あまちゃんの カタコト中文日記

中国・杭州がえりのライター助手、日々のいろいろ。

中国・香港合作映画『少年の君』(原題: 少年的你)

2021-10-13 | 映画
おかげさまでママちゃん、徐々に回復してきました。今宵はジムショに戻って、ベッドでゆっくり寝るぞー! 

この数日、ボクが精神的に持ち堪えられたのは、ジムショに戻るたびに聞いていた風クンの音楽♪と 先週みた映画のおかげ。

先週の水曜 レディースデーに「塚口サンサン劇場」で見たのは、中国&香港映画『少年の君』(原題『少年的你』)。

たった1100円でこんなに心を揺さぶられて おトクすぎ~ と庶民のボクは大満足。

ストーリーは割愛しますが、中国の激しい受験競争を垣間見ることができる。
「高考(がおかお)」というのが高3の初夏に行われる大学受験の全国共通テストのこと。
これで一生が決まる、運命が決まると言っても過言ではない。なので高考の試験会場は受験生の家長(親たち)であふれかえっている。我が子の成功を祈る親たちで。

あ、でも、この映画はそこが主題ではありません。生徒同士のいじめ問題がクローズアップされて警察も介入。そしてひょんなことから知り合った女子高生と謎のチンピラ・・・。
主演の女子高生を演じるのは今や中国のトップ女優とも言える周冬雨(チョウ・ドンユー)。


チャン・イーモウ監督の『サンザシの樹の下で』でデビューした時は、

初々しかったね〜。
この映画ではアラサーなのに高校生を演じて違和感なし。やはり泣きの演技がお得意なのかな?(サンザシの時にわんわん泣く場面が。あれは悲し過ぎましたがな~愛する彼が病でナンでしたから)

もう一人の主演は、チンピラ役の易烊千玺(イー・ヤンチェンシー または ジャクソンイー)。
中国人で4文字ネームは珍しいので「さてはチベット族もしくは新疆ウイグル人?」とおもたが、湖南省出身の漢民族だった。

彼の存在はボクも知ってはいた。でも演技をみるのは初めて。
実は彼はトップアイドル。中国大陸初の男性アイドルグループ「TFBOYS(ティーエフ・ボーイズ)」のメンバーなのだ。

左が易(イー)くん。
この3人組、「いったいどこがいいんだろ? さっぱりわかんな~い」という女子の声を杭州時代によく耳にした。
ボクもそう思った。少年隊かシブがき隊のような存在の割にはお子ちゃまっぽいな〜と。歌もごくありきたりなアイドル楽曲だったしね。

それがこの映画をみて、易くんの演技力がなかなかのもんだと言うことがわかった。しかも汚れ役なのに。
なるほど、アイドルしながら中央戏剧学院(多くの著名俳優を輩出する北京の専門学校)で学んだだけあるね。

なんというキザなポーズ(^_^;)

ただのアイドルにすぎない、と思っていた彼を見直した。この映画の収穫の1つとも言える。
この思いを、最近めったに書いていないウィチャットにアップ。
 ↓


ポイントだけ日訳:
今回初めてTFBOYS “易なにがし“の演技をみたけど 上手いじゃないか、見直したよ。(刮目相看=見直す、刮目する)

この映画の監督デレク・ツァンは前作『七月与安生』でも周冬雨を主演に据え、あらゆる賞を総なめにした。
(马思纯とのダブル主演、七月と安生という名の女子2人による波乱の友情物語)

デレク・ツァン監督のお顔は存じませんが、お父上のエリック・ツァン氏ならわかるよ〜 きっとみなさんもね。


こちら↑が香港の名優エリック・ツァン。日本でいうなら西田敏行さんってとこかな?

監督さんのお写真も探しました。
追加でアップップ〜
  ↓


パパに似てますか?

(いじょー。ボスと同伴でレディースデー入れてもらえてラッキー!
コメント