイトルや副題がつけられる傾向が高いように思います。まさに『ジョン・カーター』でつぶやかれた「ただの人名のタイトルでは内容がよくわからない」という日本人特有(!?)の考え方を、日本の配給会社も昔からちゃんとわかっていたということでしょう。

逆に考えれば、欧米人は「ただの人名がタイトルになっていても気にならない」ということなんですよね、きっと。でも、よく考えると、その人物の人生を描いている映画なら、欧米式(!?)にその人の名前をタイトルにするのが実は一番妥当なのではないでしょうか? 確かにその名前からは作品の内容は何も伝わらないかもしれないけれど、今の時代、その映画がどんな物語なのかわかる方法はいくらでもありますよね? なので、もうそろそろ、人名がそのままタイトルになっている映画を許してあげませんか?

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