設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

終わり方。。。

2012年09月02日 09時19分50秒 | 独り言
私事でこの一ヶ月は
ある病院のある病棟に
週に2~3回行っていた。
平たく言えば お見舞い??って
事でしょうか。。
その病棟、ハッキリ言って
現代を反映しているかのような
「老人病棟」・・・・
おむつ、寝たきり、おむつ、寝たきりの
オンパレードのような方達ばかりで
つくづく日本の長寿大国って
何だろうとこの夏は、つくづく
考えさせられた・・・・

いやいや、自分もあの病棟に
将来絶対いないなんて言い切れない。
いる可能性も凄く大きい。
それに皆、好き好んで病気に
なったんじゃないし
好き好んで ベッドだけの
生活になった訳じゃない。
だから これは超超個人的な考え。
凄く偏見かもしれないけど
凄く実感したのは、やっぱり自分
「人」として意識あるうちに
命全うしたいなあと。。
自分の意志で排泄して自分の意志で
食べて飲んで 寝て起きて移動して
全ての行動に「自分の意志」が
あるうちに全うしたいと
切々と思った・・・・・

エプロンつけて 黙々と他人様の
手から食料もらい、時間ごとに
淡々と排泄を替えてもらう。
正に 十何年前に子供にやった
行為が この病棟では
普通に日常的に行われている。
ただ違うのは、それが赤ん坊では
ないという事。
生きているって何だろう。
命って どこが終わりなのかなあと
そこまで考えさせられる。

予防医学っていうか
ここまでの領域に達するまでに
何とかならないのだろうか。
淡々とベッドだけが生活圏内に
なってしまう前に 今の医学で
どうにかならないのかなあと。
薬薬と出すだけじゃなくて
もっと「生きる」っていう根本
見直さないと、年だから
しょうがない。
老いたからしょうがない。
そうなってしまうのだろうか。

人工飼育しているアゲハは
まだ生存中。
彼女は(多分女の子??)
自然界なら消えている命。
毎日時間が来れば 自分が
綿棒で口元まで砂糖水たらし
ハコの中で生き続けているけど
あの病棟の人達と同じなのだろうか。。

アゲハと一緒に考えたらおかしいけど
自然に生まれて自然に消える。
それが今現代は、一番難しいのかもと
つくづく思った。

終わり方。
自分の終わり方。
案外 もう自分なんかそういう事を
考えながら きちんと生きていかないと
自分で自分を勝手に終わらせる事は
難しい時代なのだ。

医学の発達、文明の発達。
良い部分と自然を歪ませる現実と
時代が進めば進むほど
その矛盾が大きくなるのだろうなあと
つくづく思った夏。。。
そんなモヤモヤとは関係なく
昨日から 夏は終わり9月になった。。


夫殿のホームページです~ 家造り、土地運用↓まで!
http://www.nihei-architect.net/index.html