綾瀬市議・上田博之のあやせタウンWebニュース【ブログ版】

神奈川県綾瀬市政の動きを縦軸にしつつ、
横軸は四方八方に広がります。
綾瀬市会議員 上田博之(日本共産党)です。

◆【資料】自民・甘利明衆院議員の裁判記録・その1

2012年10月11日 | 原発・放射能はいらない

 ◆自民・甘利政調会長が、テレビの取材でブチ切れ“取材テープ消せ”“もう日本なんてどうだっていい・・・”!? で記しました裁判記録の書き写しを、資料としてここにアップします。今回は“その1”ですが、機会があれば“その2”も報告できるように取材してきます。

●1●
 2011年5月17日午後1時半から、衆議院議員会館においてテレビ東京が甘利明氏にインタビューを行いました。 
 インタビューの途中で別室に移動した甘利氏は、記者を呼び、インタビューを放送しないように要求したのですが、以下は、そのときのやり取りです。
 裁判資料・乙第7号証・p20下~p21より

甘利「とにかく暗がりでよく分からない上、うる覚えで言った言葉をカメラでしっかり撮っていたじゃないか。それを消せと言っている。消さないと放送するに決まっている。流されたら大変なことになる。あなたも一回そういう目にあった方がよい。誹謗中傷にさらされることがどんなに辛いか」

阿部「まだ取材の最中であり、どこをどうするのかなどは何も決まっていない」

甘利「私には肖像権がある。取材を受けた人間が流すなと言っている。放送は認められない」

阿部「いったん引き取らせていただきたい。局に戻って検討する」

甘利「引き取るって言ったって、どうせ流すんだろう。流さないと番組が成立しないじゃないか」

阿部「流すかどうか決めてないが、仮に流さなくても前半の原子力の利点や功罪について聞いた部分などは使わせていただけるんじゃないかと思う」

甘利「何度も言うが、原子力安全委員会が安全基準を決める。彼らが決めた基準を経済産業省は事業者に伝えるだけ。安全委員会は地震や津波の原子力のプロが集まってる組織。そこが決めてるんだ。大臣なんて細かいことなんて分かるはずないし、そんな権限がないことくらい君も分かってるだろう。答弁書だって閣議前の2分間かそこらで説明を受けるだけだ。原発も全部止まる。企業はどんどん海外へ出て行く。もう日本は終わりだ。落ちるところまで落ちればよい。マスコミだって同じだ。おたくも潰れないと分からないんだ。もう私の知ったことではない

阿部「この後、塩崎先生のインタビューの時間が迫っている。いずれにせよ、この扱いは私ひとりでは判断できないので戻って検討したい。そこで必ず連絡する」


●2●
8月28日に行われた公判での本人調書 テレビ東京○○○○氏 (本人調書p6~p9半)

――甘利議員はインタビュー申し込みの際、本件質問主意書について聞くとは言われてなかったという不満を述べているんですけれども、普通、インタビューにおいてどの資料を見せるとかそういったことは事前に話しておくものですか――

記者「通常、この報道の取材ではありません。これまでの原発政策ということについて聞くと言ってる時点で、それはもう十分含まれているものだと思います」

――次に甘利議員がインタビューを中断させたあとのことを聞きます。甘利議員がインタビューを中断して執務室に入ったあとどうなりましたか――

記者「執務室から私に一人だけ来るようにということで呼び入れました」

――あなたが執務室に入ると甘利議員はまずあなたに何かさせましたか――

記者「甘利議員の胸についているピンマイクを外して、この電源を切れということで私に指示しました」

――甘利議員は何のためにそのようなことをあなたにさせたのでしょうか――

記者「やはり録音されるとまずい、それが収録されるとまずい、ということを思ってマイクの電源を切らせたのだと思います」

――あなたは甘利議員からマイクの電源を切るように言われて、これから甘利議員がどのような話をすると思いましたか――

記者「恐らく都合の悪い話をされるんだなと。人に聞かれてまずい話をするんだなと。もちろんそれは当然録音されてはいけない、放送もされたくないという趣旨の話をするんだということで嫌な予感がしました」

――マイクを切らせたあと、甘利議員はあなたに対して何と言いましたか――

記者「まず、これは私を陥れるための取材だと。これは放送は認めないと。テープを消せというふうに言ってきました」

――甘利議員はどのような口調でしたか――

記者「極めて厳しい口調でした。私の方を睨んで、まさに恫喝と言っても言い過ぎではないと思います」

――それに対しあなたは何と答えたんですか――

記者「もちろんそんなことはできませんと答えました」

――甘利議員はテープを消すことを求める理由について、どのように言っていましたか――

記者「つまり、これはもう私に責任を押し付けるものだと、こんなものが放送されたら私はかなわないと、私には責任はないと、だから認めないと、放送は認めない、だからテープを消せと言ってきました」

――執務室のあなたと甘利議員とのやりとりは何分程度続いたのですか――

記者「30分から40分程度続きました」

――その間、甘利議員はあなたに対してどういうことを言ってきたんですか――

記者「つまり、福島第一原発の事故は、これは私に責任を押し付けるようなものだと、私には責任はないと、はっきりおっしゃいました。当時の質問主意書と、またその答弁書の扱いについては、閣議前のわずか2分程度閣僚から説明を受けるだけだと。そこで話なんて分かるわけないじゃないかと。ましてや大臣にそんな権限はないだろうと。全ては安全の指針を作るのは内閣府の原子力安全委員会であって、経済産業省はその指示を受けて伝えているだけだと。なんでそれに俺に責任があるんだと。この責任をまた押し付けられたら、私はどうなると。私の政治生命は終わると。さらに、私には家族がいる、そして事務所スタッフもいると、そんなものを放送されたらたまらないと。それで、一連のとにかく私には責任はないというようなことをおっしゃっていて、最後にはもう日本なんてどうだっていいと、今冷静に原発の議論なんかできないんだと。こう言って、私に恫喝口調で言ってきて、とにかく責任はない、放送は認めない。テープを消せといった話で一貫していました」

――この時、甘利議員はあなたが本件質問主意書をインタビューの際に持参していたことについて何か言っていましたか――

記者「言っていません。あ、持参したことですか」

――はい――

記者「持参したことについては言っていました」

――どういうふうに言っていました――

記者「もう最初から私を貶めるために仕組んだインタビューだろという話をしてきました」

――あなたが本件質問主意書を示したのは、甘利議員を貶めるためだったんですか――

記者「まったくそんなことはありません」

――あなたは本件質問主意書についての意見を聞くことが、甘利議員を貶めることにつながると思いますか――

記者「いえ、もう責任を持って答えていただけると思っていましたし、なぜ甘利さんがそう思うのか理解できません」

――あなたは最初から本件質問主意書を甘利議員に示そうと考えて、この質問主意書を持参したんですか――

記者「いえ、話の流れで質問主意書を見せることはあるだろうなとは思っていました。そのインタビューの前には共産党の吉井議員にインタビューしていますし、そのあとには塩崎議員のインタビューを控えていました。当然、誰に見せるか分からないので持っていたということもあります。それに聞くことはたくさんありましたので、その他の資料もたくさん持っていました」

――執務室のことに話を戻しますけれども、執務室での甘利議員の発言を聞いてあなたはどう思いましたか――

記者「政治家ですけれども、本当に無責任だなと憤りを覚えました」


●3●
8月28日に行われた公判での本人調書 テレビ東京○○○○氏 (本人調書p9半~p10)

――あなたは福島第一原発の被災地を訪れたことがあるのですよね――

記者「はい」

――それらの方たち、その被災地の方との関係ではどういうふうに思いましたか――

記者「被災地の方々、特に福島では数万人の方が家やふるさとをなくしているような状態に追いやられていると。そういう方たちは、国が、つまり政治が安全を担保してくれているから、原発を受け入れたんだと。にもかかわらず、こんな状態になってしまったんだと。私たちのふるさとはどうすれば良いんだという声を直前に聞いてる訳です。ですからその人たちの気持ちを思うと、こういう人が原発行政のトップを担っていたんだということを感じた時には、大変許せない気持ちになりました」

――具体的に甘利議員のどのような態度が政治家として無責任だと感じたんですか――

記者「甘利議員は原発行政のトップである経済産業大臣を三期務めた有力議員です。そしてご自身も原発を推進してきたお考えの方です。そして大臣時代に外部電源と内部電源を失った時にどうなるかと、原子炉を冷やせなくなると、そうなった時には核燃料棒が焼けてしまって大変な事態が起こるんじゃないかと、それについて評価しているかと、そういった指摘が大臣時代になされている訳です。それがこの問題の質問主意書です。それについて、そう起こらないよう努力してると閣僚としてサインして答弁してる訳です。そういったお立場の方から、この事故をどう見るのかと。結局、事故は起きた訳です。同じように電源を喪失して同じようにバーンアウトするような大事故が起きた訳です。それについて率直に、当時そういう指摘があったにもかかわらず、どう思うのかということをたずねて、それについて責任を持って答えてくれるものだと思っていたのですが、インタビューを一方的に中断し、そんなものは認めないと、俺に責任はないと、俺に責任を押し付けるような取材だと、放送は認めない、テープを消せといったお話をされると。無責任きわまりないと、私はそう思いました」

 

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