あまちゃんの カタコト中文日記

中国・杭州がえりのライター助手、日々のいろいろ。

映画『冬薔薇』(& 大河ドラマのことも)

2022-06-13 | 映画
昨夜の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、前回まで子どもだった源頼朝(大泉洋)と北条義時(小栗旬)の嫡男がいきなりオトナになってて、ビックリ。頼朝の嫡男・万寿を演じるのは金子大地。義時の嫡男・金剛を演じるのは坂口健太郎。
金子大地は以前NHKの”よるドラ”で主演しているのを見たことがある。自らがゲイであることをひた隠す高校生、という難しい役どころだったが、三浦春馬を彷彿とさせるナイーブな雰囲気は悪くなかった。そして今回の時代劇、初大河の役も悪くない。言われなければ(この万寿役が)金子大地だと気づかないほどの凛々しい姿だった。みごとな変身ぶりというか。一方、残念なことに金剛役の坂口健太郎からは時代劇の匂いすら感じられなかった。これまで見てきた現代ドラマでの彼と何ら変わらぬ雰囲気(ちょんまげだけプラスした感じ?)で正直がっかり。小栗旬の息子役というのもしっくりこない(坂口くん、いくつだっけ?)。いま旬の俳優さんを出演させたい気持ちはわかるけど・・・。
ああ、あんなことがなけりゃ、この金剛役は伊藤健太郎が演じていたかも?
「たられば」は良くないとわかっちゃいるけど…。
「アシガール」→ 朝ドラ「スカーレット」とNHKのドラマで評価されてきた伊藤健太郎は、そろそろ大河からお呼びがかかる頃であった。「アシガール」ヒロインもちょうど今、朝ドラヒロインだしね(何年経っても勤務先での言葉遣いは変わりませんが、、)。

おっと、本題は映画でした。先週ついに伊藤健太郎主演『冬薔薇(ふゆそうび)』を観に行った。


(以下、少しネタバレあり)
見ようか見るまいか、かなり迷った。なぜなら公開日直後、映画サイトの評価が5点満点中「2.6」くらいだったから。日が経つにつれ「3.4」くらいには上がったが。レビューを読んでもあまり期待できなかった。「いい映画であってほしい」「阪本順二監督だもの」と一縷の望みを抱きつつ見始めたが―。
結果は、救いようのない映画だった。映画の序盤、ちんぴら(永山絢斗ら)とつるみ、派手なケンカをして足をへし折られるシーンは見るのもつらく、胸が苦しくなった。主人公の両親は小林薫&余貴美子と演技派で揃えるも、息子に本音を言えずにいる(2人にしては珍しく)グダグダな役どころで、見ていてストレスが溜まった。終盤、将来へのわずかな希望も失って自暴自棄になる主人公は、ラストでちんぴらが差し伸べた手にすがってしまう(その後どうなるかはご想像におまかせ~の世界)。
復帰第一作にしては気の毒じゃ~ないか? というのが本音だ。
でもフシギな俳優さんだ。彼を見ていると、時おり、幼い子どものようにみえる時がある。ぽちゃぽちゃっとした顔と、くりくりっとした目のせいか。やっぱりどこか危なっかしい。今の彼にしか出せない味、できない役がたくさんあると思う。民放はスポンサーがうるさいだろうし、NHKは受信料を払っている視聴者がうるさいだろうけど。早くテレビドラマでいっぱい使ってあげてほしいね。



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