綾瀬市議・上田博之のあやせタウンWebニュース【ブログ版】

神奈川県綾瀬市政の動きを縦軸にしつつ、
横軸は四方八方に広がります。
綾瀬市会議員 上田博之(日本共産党)です。

◆自民・甘利政調会長が、テレビの取材でブチ切れ“取材テープ消せ”“もう日本なんてどうだっていい”!?

2012年10月10日 | 原発・放射能はいらない

 今現在進行形で、自民党の政調会長である甘利明衆院議員とテレビ東京のあいだで裁判が行われていることをご存知ですか?

 上の記事はその裁判を伝えるしんぶん「赤旗」の記事です(10月9日付)。裁判の経過は、その記事をご覧ください(このブログ欄の下部に全文掲載)。

 私は、この裁判のことを知り、先日、東京地裁に出向き、この裁判記録を閲覧し、その一部を転記してきました。
 その記録を読むと、テレビ東京の記者が、経済産業大臣の職にたずさわりながら、原発行政についてあまりに無責任な甘利議員の態度に憤慨していることがよくわかりました。

 たとえば、次の記者の証言をご覧ください。この部分は、しんぶん「赤旗」には載っていません。
「福島第一原発の事故は、これは私(=甘利)に責任を押し付けるようなものだと、私には責任はないと、はっきりおっしゃいました。当時の質問主意書と、またその答弁書の扱いについては、閣議前のわずか2分程度閣僚から説明を受けるだけだと。そこで話なんて分かるわけないじゃないかと。ましてや大臣にそんな権限はないだろうと。全ては安全の指針を作るのは内閣府の原子力安全委員会であって、経済産業省はその指示を受けて伝えているだけだと。なんでそれに俺に責任があるんだと。この責任をまた押し付けられたら、私はどうなると。私の政治生命は終わると。さらに、私には家族がいる、そして事務所スタッフもいると、そんなものを放送されたらたまらないと。それで、一連のとにかく私には責任はないというようなことをおっしゃっていて、最後にはもう日本なんてどうだっていいと、今冷静に原発の議論なんかできないんだと。こう言って、私に恫喝口調で言ってきて、とにかく責任はない、放送は認めない。テープを消せといった話で一貫していました」
「こういう人が原発行政のトップを担っていたんだということを感じた時には、大変許せない気持ちになりました」
「甘利議員は原発行政のトップである経済産業大臣を三期務めた有力議員です。そしてご自身も原発を推進してきたお考えの方です。そして大臣時代に外部電源と内部電源を失った時にどうなるかと、原子炉を冷やせなくなると、そうなった時には核燃料棒が焼けてしまって大変な事態が起こるんじゃないかと、それについて評価しているかと、そういった指摘が大臣時代になされている訳です。それがこの問題の質問主意書です。それについて、そう起こらないよう努力してると閣僚としてサインして答弁してる訳です。そういったお立場の方から、この事故をどう見るのかと。結局、事故は起きた訳です。同じように電源を喪失して同じようにバーンアウトするような大事故が起きた訳です。それについて率直に、当時そういう指摘があったにもかかわらず、どう思うのかということをたずねて、それについて責任を持って答えてくれるものだと思っていたのですが、インタビューを一方的に中断し、そんなものは認めないと、俺に責任はないと、俺に責任を押し付けるような取材だと、放送は認めない、テープを消せといったお話をされると。無責任きわまりないと、私はそう思いました」

▲問題の退席シーン
http://www.youtube.com/watch?v=UsMWbuwU93w&playnext=1&list=PLB6F5EEE5996BC182&feature=results_main

 事実をありのままに放送したことに対し、“名誉毀損”で裁判に訴えるというのは、どういうことなのでしょうか・・・。
 甘利氏は、裁判に訴えたことにより、より多くの有権者にその姿をさらしてしまい、また、裁判の中で、記者の口から、甘利氏の横暴な態度や、無責任な言動が具体的に証言されてしまいました。これは裁判記録ですから、甘利氏がいくら大声で「消せ」と言ってももう消えません。

◆【資料】自民・甘利明衆院議員の裁判記録・その1 もご覧ください。

 ▼以下、しんぶん「赤旗」の記事です。

自民・甘利政調会長VSテレビ東京
原発問題追及され番組途中退席
奇妙な法廷闘争の理由は

 

 国民に知られることなく奇妙な法廷闘争が行われています―。訴えているのは自民党政調会長に就任した甘利明元経産相。安倍晋三総裁の側近です。訴えられたのは「テレビ東京」(テレ東)とその記者ら。甘利氏は出演した番組で「名誉を毀損(きそん)された」として昨年9月、謝罪広告と損害賠償を求め東京地裁に提訴。口頭弁論が開かれています。

 

 問題の番組は、昨年6月18日放送の「週刊ニュース新書」。東電福島第1原発事故を受け、「自民党の原発政策の功罪、当事者たちに聞きます」という内容。安倍内閣(2006年)の官房長官・塩崎恭久氏、同経産相・甘利氏、日本共産党の吉井英勝衆院議員らがインタビューに応じています。
 事前の収録で安倍内閣時代の原発事故への備えを問われ、甘利氏は、当時の原子力安全委員会から、地震への指摘はあったが、津波への指摘はなかったと答えました。

 

 黙りこくり
 そこで06年、吉井議員が安倍内閣に提出した津波被害にも言及する「質問主意書」を見せられると、甘利氏は、黙りこくり、退席しました。放送では「取材は、その場で中断となりました」とのテロップが映り、ナレーションが入りました。
 取材が中断した後、甘利氏とテレ東記者との間にどんなやりとりがあったのか。裁判記録によると…。
 甘利「(テープを)消せと言っている。消さないと放送するに決まっている」
 記者「局に戻って検討する」
 甘利「何度も言うが、原子力安全委員会が安全基準を決める。彼らが決めた基準を経済産業省は事業者に伝えるだけ。(中略)大臣なんて細かいことなんて分かるはずないし、そんな権限がないことくらい分かってるだろう。(質問主意書への)答弁書だって閣議前の2分間かそこらで説明を受けるだけだ。原発も全部止まる。企業はどんどん海外へ出て行く。もう日本はおわりだ」

 

 テープ消せ
 裁判記録による記者の証言です。甘利氏は執務室から記者一人だけ来るように呼び入れ、甘利氏の胸のピンマイクの電源を切るように指示したといいます。
 「まず、これは私(甘利)を陥れるための取材だと。これは放送は認めないと。テープを消せというふうに言ってきました」
 「極めて厳しい口調でした。私の方を睨(にら)んで、まさに恫喝(どうかつ)と言っても言い過ぎではないと思います」
 「つまり、福島第1原発の事故は、これは私(甘利)に責任を押し付けるようなものだと、私には責任はないと、はっきりおっしゃいました」
 甘利氏は原発行政をつかさどる経産相を3期も務めた有力議員で「自民党内の原発推進派」といわれています。経産相当時、中越沖地震(07年7月)が起き、東電柏崎刈羽原発事故の対応に追われました。
 問題となった番組の中で吉井氏は、安全神話の弊害について触れ「いくら警告を発しても、まじめに受けとめて対策をとろうとしなかった」と語りました。
 自民党の塩崎氏は「5・7メートル以上の津波がくると想定していなかった。甘かったといわれてもしょうがない」と率直に対応のまずさを認めました。
 訴訟にいたったのは、「(番組で)質問主意書をとり上げた際、『資料を見せると取材はその場で中断となりました』として、あたかも取材を受けて都合の悪い資料を見せられた甘利氏が席を立って取材を拒否したとの誤った印象を視聴者のみなさんに与える放送をした」と甘利氏側がテレ東側に訂正を求めたものの、拒否されたからです。
 

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