goo blog サービス終了のお知らせ 

あまちゃんの カタコト中文日記

中国・杭州がえりのライター助手、日々のいろいろ。

きみは80后 それとも 90后?

2018-11-09 | 中国 見聞録
(杭州で見聞きしてきたことをご紹介するコーナーです)

広大な国土をもつ中国。
当然、北と南(または西と東)では人々の生活習慣や文化、
喋る言葉や体つき・顔つきさえも違う。
そして彼らはことあるごとに「北方人vs 南方人」などと
具体的な相違点をあげて比較するのが好きだ。
みずからの出身地こそが、
個々のアイデンティティーを形成しているのだろう。

国土も広いが、国民も多い(2018年統計で約13億9千万人)。
彼らは出身地による比較も好きだが、
世代分けや、世代ごとの比較も好きだ。

初対面での自己紹介などで よく耳にするフレーズがある。
例1)
たとえば、あるラジオ番組の冒頭ー アナウンサーがいつも自己紹介で
「わたしはちょっと太めの90后(じうりんほう),〇〇でーす」とごあいさつ。

例2)
ボクらが杭州でタクシーに乗ったとき。運転手さんとの会話で
互いの年齢あてになると決まって、
「あなたは80后(ばーりんほう)?」「いや、70后(ちーりんほう)だよ」
てなやりとりになる。

個人的に「〇りんほう」という言葉の響きが好きだった。

90后(じうりんほう)とは1990年代うまれ、
80后(ばーりんほう)とは1980年代うまれ、
70后(ちーりんほう)とは1970年代うまれのこと。


各世代ごとの制服、って、あんまり変わってへんことない? 中高の制服、たしかにジャージ上下が多いです(-_-;)

ちなみにうちのボスは60后(りうりんほう、1960年代うまれ)だ。(> 蚊帳の外~)

おっと、2000年代のうまれは00后(りんりんほう)と
これまた音の響きがかわいい。

こんな言い方、昔はなかったと思う。
最初に聞いたのは80后(ばーりんほう)だった。
80年代生まれ=新時代の若者をいい意味でも悪い意味でも
ひとくくりにするような言葉だった。
そこから派生して各世代、言われるようになったのだろう。


各世代の青春時代のアイドル。大学の老師も台湾の小虎队が好きだったと言っておられましたな~ 
それにしても、90后がそんなにTF‐BOYS(大陸初のユニットアイドル)が好きだとは思えんが、、。


〇〇年代(生まれ)という言い方、日本でもまーったく言わないことはないが、
普通は生まれ年ではなく、ストレートに年齢で表現する、よね?

たとえば20代、30代・・・と言うか。
またはアラサー、アラフォー、アラフィフ、アラカンなどと、
少しオブラートに包んだような表現もよく使われる。

では、どうして中国では生まれ世代によって区別するのか?
それはおそらく・・・時代が劇的に変化しているから。(こあま分析によると・・・)

中国では「解放」(1949年、毛沢東による中華人民共和国の成立)、
文化大革命(1966-1976)、
改革開放(1978~鄧小平,計画経済から市場経済へ)など、
ここ近年、めまぐるしく時代ごとに激動の変化があったため、
いつ生まれたか= 何を経てきたか(見てきたか)で、
その人格形成・生活様式に大きく影響しているからだろう。

なので、90后だと聞くと
「じゃ、一人っ子だね」「わりと豊かに育ったんだね」とか、
60后と聞けば、「苦労したんだね~」とか、
その人の経験値が少し垣間見えるのかも。(> そんな単純でええんかい!)


各世代ごとのカラオケ定番曲。


テレビドラマの好みも各世代でちがう。
70后は国産スパイ劇、80后は欧米の作品、90后はネットドラマ… と少々強引に分けてますな。
(いじょー)
コメント    この記事についてブログを書く
« 「持って帰り」攻撃つづく | トップ | カップめん、ごちになる。 »

コメントを投稿