綾瀬市議・上田博之のあやせタウンWebニュース【ブログ版】

神奈川県綾瀬市政の動きを縦軸にしつつ、
横軸は四方八方に広がります。
綾瀬市会議員 上田博之(日本共産党)です。

◆米軍基地問題の解決は、同じ被害に苦しむ自治体の相互協力でこそ~松沢県知事発言に抗議する

2009年11月24日 | 平和○・憲法○・米軍基地×
  現地時間の11月5日、在日米軍基地をかかえる14都道県の知事で作る「渉外知事会」の会長として渡米中の松沢神奈川県知事が、ワシントンのジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院での講演会で「(普天間基地の)県外、国外への移設は不可能だと思う。今の辺野古への移設でやっていくしか解決策が見出せない」と述べて、現行の移設計画を速やかに進めるべきだとの考えを明らかにしたというニュースにたいへん驚き、ショックを受けました。

  普天間が解決しないと、岩国への厚木基地の艦載機の移駐も進まないので、ガタガタ言わずにはやくしろ、と言うことなのでしょう。

  しかし、私は、自分のところの被害を他に押しつけて、それでよし、という感覚が政治家として信じられません。

  綾瀬市議会でも、国への要望書の中で、岩国への移駐をはやくしてくれ、というような記述をしているのですが、私は、これに対して、異議を唱え続けています。
 
  たとえば、今年の6月議会の「基地対策特別委員会」において、「『改めて艦載機移駐の早期実現を望むものであります』とありますけれども、ここで言っているのは、岩国へ59機の移駐ということを意図しているんだと思いますけれども、しかし、岩国への移駐というのは、岩国市民へ多大な被害をたらい回しにするということになりますので、やはりこうしたことを要請文の中で具体的に書くのはいかがかなというふうに思います。そこら辺で昨年がどうなっていたのかというと、先程もちょっと読みましたように、『一日も早く騒音問題の抜本的解決を図れるよう望んでいるところであります』というふうになっています。やはり昨年度のような表現のほうが自治体間の信頼といいますか、協働という問題からいってもよろしいのではないかと思いますので、そういった点で今回このような表現に変えられた意図についてお伺いしたいと思います。」と質疑をしています。

  同じ苦しみを持つ沖縄や岩国などと、共同し、協調し、力を合わせて問題を解決していくことが、遠回りにみえても実は近道なのだと私は思っています。

  そんな思いを同じくする方の新聞投書を11月21日の神奈川新聞に見つけました。

  前岩国市長の井原勝助氏は、「松沢知事発言に抗議する」として、次のようにのべられています。

「米軍再編をめぐる最近の松沢知事の言動には、がっかりさせられた。
  (中略)
  これを聞いて、神奈川県民の中にも、まゆをひそめられた人も多かったのではなかろうか。
  知事として、既に原子力空母の横須賀母港化を認め、座間への陸軍司令部の移転も進んでいるのに、普天間問題が宙に浮き、その影響で岩国への艦載機部隊の移駐が遅れては困るという率直な気持ちから出た言動であろうが、名指しされた沖縄や岩国の住民はたまらない。「権限も責任もない他県の知事に言われたくない」という怒りが県民大会に満ちていた。
  負担のたらい回しをしても問題の根本的解決にはつながらない。同じ負担に苦しむ地域だからこそ、他を思いやり、相互協力できるはずである。」


ブログランキング・にほんブログ村へ ←ブログ村ランキングに参加中! さて今何位でしょうか??
                         また、他の議員の方のブログをご覧になりたいときもクリックしてください。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ◆日米「核密約」の証拠文書が... | トップ | ◆保育園の待機児童は209人... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

平和○・憲法○・米軍基地×」カテゴリの最新記事