設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
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手段間違えると

2006年05月01日 11時41分02秒 | 独り言
偽装物件で収入7千万円 「木村」から姉歯容疑者 (共同通信) - goo ニュース

お金はないよりあった方がいい。
それは生活している全世界の人達の本音だろう。

何をするにも そう、夢を叶える手段の一つでも
お金が全くないよりあった方が便利である。

でもそれだけの物だともいえる。

マンション偽装問題が最近チラチラとニュースで
また取り上げられるようになっている。
必ず感じるのは生活の中に「お金」というのが
先走ると結局 お金はなくなってしまうという事だ。

点数や評価が人より先に歩いている現代 お金が
あるか ないかだけで その人物を決定化してしまう。
そんな幻想を見てしまうと お金の為に名義貸しでも
偽装でも何でもしてしまうのだ。

本来 自分が何の為に建築士という仕事を選んでいるかも
忘れてしまう。
生活があるから設計料をもらうのは当たり前で
仕事の報酬を受け取るのも当たり前。
それが不当に低く抑えられ どうにかして
建物を造り上げる側が一緒になって「儲け!」に
走れば こんな結果が巡ってくる。

お金に走り お金に脅され 最終的に家族も失い
一体 こういう結論を何も予想してなかったとしたら
本当に情けない。

理想かもしれないけど 奇麗事かもしれないけど
何の仕事でも まずお金に結びつく前に
「この仕事に生き甲斐を持っている」という熱意が
前に来て欲しい。

お金は便利な手段である。
ただ「それだけ」という観念がない限り
こんな事件がボロボロ出そうで怖い。。。。