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綾瀬市議・上田博之のあやせタウンWebニュース【ブログ版】

神奈川県綾瀬市政の動きを縦軸にしつつ、
横軸は四方八方に広がります。
綾瀬市会議員 上田博之(日本共産党)です。

◆福祉予算バッサリの神奈川臨調に反対する陳情に公明党と民主党が反対

2012年11月29日 | 綾瀬市議会あれこれ

 本日11月29日、市民福祉常任委員会が開催されました。

 その委員会で陳情が3本審議されましたが、うち2本が“趣旨了承”となりました。趣旨了承というのは、簡単に言うと“賛成”“可決”というような意味です。

 この趣旨了承となった2本は4名の委員が賛成、2名の委員が反対となりました。それは、

(1) 「社会福祉関係の県単独補助制度などの廃止に反対し、継続を求める意見書の提出を求める陳情」

(2) 「介護職員処遇改善加算の継続、拡充の国への意見書提出を求める陳情」

の2本です。 

 私は、(1)の陳情について、下記のような賛成意見を述べました。こういう陳情になぜ反対するのか、私には理解ができません。

 

 この陳情は、黒岩知事が「神奈川臨調」と銘打って進めている県民の暮らしをないがしろにし、一部の企業の儲けのために県民の税金を使う仕組みをつくろうとしていることに、社会福祉を守りたいという方たちの思いとして出されてきた陳情だと理解しました。

 黒岩知事は、県単独の市への補助金を凍結すると言っていますが、そんなことをされたら綾瀬市の福祉制度は大きな大きなダメージを受けて、市民への福祉サービスが大きく後退してしまいます。
 この陳情で述べられている「民間社会福祉施設の運営や整備」、「民間保育所の運営や設置促進」など今後さらなる支援こそ必要な分野であり、これを削減したり凍結するということはありえないことです。

 しかし、この神奈川臨調における県の調査会における議論をみると、補助金の全面凍結とともに進められている県有施設の全廃をめぐる議論で、調査委員から「一つ一つの経過について考える余裕はない。原則全廃だ」との意見が出され、また、「県が本来果たすべきは最低限度、それ以上はもうできない」などと県民の暮らしを守る役割を放棄する発言が飛び交っています。

  それは、この神奈川臨調の目的が、県有施設を全廃して、高く売れそうなところは民間に売り払い、市町村への補助金を全廃・凍結するなどして生み出した財源を、ここぞと思う分野に投入していくことだからです。黒岩知事は「経済のエンジンにしていく」と言っています。

 ここぞと思う分野とはなんでしょう。

 たとえば調査会の議論の中では、世界最高水準の医療を受けられる神奈川にして、世界から金持ちが来るようにしたいとか、シンガポールに負けない、学者、研究者が集まるように空港が必要であるとかの発言がされています。つまり、この神奈川臨調は県の財政が危機になっているから行うのではなく、一部のグローバル企業の儲けのための開発を行うためのものなわけです。

  黒岩知事は、会議の終わりに、沈みかけの船の浸水をどう防ぐのか、沈むのを止めるだけでなく、前へ進める。このエンジンをまわしていくコンセプトが「命かがやくマグネット神奈川」だと発言したそうですが、私は、知事の浸水を防ぐやり方は、本当は沈みかけていないのに、沈みかけているぞ~と大声で騒いで、この船から、動けない人、弱い人、障がい者、子ども、高齢者をどんどん海の中に投げ入れて置き去りにし、身が軽くなった自分たちだけが乗った船を進めていくというやり方だと理解しています。

  以上、このように神奈川県民や綾瀬市民の暮らしを守る県の役割を放棄することは認められないとの立場から、陳情22号に賛成し、県に対し意見書を提出していきたいと思います。

 

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船の例え (イライラストレーター)
2012-12-03 14:57:47
船の例え、よくわかります。放り出される(笑)
気がつきゃ『ハイここは資本主義の競争社会!自己責任で再乗船下さ~い!』と船長がメガホンをこちらに向けている。届かない浮き輪が投げ込まれたが、涙で霞んでよくわからない。冬の海は凍える。
今日はじっちゃん、明日は病人、あさってはプータロー、次の日は中小会社員、大企業会社員。最後に機関士を投げ込みひとりぼっちになった船長が得た真実。
『みんなが居ないと船は動かない』

それでもあの船に戻りたいと、居たいと思うだろうか?
あの船でないと生きれないのだろうか?


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