そういう性分なのか

　先週、以前にも書いた韓国から来て日本で働いてる娘のような子から

「今日、お店にいますか？」とメールがきた。丁度入っている日なので

いつでもおいでと返事した。なんだ？何かあったな・・・これは・・・。

今度は、何じゃ？恋愛ではないだろう・・・・まあ仕事関係だな・・・。

私もそんな器用じゃないから、急になんか言われると慌ててしまうから

落着いて迎えよう。そして、まずは話を聞こう。



そして、店に来た。入って来るなり椅子に座る前から

「もう、どうしたらいいか・・わからない・・・・」

落ち込んでいるとう言うよりかは、興奮して怒っているのが彼女らしい。

でも、今にも泣きだしそうな顔をしている・・・・。


「まあ、まずは座ってビール飲むか？」彼女は頷いたが弾丸のように

喋り始めた。少し前に聞いた話では同期が半分も辞めて仕事が増えた～～。

同期と言っても、インドの人とか中国の人とか、国際色が豊かな会社だ。

そんな中、又一人辞めると言う事だった。仲良くは出来ないけど仕事が出来る先輩だと。

まったく、はっきり言うな～。その仕事をやってくれないかと言う上司からの話に

「無理、無理、無理～～～絶対出来ない～～～」と言う。

「もう、私も辞めて帰る～～（帰国するって事）」

あ～～～他国はスキルアップの為に割と転職して行く人が多い様だ。

日本は、一つの会社で勤め上げる～ってのが評価されるが違うんだな～。




私は、いなせやを卒業していった子にも同じ事を言った。

「石の上にも三年！って言ったでしょ？後一年頑張りなさい」

もう入社して２年なんだから、半分は超えたじゃない、後一年！！

彼女は韓国語は勿論、日本語・中国語・今は英語の教室に働きながら行っており

すでに一番上のクラスまで上れたのだ。努力家で負けず嫌い。


先輩の後を請け負うのは、英語圏の仕事だ。丁度いいやん！

自分のスキルアップのチャンスやんか～。それでも「無理」しか言わない彼女。

彼女の負けず嫌いは強く、失敗を怖がっているようにも見えた。

しかも、その仕事の上司が皆の前で大きな声で怒鳴るらしい。

それは、周りの皆も「また、出た～」と言う名物的存在らしい。

プライドもある彼女はそれも嫌～～～～って言う。

思わず大きな声で笑ってしまった。そんなん、珍しい事でも何でもないよ～。

どこにでも居るって～。仲良しだけで会社は成り立ちませ～～～ん。

それに、周りだってわかっているから、あなたの失敗だとも思わないよ。

ぶんむくれた顔でまだ「無理やもん」言っている。


それじゃ～こうしたら？次なる私の提案は

「まずは、やってみな。それでどうしても無理ならやっぱり出来ません」って言えば？

「それは、嫌。一度受けた仕事を出来ないって言うのは嫌！」

ははは、やっぱ負けず嫌いのいい所も出てきたな。

「じゃ～出来なくても適当に一年やり過ごして辞めたら？」

って無責任な発言をあえてすると、

「今、私辞めたら他の人がもっと困る。それも嫌！」

入社当初、人に馴染むのが遅くて友達なんかいらない！

会社では一言も喋らない！なんて拒絶ばかりしてたのに進歩したね。



「神様はね、超えられない試練は与えないんだよ」とか

「やる前に。出来ないって言わな～～～～い」とか

「スキルアップするには、挑戦していかないと」とか

言ってるうちに、店が慌ただしくなり暫く放置したら

考えたり、ふくれたり、頭抱えたり、泣きそうになったり、百面相している。

興奮は冷め、落ちついたようだ。


そして、「帰る」と結論を出さずに店を出た。

店の外で「今度の休みに会社の先輩達と、カニフグ食べ放題日帰りバスツアー行くの～」

と笑って言った・・・。ああ・・・新聞チラシによく入ってるやつだな・・。

カニやフグなんて私がもっと美味しい所連れてってあげる！とは思わなかった。

そんな仲の良い人が社内に出来た事が嬉しかった。



どういう結論を出したのか、いまだわからず・・・・

でも、私はきっとその仕事を受けていると思う。何故か心配はしていない。

ただ、新しい事を始めるのが急に決まって不安だっただけだと。

彼女の強い負けず嫌い精神は、もっと彼女を飛躍させるだろう。


それにしても、私の性分なのか「駆け込み寺」のように

相談を受ける事が多いな～。そういうのを引きよせているのかな・・・。

困った時に、私を思い浮かべてくれるのは嬉しい事だな。



さて、三連休前の今日は大忙しだ。そして、イベントみやこメッセに突入～。

来月４８歳の私も頑張ろうっと。体力持つかな・・・・。