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図は反応速度を調べるためのもので、Homeのところにマウスポインタをおき、上の5個の円のいずれかが黄色く点灯したら、その円をクリックして、点灯からクリックまでの時間を計ります。
反応速度と知能指数が関係するという実験結果もあるそうですが、具体的に同関係するのかはわかりません。
ただし年をとってくると反応速度が遅くなるので、加齢とは関係があります。
五個の円のどれかが点灯したとき、Homeのところでマウスをクリックするのであれば、どこに点灯されても時間は変わりませんが、点灯した円をクリックする場合は、点灯した場所を判断しなければならないので、課題が難しくなり、高齢者と若者ではさらに差がつくそうです。
反応速度を量るには一回の試行ではなく、何回もやって平均をとるのですが、速く反応しようとすると、間違ったところをクリックしてしまうということも起きてきます。
ゆっくりやれば間違えようがないのですが、速くクリックしようと意識するとプレッシャーがかかり、エラーが起こりやすくなるのです。
ふつうは各試行の間があくのですが、円がごく短時間だけ点灯して消えて、つぎにどこかの円が点灯される前にクリックしなければならないようにすると、さらにハッキリとタイムプレッシャーがかかるので、間違いやすくなります。
いわゆるモグラたたきのようなものですが、円が点灯して消えるまでの時間が短くなるにつれ、エラーがおきやすくなりますが、これは判断速度だけの問題ではありません。
マウスを点灯した円のところへ動かしてクリックしようと意識したとき、その0.5秒前に大脳の準備電位というのが発生するそうですから、マウスを動かそうと意識したときは円が点灯してから少なくとも0.5秒以上たっていることになります。
したがって円が点灯してから、脳にその信号が伝わる間での時間と、マウスを動かし始めてクリックするまでの時間を合わせれば、意識される前の0.5秒との合計は1秒近くになるはずです。
そうすると円が点灯してから1秒以内に消えてしまうと、円が点灯している間にこれをクリックすることはできないということになります。
実際に円の点灯位置をランダムに動かして、1秒以内に消えるようにすると、円をクリックするのが極端に難しくなります。
それでは点灯してから1秒以内に消える場合は、点灯した円をクリックできないかというと必ずしもそうではありません。
円が点灯したのを見て、その場所にマウスを移動してクリックしようと意識していては間に合わないのですから、意識しないで手が動くようになればよいのです。
野球のボールを打つときに、球を見て意識してバットを振っていては間に合わないので、練習を繰り返して意識しないでバットが振れるようにするのと同じことです。
テレビゲームをやっているとき脳が活動していないように見えるというのも、意識的に反応していないだけの可能性があります。
この場合も、意識的にマウスを動かそうとしないでも手が動くようになれば、エラーはなくなるのでしょうが、意識的にマウスを動かそうとしている段階では、エラーが多発します。
クリックしたときにはすでに消えて別の円が点灯されていることになり、そこに移動してクリックすると、またその円も消えてしまっているというので、パニックに陥ってエラーが多発してしまうということになります。
年をとってくればどうしても体で覚えるのが難しくなり、反応速度が遅くなる上に、意識的な動きをしようとするので、タイムプレッシャーがかかり、エラーが起こりやすくなるのです。
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