設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

職業欄

2007年03月02日 08時55分26秒 | 独り言
「ご職業は?」
こう今聞かれると 多分詰まる。
専業主婦って職業なのか?素直に「無職」って
事なのか・・・

大昔 結婚して会社という組織を辞めた時
太平楽で ぐうたら者の自分は
「わ~~い 明日から通勤がな~~い」
なんて くだらぬ事で浮かれていた。

でも考えれば いつも何かの組織に所属して暮らして来た。
小学校から大学という所属の場を次々と卒業すれば
「会社」という組織が待っていて 職業欄と書かなくては
いけない時には いつも書く文句があった。
「学生」だの「会社員」だのと・・・
それが「無」となった時に 初めて
「ああ、全く組織に身を置いてないんだ」と実感。

職業欄が「無」だと カード一枚作るのも難儀と
以前 知り合いが嘆いていたが「自分」という
証明は「組織の何々」という証明がいかに 世の中
浸透しているかという事である。

子供が産まれて 公園通いの頃
「自分の名前を どの場所にいっても呼ばれない」
そう嘆く知り合い達が多かった。
子供からは「○○ちゃんの おばちゃん」
夫からは「お~~い ママ」
無性に「自分は誰?」という そこまで
自分を求める事に発展してしまうらしいが・・・

ここで又々 太平楽の自分は「そうかあ~?」と
まーーったく気にしてなかった。
大体 子供から見れば 10代後半で産んだピチピチママだって
「おばちゃん」なのだ。
「○○のママ」これって立派な自分じゃん。
なんて思っていた。

それでも 懸賞目当てにアンケートハガキをせっせと
貧乏くさく書いている時など「ご職業欄」という
項目があると「うーーん」と考え込む。
一体 家族という豆粒みたいな組織に所属するだけの
人間は 何と書けばよいのやら・・・・

いっそ「裏窓」って書いちゃおうかしら。
誰も わからん・・・・