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2本の映画

2009-09-11 01:12:00 | 映画!
一昨日はシネカノン有楽町2丁目で映画『女の子ものがたり』を見てきました。ネタバレしてしまうので、これから見ようと思っている人はここで読むのをストップしてください。

この映画を見ようと思ったきっかけは、8/7に新宿ロフトプラスワンで見た『映話』で2丁拳銃の修士さんが「ぜひ見ていただきたい」とお勧めしていたから。水曜日はシネカノンの「水割」があるので、上映前に行っても絶対チケットを取れないと予想し、有楽町で勤めている友人に昼間のうちにチケットを取ってもらい(山ちゃん、ありがとう!)、一番良い席(あくまでも個人的な考えですが)に座り、どんな映画だろうとワクワクしていたのですが・・・うーん、正直かなり期待はずれでした。

一番がっかりしていたのは出演者が話す言葉。撮影は愛媛で行われ、車のナンバーなどで愛媛が舞台であることはガッツリわかるのに、出演者はみな関西弁。あとであるサイトを読んで知ったのですが、監督は「原作の舞台は高知なんですが、高知弁は地元の人以外には少しわかりづらいので、 もっと標準語に近い方言が使われている関西を舞台にしました」とのこと。こんなに言葉を軽く考える人が脚本を書いたのか・・・。私は土地と言葉とは切っても切り離せないものだと思っているので、映画の背景と出演者が話す言葉のちぐはくな感じが耐えられませんでした。

その他にもネザーランドドワーフが野兎として登場したり、登場人物の服装がどう考えても時代と合っていなかったり、と挙げればきりがないほどつっこみどころ満載。大後寿々花さんの演技は素晴らしかったですし、最後はちょっとうるっとしましたが、全体的には残念な作品でした・・・

・・・が、この期待外れだった『女の子ものがたり』がもう1つの映画と出会わせてくれました。それは同じシネカノン有楽町2丁目でリバイバルされている『ゆれる』。POISON GIRL BAND 吉田さんが以前に『映話』で、この作品の香川照之さんの演技を絶賛していて、ずっと見たいと思っていたのです。『女の子ものがたり』の上映時間をシネカノン有楽町2丁目の Web で調べている時、この『ゆれる』も上映されていることを知り、早速昨日見に行ってみました。

あらすじを知っていたからかもしれませんが、映画を見ていてこんなに緊張したのは『ユナイテッド93』以来。「次、どうなるの?」と最後の最後まで固唾を呑んでスクリーンを見つめました。見終わった後はなぜか誰かの手をギュッと握りしめたい衝動が。もちろんそんなことできるわけもなく、そのまま劇場を出て、印象に残ったシーンを思いめぐらせながら帰ってきました。見る人の心を揺さぶるとてつもない力を持ったすごい映画。見に行って本当に良かったです。シネカノン有楽町2丁目での上映は今日(9/11)が最後のようですので、興味がある方はぜひ劇場でご覧ください!

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