国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

祈り

2011-03-18 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育


あと半日で地震発生から一週間。

いろいろ批判もあるが日本は官民一致して難局に当たっていると思う。

しかし被害軽微の東京でさえところにより停電、食料品、日用雑貨、ガソリンの調達難など
じわじわとフラストレーションがたまってきた。
弱いと言え地震もこのところ関東圏で頻発している。
福島原発が危機を脱していない恐怖感もある。
スリーマイル以上、チェルノブイリ以下でとどまってくれる事を祈るばかりだ。

外国人は国外退去を始めた。
逆の立場なら日本人も同じことをするだろう。
日本人でも避難を始めた人は東京でさえ見かけるようになった。
未曾有の危機だ。
個人の本能で自分なりに適切と思う行動を取ればいい。
自分と自分の家族を守るのは自分だ。

一週間目を落ち着いて、自分が何をできるかを考えながら迎えたいと思う。
義捐金くらいしか思いつかないが。

新自由主義の人たちは電力価格を値上げして電力消費を減らせとか言っているようだ。
市場こそが難問を解決すると言う楽観主義だ。
人間の欲望、強者の繁栄が弱者も引き上げるというグローバリズム。
そうだろうか。

石原さんの天罰発言は不適切としか言いようがないが、
いろいろな意味であらゆることが節目に来ているのではないかとボンヤリとではあるが感じる。
譲り合い、助け合いなどの利他的な行動の大切さも今度の事で再認識させられた。

日本のお家芸になりつつあった原子力技術が挫折。
復興資金需要見込みで急激な円高が進んだ。
経済の更なる停滞が来そうだ。

政財官報の既得権益グループも危機の時には機能しない事がはっきりした。
いままで鉄壁を装っていた物がヒビが入り崩壊寸前だった事が国民に分かってしまったようだ。

「よらしむべし、知らしむべからず」の隠蔽体質は単なる自己防衛だった。
人々は政官の大本営発表を垂れ流すテレビや新聞よりアメリカの原子力委員会の80キロ避難勧告や
英国大使館のブリーフィングにより信頼を置いた。

化石燃料、原子力が限界を迎え、エネルギー多消費型の成長も大きな分岐点だ。
人類が長持ちするように自然が与えた試練だろうか。

風邪みたいなものか。
人間の体にとって風邪は必要な休息とか。
日本発の風邪がもしかすると世界に広がるかもしれない。
少し休んで免疫作用が働くのを待つ事にしよう。

それにしても東北の人たちの底力はすごいな。
家を失い、家族と離れ離れになり、飢えと寒さに襲われている。
そして差し迫った原発フィアスコの恐怖。
地震、津波、原発事故のトリプル・パンチだ。

絶望の中で救援に感謝しながらじっと耐える姿は全ての人に感銘を与える。

頑張れ東北。

少し遅くなるが野球の春だって来る。
ついでに頑張れ東北楽天イーグルズ(日ハム戦ではやっぱり応援できませんが)。

祈りと題したブログも段々オチャラケになってきた(いかん)。
でも笑いが必要です、特にキビシい時。

ねえ、総統閣下。


買い占めするならカネ送れ











被災地ではすぐそこにある被曝(被害拡大を防ぐために情報公開を!)

2011-03-17 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
ロイターやバンクーバー・サンが掲載した写真。

これを紹介したブログには「煽るな」というコメントが踊る。
これらを「煽り」とする感性は何処から来るのか。

日本の報道機関は伝えない被曝を無言で伝えている。

この国はよらしむべし、知らしむべからずの国なのだろうか。

ソ連侵攻時シベリアで置いていかれた多数の一般住民。
今回も現場に踏みとどまって闘う人たちは少数。
現場技術者の多くは下請けの中小企業か。

関係者の多くははとっくに避難済みだ。
東電トップや原子力行政のトップは現場で陣頭指揮したらどうだ。

隠すから変な風評が立つ。
福島はCNNらが言うようにメルト・ダウンだ。
政府と記者クラブは馴れ合い会見で真実を隠し国民を置いてきぼりにする。

被災地周辺での被曝の話だ。
東京などの遠隔地で多大な影響が出る可能性がないわけではないが、
そこまで心配する必要は今はまだない。
それこそいたずらに不安を煽るのは害だ。

だから上杉隆らは海外やネットメディアに会見を開放しろと言い続けた。
記者クラブの八百長記者会見で現実のリスクが国民に伝わらなかった。
いまだに菅・枝野らは無視だ。
2009年民主党を政権に就かせたマニフェストは小沢・鳩山が去って以降不履行と言う事だ。

最善を尽くしているだろう政府を批判したくはないが出してくる数字がいつも内々だ。
津波にさらわれた人の第一報は10数人、これはツイッターとかで言われていた数とは桁違い。
ツイッターは双方向の新メディアだ。
携帯電話が通じない状況で威力を発し現場の惨状を伝えた。

過度の楽観というか悪い事は考えたくもないと言う現実逃避が初動の救助隊動員を
遅くしたのでなければいいが。
政府は米軍の援助を二度断った。
面子か。
人命より大切な面子とは何だろう。

原発事故も脱出圏最初は3キロ。
これも内々だ。
原子力事故の際に控えめな発表は国際基準と違うぞ。

フランスとかは自国民に関西方面に避難するよう指示。
原子力事故は待ったなしだ。

官房長官は健康被害は無いと言っていた。
逃げ遅れて被曝した人にどう申し訳をするのか。




海水注入と言う非常手段(再建設が極めて難しい原発をお釈迦にするわけだから)を取りながら、
危機を伝えない政府・東電(それに記者クラブ・メディア)にアメリカは驚愕したようだ。

アメリカも批判し出した政府と東電の対応

【津山恵子のアメリカ最新事情】地震大国なのになぜ 米市民が日本に不信感





















号外・原子力事故、最低限の知識をつけよう

2011-03-16 20:39:24 | 社会、マスゴミ、教育
東日本巨大地震 福島原発半径20km以内の住民に避難指示


原子力の専門家だった大前研一の解説だ。
さすが原子力研究の最先端にいた人だけあって説得力がある。
日曜日の段階の話でここからいろいろな進展があるが極めて正確と言っていい。

この人は被曝の健康被害に対しては割合楽観的なようだ。
彼が正しい事を祈るばかりだ。
ただ乳幼児や妊婦が楽観に惑わされるのは危険な気がする。

まだ見ていない人は是非。

特別サービスで要約します(長いから)。


金曜日に既に、これからの問題は原子力の方が大変だと思い、民主党にも電話をして
これは制御不能の状態になるという事をいったがその時はまだ認識が非常に甘かった。

JALの123便と似てる。
JALの123便では、テールコーンが飛んだときに、油圧系統の独立した2系統が両方ともが飛び散ったテールコーンでもって切れた。
それによってバックアップも一遍に失われた。
「ハイドロオールアウト」。
つまり、翼が全く動かず操縦不能になった。

今回の制御不能とは全ての電源が津波で切れてしまったということ。
蓄電池は7時間しかもたない。
いうことで夜には切れてしまって、メーターが読めなくなった。
中の温度がいくらなのか、どのくらいの状況になってるのか、中央制御室で把握できない。
最近の原子炉のオペレータはマニュアルで育っているが、これは、完全にマニュアルの外側。

非常用電源として用意されてる2系統のディーゼルジェネレータが両方とも立ち上がらない。
7mの想定で設計されているが14mの津波が来て(携帯の水没のように)電気系統の色々なものが機能しなくなった。

したがって海水の取り入れ(冷却その他)が出来ない状況になっている。
さらに外部の変電所が倒れてたと思われ、外部電源が取り込めない。

後知恵になるが原子炉は地震で緊急停止しなかった方が良かった。
緊急停止してなければ、発電を続けられたからだ。
自動停止という設計思想に問題があったかもしれない。

また、海側に電源関係のモノを持ってくるのも問題だった。
後知恵から言うと、全てが悪い方に悪いほうに行った。
今度の場合も緊急炉心冷却装置(ECCS)もポンプが無いと水が入ってこない(電源が無いので)。

緊急の場合に炉心の上にあるボロンというホウ素が中性子の核反応を止める。
そのフランジャーポンプも電気がないので動かない。
考えられる全ての事が「電気」というものを前提にしている。

我々が考えた、原子炉の安全に関するバックアップは最初から全ての電気が切れてる状態を想定してない。
スリーマイルと非常に似ている。
スリーマイルの場合はオペレーターが発狂した。
自分が運転してる間におかしなメーターのwarningが鳴り、それを手動に変えて発狂して、
またおかしくなって自分が責任を持ってやらないといけないとパニックになった。

手放してくれれば良かったのに、全部手動に替えては間違った選択を3回もして、
半分炉心溶融で今回と同じ様に水蒸気、水素の発生も起ってスリーマイルの大事故につながった。
オペレーターが1度や2度はミスするけど、3回もそれをやるってのは想定外だった。

今回の、最大の反省事項は、どんな事があっても非常用の電源は動くようにすること。
2系統ディーゼルじゃなくて、例えば1系統を太陽電気、電池にするとか。
思想、その他を違うものにすることが危機管理上大事だ。
原子炉の場合は3 out of 2と言って、三つの違う系統の内2つを使えるようにするという。
しかし同じ思想のバックアップを置いてたの全て使えなくなった。

今回の場合は早い時間に全部が想定外になった。
それで発電機を持った車(ジェンセット)が50台も来たけど、1台しか動かなかった。
考えられないシナリオをマニュアルで育った人達が、一生懸命考えながらやらざるを得なかった。

1号炉は46万kwの原子炉で、46年くらいたってて、寿命を超え10年くらい延命して使っていた。
東電の判断として、もうこれはボロンを含んだ海水を注入して強制的に冷した。
この瞬間にスリーマイルと同じ状態で、後はコンクリ漬けにして50年か100年経ってどうするか、
後の人に決めてもらう事になった。
ただ、まだ崩壊熱が出続けるので、予断は許さないがチェルノブイリ型の暴走は止められたと思う。

爆発の原因:
燃料棒(ペレットという燃料そのものが入っている)がカラ炊きの状態になった。
最終的には上から、全部で4mの燃料棒の1m70cmくらいまで上が水がない状態でカラ炊きになった。
あのままもうちょっと待ってたら完全にカラ炊きになってメルトダウンした。
カラ炊きでジルコニウムの被覆管(今はステンレスが多い)から水素が出て化学反応を起こし脆くなった。
そこに中側から核分裂生成物が押してきてて破裂してバラバラになって出る。
れが圧力容器の穴から外に出て建屋に溜まった。

水素ガスが建屋に溜まったがそれを逃がすブロワーがここでも電気がなくて、機能しなかった。
今も3号機はそういうクリティカルな状況になってると思う。
そこを破って水素を表に出さないといけない。
しかし放射線のレベルがものすごく高い中、バルブ操作を(本当は電気で開けるバルブだが)手動やらざるを得ない。
あの人達は決死隊だ。
恐らく10分とか、それ以上は働けないような環境になってたと思う。

それで、かろうじて空いたと言って喜んでいた所、上に水素ガスが溜った。
しかし上のウインドウを開けるという事が危険で出来ないという事で、これも躊躇したのだろう。
ここも決死隊が出て行って、水素を出せればよかったが。

結果水素の爆発でもってリアルな核分裂生成物が広範囲に飛び散り近所の介護ホームとか
救助のバスを待っている人が浴びた。
リアルな核分裂生成物が散ったという事なのでスリーマイルよりはるかに悪い状態。

かなり広範囲に飛んだが付着したものなら洗えばいい。
自分自身はMITで実験中に飲み込んだ事だある。
半減期50年だが大丈夫だ。

経済損害が大変。
これからテレビや朝日新聞がガイガーを持ってあちこち測って歩く。
必要以上の風評被害が出る。
東電にとっては補償額が拡大する。

格納の容器が爆発しなかったのが幸いだが、核分裂生成物が出てしまったのは痛手。
事故のレベルとしてはチェルノブイリが7、スリーマイルが5。
今のところレベル6だが炉心がメルトすると7になる。

反省はたくさんある。
沸騰式原子炉は下から制御棒を突っ込めるので地震の時はいい。
運転を止めない方が良かったのではないか。

柏崎刈羽と同じで同一ロケーションに6基まとめて作るのは問題。
住民対策が比較的簡単なのでこうなりがちだが安全上は大反省すべき。

これで世界に日本の原子炉はもう売れない。
スリーマイル以降アメリカでは一つもできていない。
日本が原発で優位に立てたのは米国ブランドがスリーマイルでこけた漁夫の利。
同じ事が日本のメーカーにも起きる。

日本での新しい建設はもう無理だし、今後民間企業が高リスクの原子炉を持てるのか、
という大問題になる。
一企業が取るリスクとしては大きすぎる。
国そのものが公営会社で運営するしかなくなる。

更に痛手なのは国家戦略のプルサーマルがもうできないと言う事だ。
プルサーマルの3号炉が海水を入れて多分廃炉するからだ。
国内最大地震でよく耐えたというが設計思想が甘かったと言われても仕方ない。
日本の優秀さはなかった。

日本の原子力は今回の問題点をしっかり検証し、よく考えて何十年後に
再起を期するしかない。

日立や東芝が既に受注している原発もどうんるか予断を許さない。
原子力産業にとっては大きな痛手だ。

国民経済、生活からみれば切り抜けられる。
原子力で失う35%のエネルギーの節約を考えることだ。
幸い経済は成長していないので全ての電気機器の省エネ性能を35%上げることになる。

















ピーク・オイルと原発(続・頑張れニッポン)

2011-03-16 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育

(釣鐘状の石油生産ピーク図)


原発事故に対する不安が高まっている。
流動的な情勢に加え政府・東電の情報小出しで信頼性が損なわれているためだ。
大丈夫何でもない、の後のやっぱり。

不安は根拠のない噂を呼ぶ。
核爆発が起きるという珍説まで。
低濃縮ウランで核爆発が起こせるくらいなら北朝鮮はとっくに世界制覇している、
っちゅう話だ。

隠蔽が憶測を呼ぶ悪循環は断ち切ったほうがいい。
日本国民はもう少し成熟している。
そして記者クラブメディアの横並び姿勢が報道の多様性を奪っている。
平和な時はそれでもまだいいかもしれないが、危機には致命的だ。

上杉隆ツイートから。
<RT @otokomae16: 「パパ、どのチャンネルも同じだったら、テレビ局ってもっと少なくてもいいよね?」
小2の娘は気が付いてしまったようだ。 @hirougaya
大人には見えない。そう「王様たち」は、裸なんです。 >

政府・東電はすぐにでもネットや海外メディアにも会見を開放すべきだ。
CNN 等の海外メディアは前に書いたとおり原発事故につきもっと深刻な見方をしていた。
米国専門家の専門意見を背景にした質問に耐えてこそ受け手の信頼を得られる。

まあ、いくらいい質問が出てもその事は既存メディアは伝えないから同じかもしれない。
昨日も原発危機についてはNHK以外のテレビ局はかなり腰の引けた報道だったようだ(午前中)。
「朝ズバ」あたりは日本の原子力技術の素晴らしさが証明できたととの頓珍漢。
スポンサーは批判しないと言うだ。

そんなわけでテレビで干されている上杉隆がTBSラジオの小島慶子のキラキラ(私の近頃好物ポッドキャスト。
彼女なかなかいいと思う)をたった今降ろされた。
理由は東電批判らしい。
笑うしかないな。

しかし東電が悪いとの世論が出来れば容赦なく叩く。
ちょっとそういう展開になりつつあるようにも見える。
上杉はその潮目と関係なく批判したから降板。
他は様子見。
そうだとしたら(昨日位から記者会見で急に横柄になったのでそうだと思う)卑劣な連中だ。

当ブログは記者クラブ経由の情報は半掛け以下の信頼しかおいていない。
馴れ合いの八百長質疑だからね。
大本営発表をやめてオープンになろう。
国民は政府・東電をサポートし危機を共有するはずだ。

現地の危険な状態で大量の核分裂生成物に晒され決死の作業をしている人たちの名誉が
傷つくような行為はして欲しくない、と切に願う。
(作戦の詳細はわからない。横田所属の米国放射能部隊かもしれない。
命のリスクと引き換えに多額の報酬で危険な任務を引き受ける。おカネのためでも有難い)。

引用

12日午後、高圧になった1号機の格納容器内の蒸気を逃がすための弁が開放された。
格納容器に亀裂が入る最悪の事態はまぬがれた。
その弁を開ける作業にあたった男性は、100ミリ・シーベルト以上の放射線を浴び、吐き気やだるさを訴えて病院へ搬送された。
(YOMIURI ONLINE)

引用終わり

それと事後でいいから政府らの発表、御用学者の発言、メディアの報道を
きちんと検証することが大事だ。
ネットの発達によって様々な人の発言が表面化しているので期待が持てる。

今回の福島原事故を受け、日本や世界で今後、多くの原発立地で増設に反対する声が強まるだろう。
フランスでは原発反対デモ行進が勃発。

ドイツでは、国内の古い原子力発電所の寿命を延長して稼働しているが、
ついに政府は延長を中断することになったと産経が伝えている。
(たった今7つの原発を停止のニュース)
福島第一の一号炉は40年物で定年延長組だから同じケースで今回の事故を受けて
野党による反原発運動が強まっているためだ。

アメリカ、オバマ政権が中東石油離れの一環として、新たな原発の建設を計画していることに対ても、
米議会から、福島の教訓を踏まえて計画を見直すべきとの声が出ている。

原子力は石油やガスなどの化石燃料依存低下の切り札だ。
原子力に対する信頼低下は石油への回帰を意味する。

しかし石油は我々の需要を満たしてくれるだろうか。

今回の事故で日本の原子力発電の総能力の15-20%にあたる680万キロワット分が失われた。
石油火力で代替すると1日あたり約24万バレルの原油が追加的に必要となるそうだ。
これから他の原発の不定期点検が行われるとさらに多くの火力発電が必要になる。
サウジの生産余力が少なくなった今、心配な状況だ。

そして日本にとってはここにも落とし穴。
米国隷属の足枷だ。

世界では英米覇権の終焉が近づき米英の大手石油会社(メジャー)の力が弱まっている。
そんななか米国と敵対するイランの巨大油田アザデガン。
一時は日本勢が油田開発を計画したが、米国のイラン制裁への参加を余儀なくされ撤退した。
そしてこのたび、中国の国営石油会社が60億ドルを投入しアザデガンを開発することが決まった。

メジャーに代わり中国など新興諸国の国営企業が、中東やアフリカなどの油田の利権を直接おさえている。
アメリカ頼りの国家運営がここでも壁にぶち当たる。

中国やインド、ロシアがアグレッシブに石油資源を押さえに行く背景にあるのは資源のひっ迫だ。

ピーク・オイル理論というのがある。

M.K.ハバートが1956年に論文上の予測だが、後に一般化されピーク・オイル論と呼ばれようになった。
時間軸に対し石油産出量が作る釣り鐘状の曲線における頂点、ピークのことだ。
同理論は、過去の産出量に基づいてピークがいつ到来するかを含めた将来の産出量曲線を予想する。

アメリカの生産量に関し彼の仮説は正しかった。
その手法を使うと2007年で世界石油産出量のピークをすでに迎えたという。
急激に生産量が減る可能性がある?

もっと楽観的に2030年頃に在来石油が、2060年に石油生産量がピークに達するという説もある。
しかし最近のロー・コスト・キャリアにより所得の低い人たちが簡単に飛行機に乗れるようになるなど
エネルギー需要の増加の勢いは過去のどんな予想も上回るのではないか。
成長中のBRICsやインドネシアは皆人口大国。
一人当たりGDPの伸びはそのままエネルギー需要の増大につながる。

日本にとっては原子力はやはりバイタルだろう。
いたずらに恐怖に駆られるのではなく冷静に徹底的に事故を検証し、
原子力平和利用を続けるべきだ。
だから子供だましの隠蔽で原発自体に不必要な傷をつけて欲しくない。

千年に一度とも言われるこの災害で最も古いタイプの福島第一原発一号炉もかなり頑張った。
このたびのホウ酸BOT投入で今後はコンクリート詰めの運命だろうがここからの被害は
なんとか食い止められたようだ。

今回の事故は循環ポンプが津波で破壊され冷却ができなくなったが最新型ではポンプを使わず
対流によって冷却水を循環できるらしい(田中宇)。
原子力推進派ロビーの御用学者の意見かもしれないが感情的な反発は控えるべきだ。

そうは言っても建設の現地では反対が強まることは必至だな。
大都市圏の犠牲を彼らだけに強いるわけにはいかない。
福島原発の付近数百メートルは長年にわたり人が足を踏み込むことができない
土地になりそうだ。

化石燃料への回帰が先進国の間で進み、石油価格の更なる高騰があれば
世界経済への悪影響が危惧される。
エネルギー価格が上がると1-2年ぐらい後に不景気が来るのが過去のパターンだ。

そうでなくても、日本の復興資金需要、また保険会社の保険金支払い重要を見込んで
円高圧力が高まっている。
円資金手当のために日本政府・民間手持ちの米国債を放出すれば米国債下落、アメリカの長期金利上昇、
金融崩壊のリスクが高まる。

エネルギー消費は不況になれば減るが長期的には石油・ガスはまた逼迫する。
それは試練だが仕方ない。
低エネルギー消費型の産業構造に転換し、得意の省エネ技術に磨きをかけるしかない。

正念場だ。
頑張れニッポン。




頑張れニッポン(政府と東電は更なる情報開示を)

2011-03-15 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
アンパンマンマーチ♪(フルバージョン)


被災後のバイタルな72時間を過ぎ、救助を待っている人たちにとって
厳しさは増すばかり。
できるだけ多くの奇跡が起こることを祈るばかりだ。

自衛隊、警察、消防、海外からの協力隊の皆さんの犠牲的献身に深く感謝。

ツイッターから:

凄い!今、自衛隊による救助者が9,700名だって!!
報道だと、不明者の人数ばかりだけれど、救助された人の数も報道するべき!!
自衛隊凄いよ自衛隊…!!頑張れ…!!

こんな書き込みありました “福島の奴と話せた時に自衛隊の無双ぶりをきいた。
マジですごいらしい。
背中に年寄り2人背負って両腕に年寄り1人ずつ。
計4人の年寄り抱えてダッシュとか普通にしてるらしい。
それなのに 食事も睡眠もろくにとらず、笑顔でがんばってるようだ。

阪神大震災で被災した当事者の一言。
「助けに来てくれて一番ありがたいと思ったのは、自衛隊の人たち。
一番迷惑で邪魔だったのは、自称ボランティアの人たち。
こちらが必要とする事はできず、逆に残り少ない食品や飲料水をコンビニで消費していく始末」

今のところ我々が出来るのは被災者の無事を祈ること。
そして義捐金。
ボストンで勉強中のギタリスト朝田君が選りすぐりのいい情報をRETWEETしてくれる。
ユニクロ柳井さんは10億円、更に会社と社員から4億円。
合計14億円を贈るんだそうだ。
素晴らしい。
カモン、ワタミ。

一般国民も最初のショックが去り次のステージに入った。
質のいい情報がネットで流れる一方、いらいらが募りスーパーでのいざこざ、
ガスの点検と称して人の家に上がり込もうとする連中、
芸能人とかも絡んでいると言われるアヤシイ義捐金募集。
嫌な話もぼちぼち散見。
ここからが勝負だ、日本人。

政府首脳も最善を尽くしていると信じている。
しかし更なる情報開示をお願いしたい。

会見は相変わらず「記者クラブ」経由の大本営発表のみ、というのは情けない。
海外からの援助隊が到着しているのに海外メディアは参加も質問もできない。
失礼な話だ。
何を恐れているのか。
何を隠したいのか、と勘繰られても仕方ない。

特に原発事故。
海外メディアの見方は政府や東電の発表より深刻だ。
一号機から三号機そして今度は二号機。
明らかに情報を小出しにしている様子は姑息に感じる。

記者クラブの質問はみえみえのなれ合いだ。
第一号機の爆発を「どの建屋かわからない」なんて白々しい保安院。
そこ、突っ込めよ。

「福島原発原子炉からの放射線物質を含む蒸気の放出は今後数週間、数ヶ月続く可能性あり」という日米専門家の見解は、
「健康への害はない」という日本政府の公式見解と異なっており、疑問を持たざるを得ません。
<政府見解と食い違う日米専門家の意見 ‐ 木谷哲夫>

心配なのは近隣住民の健康被害だ。
日本国政府が守るべきは企業よりも一人ひとりの国民のはず。
彼らを必要以上に汚染の危険に晒すようなことは断じてすべきでない。

テレビ・メディアは大スポンサー「オール電化」様にもしっかり
批判の目を向けて欲しい。

現場で戦っている東電の技術者や自衛隊の人たちの事ではない。
親方日の丸で地方独占の殿さま体質の経営陣のことは多少見聞きしている。

彼らが戦っている内容ではない。
国民を傷つけないための情報開示のことだ。
ダメージ・コントロール。

政府と東電は堂々と海外メディアやネットメディアに説明をして
疑念を晴らしてもらいたい。


インデペンデント紙の一面に感動。


朝から晩までテレビ局が各社横並びで報道合戦を続けるのもどうかな。
大型テレビは省エネと言っても「300Wくらい電気を食うので、首都圏で350万世帯がTVを消して、
ラジオから情報を聞くようにすればそれだけで100万KWくらいの余剰電力を作り出せる」
というツイートもあった。

節電とか言うな、テレビ(笑)。

また、悲惨な映像をこれでもかと言うほど繰り返し流すのは果たしていい事か。
被害者のズタズタの心情は気の毒だが、映像的でドラマティックなことばかり
追いかけるのにも疑問を感じる。

911の時も途中から衝撃映像は止めて、「攻撃されるアメリカ」から「立ち上がるアメリカ」へ
とキャプションを変えて行ったよなあ。
尤も、後から考えるとイラク戦争やアフガン攻撃の前奏曲と言う面もあったが。

テレビを消してラジオをつけよう。
ネットのできる人はツイッターやフェースブックを活用。
そして政府はメディアを通してアンパンマンのように元気を与えるメッセージも
発信してはいいのでは。

もう一つ。

谷垣氏が言いだした震災増税。
自民党は終わったな。
こんな時にも財務省の操り人形か。

しかし1949年のドッジライン以来の「財政再建」路線で増税しか頭にない財務省。
この非常時に国民からもっと税金を取ろうとは。
この倒錯ぶりにはあきれるしかない。





国家が試されるのは大災害への対応。日本はこの試練に対し見事な落着きと不屈の精神で対応している

2011-03-14 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
11日付けファイナンシャルタイムズの記事。

テレビやネットから見られる津波等の被害は衝撃的で悲惨だ。
南三陸町では1万人と連絡が取れずと報道されている。

これまで日本人は高い倫理観と協調性、思いやりと忍耐で対応してきた。
ハリケーンカトリーナの時は、普段1$の水が10$で売られ、
それを経済学者は"It's market price."と擁護したそうだ。
今回サントリーとコカコーラ(アメリカですが)が自販機無料開放。
しかし皆が譲り合い、一人占めするような人はいない。

勿論例外もあるはずで美談に偏り過ぎているきらいもあるが、
全体としては胸を張っていいと思う。

(心が暖まるエピソードツイート集)

Operation TOMODACHIか。
くそー、やるな米軍。

狭い国土で世界の地震の20%、火山の10%が集中すると言われる。
自然にたいする畏れ、ある種の諦め、そして忍耐と再生への不屈の精神は我々のDNAに宿っている。

これからも日本国民全員でこの国難に立ち向かうはずだ。

警察や自衛隊は不眠不休の救助活動を展開中。

爆発が起きた東京電力福島第一原子力発電所では、原子炉容器や格納容器が壊れることを未然に防ぐため、
自衛隊がポンプ車などを使って容器を海水で満たして冷却する作業を行っていると伝えられた。
暴力装置と元サヨクの官房長官に言われた人たちは黙々と危険な任務に就いている。

入隊時の誓約で緊急時は公務が優先だ。
中には自分の家族の消息がわからぬまま他人の救助に尽力している隊員もいるのだろう。
既に多くの警察官が死亡或いは行方不明になっている。
感謝してもしきれない。

在日米軍も心強い助っ人だ。
海兵隊は上陸作戦用ヘリを持っている。

CNNアンカーが米海軍幹部に「日本への救援体制が遅い」と批判したのに対し、
海軍幹部は
「これからだ。日本政府と役割分担相談中だ。津波で浸水している地域での活動は我々はハリケーンカトリーナから学んでいる。
TVで見る限り課題は似ている。我々が最も貢献できると思う」。

ルース駐日大使もツイートしている。
In accordance with a request from Japan, #USAID deployed 2 maximum level urban search and rescue teams numbering more than 150 personnel

企業も動いている。
NHKは被災者の基本料金無料に、ソフトバンクは全てのユーザーのメールを1週間無料。
全国銀行協会は、企業どうしの支払いで使われる手形について、今回の地震の影響で決済ができない場合は、
「不渡り」として扱わない特別な対応を取るよう全国の銀行に要請。

グリコ偉い。

他社残念。


枝野さんや菅さんら政府もそれなりに頑張っている。
野党も協力して挙国一致だ。

世界中からモラル・サポートが続々届いている。







何といっても今回威力を発揮したのがツイッターなどのネットだ。
携帯電話や日本のEメイルが繋がらない中、ツイッター、フェースブック、スカイプは殆ど
影響を受けなかった。

既存メディアとはケタが違う。
それぞれが数億人の無料顧客を擁する超メガ級。
サーバーのキャパも半端でないのだろう。

このそれぞれがメイル機能を持っているので連絡には支障がなかった。
問題は登録していないとコミュニケートできないこと(当たり前だが)。
家族全員がこのどれかに登録し合うことで緊急連絡は飛躍的に確度を増す。

情報を取るにもツイッターの威力は抜群。
拡散すべき情報はホリエモン等の人気ツイッターに頼めばいい。
彼らが重要と判断すれば「リツート」と言ってそのまま転送してくれる。
一度に何十万という人の目に触れる。

「技あり」なところは何人がリツイートしても貴方のところには一度しか来ない。
そしてそれが誤報なら一度に削除できる。

こうして政府が流さない非公式情報、推測も大勢の眼に触れる。
不確かな情報や不自然なに対してはすぐに反論が寄せられるので、
間違った噂の寿命は短い感じがする。

緊急時には多少不正確でも多くの情報が必要で、それを受け手がうまく判断すれば
非常に有益だと思う。

むしろ気になるのは政府の情報管理だ。
慎重と言えば聞こえがいいが、国民の安全に関わるアラートがちゃんと出されているのか。

先ず、政府はツイッターなどの有益なツールを使って情報を発信することを拒んでいる。
テレビが見られないところ、通信状態の悪いところでの活用価値を過少評価しているようだ。
原口特命大臣は、
「直接、言えと言う皆様。今日もどれだけの幹部と話したかわかりません。
ツィッターは、時間や空間の制約を超えます。私をフォローしてくださっている方には
政治家や私を支えてくれた官僚の皆様もたくさんおられます。
ここで言う事も大事です」と発信を続ける。
*官邸は昨夕ツイッター発信のテスト・ランを始めた。

第二に政府の記者会見はあの「記者クラブ」メディアに限られている。
フリー・ジャーナリストや海外メディアは参加権も質問権も与えられていないようだ。
再び原口さんだが
「政府の要職にある人々に緊急要請。国民のコミュニケーションの道具も大きく変化しています。
自由報道協会などインターネットメディアの皆様にも門戸を開いてください。緊急時です。」
とツイット。

聞き届けられるのか。

大本営発表となんら変わりない。
情報コントロールしやすいメディア、「ヤバい」質問をしないメディアだけが
アクセスを与えられるシステムがこの緊急時にも続けられている。

何かを隠そうとしているのか。
国民がパニックになる情報は流さない?
安心する情報だけ?
それでは戦時中の退却を転進と誤魔化したのとどこが違うのか。

気になる事がある。
CNNを福島原発事故をどの日本大手メディアより深刻に捉えている。
一号機の炉内でメルトダウンがあり、更に三号機でもその可能性が高いと言っているとか。
避難範囲も日本政府の指導より広めの数字を取っている。

取材先は同じなのにどうして違う情報になるのだろうか。
世界一の核保有国でスリーマイル事故を経験したアメリカ発の情報に
より説得力を感じるのは私だけか。

やはりアンテナを張って自分の身は自分で守るしかなさそうだ。




「記者クラブ」会見での醜態。

「ふざけんなよぉ~。また原発の話なんだろ~どーせ」
「笑えてきた」
と野次る大手メディア記者。

ふざけんなよ、ホント。


fuji



最後にネットで出され否定されたデマ情報の一部を纏めた人がいるので参考までに


【現在のデマ情報例】

・関東に夜中大きい地震がくる
・富山県内で13日大地震が発生する
・(被災地から凄い遠い地域で)大津波が来るから逃げろ!
・只今、近畿のプレートが小さくなっている模様。次は近畿に大きな地震が起きる可能性が非常に大きいので明日、明後日は注意してください。
阪神大震災の際ははじめの地震から三時間後に一番強い地震がきた
・「阪神大震災の際には女性暴行が増えた」
・「地震が起きた時、社内サーバールームにいたのだが、ラックが倒壊した。
腹部を潰され、血が流れている。痛い、誰か助けてくれ。」
(→元ドワンゴ社員によるデマ)
・ コスモ石油の爆発による有害物質流出
(→その事実はないと発表)
・福島原発「メルトダウン」まで秒読み
(→デマではなく海外メディアが騒いでいた模様)
***これはデマではないかもね。

・放射能汚染地域は300キロ系
(→関東も範囲に入れたい気持ちは分かりますが、冷静に)

TPP反対(画像のみ)。これがアメリカ式グローバル・スタンダードだ!

2011-03-12 01:00:00 | 週末
地震凄かったですね。
たまたま新宿の高層ビル街を走行中。
高層ビルがピッチ&ロールしている様子はなんとも不気味だった。

皆さんご無事ですか?
私は急いで家に帰り家族の無事を確認。
思い出のグラスとか割れたぐらいで被害軽微でした。

献金疑惑の話が取りあえずなくなって一安心(?)の総理。
国民に向けた第一声はなんだか残念。
目力も無いし。
オバマとかなら国民を鼓舞する司令長官の役割を演じたろうに。

やはり日本では政治は期待されていないようだ。
しかし今は撃ち方止め。
挙国体制で国難を乗り切りましょう。

被災者の方、大変ですが頑張りましょう。
津波は恐ろしいですね。
家々や車をさらっていく濁流の映像が頭から離れない。
インドネシアのアチェを思い出した。
海辺や河口近くの家は地震の後は危険地帯ですね。

東電の原発が止まったりして首都圏でも電力が不足しそう。
なるべく節電に心がけましょう。

コカコーラやサントリーが自販機を無料開放、ビッグカメラでは携帯の充電サービスとか。
街道沿いの商業施設も帰宅難民の受け入れを続々表明。

これだけの災害でも秩序正しくタクシーの順番を待ち、商店の略奪も起きていない様子に感動。
日本人の高い倫理観。
日本に住んでいる事に感謝しよう。

電話もメールも使えなかったが(よりによってソフトバンクだ、孫さん)ツイッターやフェースブックはサクサク。
サーバーが海外にあると言う事?
しかし一般の普及度はイマイチだ。
災害時のために家族とかを「お友達登録」しておいた方がいいかも。

今日が良い日でありますように。

孫さん、総統閣下が電波オークションがつぶされた事にお怒りのようです

2011-03-11 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
総統閣下が電波オークションがつぶされた事にお怒りのようです



なかなか力作だ。
しかし、電波オークションをされて困るのは孫さんよりテレビ局。
9000万を越す携帯電話と同じくらいの電波帯を7社で独占している。
超破格の安値利権だ。
しかも携帯のユーザーの電波使用料から、地上波のデジタル化にかかる費用を補助金としてもらう。
これでは総務省の批判はできない。

嵐のメンバーでも芸能以外の活動に例外的に抜擢される「彼」の父親は総務省のキャリア官僚で、
電波部長を経て今は総合通信基盤局長 。
テレビ局に圧力をかける事はまさかないだろうが、局の方は揉み手だろう。
妹は日テレだったか。

新聞、テレビのクロス・オーナーシップという寡占も日本では何故か認められている。
しかもニュースは省庁の費用で寡占的な参加を認められたあのガラパゴス。
中国人にも笑われる「記者クラブ」経由の大本営発表だ。
要は日本的秩序の守護者として官僚とタッグを組み「悪い政治家」を成敗する。
「空気」を作る出すところだ。

国民の税金でクソを垂れ流す(うっ、失礼)テレビ局。
退場なさい、と言いたいところだが日本既得権益の根幹。
そう簡単には排除できないだろうな。

ところで昨夜のクローズアップ現代はよかった。
ネット・メディアを正面から取り上げ、番組をニコ動で同時中継させた。
ネット視聴者のコメントまでは見なかったが画期的だ。

NHKはニュースはクソだが(再び失礼)、上質なドキュメンタリーやドラマ、教育プログラム
を持っている。
余裕だな。
民放はショックだっただろう。
どう出るか見ものだ。

しかし、いいですねえ、この総統閣下メディア。
是非TPP版も作って欲しい。
ありゃあグローバル詐欺だよ、TPP。
グローバリゼーションという名前のアメリカ式ローカリゼーション。
生物が多様であるように、文化、経済、政治は多様であるべきだ。

総統閣下シリーズでの私のお薦め(三度目になりますが)は断然これ。
良く出来ている。


特捜暴走 ? 小沢失脚への陰謀






孫さん、iPhone繋がらねえっすよ

2011-03-10 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
SoftBank CM 白戸家 夫婦旅行3部作



iPhone、iPadに釣られauからソフトバンクに乗り換えた国鉄フライヤーズ。
まあ、ホントにまさかまさかの繋がらなさ、遅さだ。
しかし、これがソフトバンクの成長戦略なのね。

取り敢えず安値で客を掴み顧客満足度は後で考えるという「割り切り」戦略とか。
インフラに一億注ぎ込んで100人に一人の解約を防ぐより、販売店に同額を投入して
1000人の新規顧客を取る。

成る程ね、孫さんあなたは正しい。
しかしインフラで絶対的優位に立つdocomo。
これが本気になったときがソフトバンクの正念場。
SIMロック解除を仕掛けてきた。
標的はソフトバンク。

最終対決の秘訣はKDDIとの合従連衡?

「無線にゃん」というサイトが明解に素人向けに解説してくれた。
早く合従連衡しておくれ!


引用

今、日本で一番うまく行っているように見えるのがソフトバンク。
純増数は全キャリア一位を維持し、過去最大を更新し続けているような状況です。
そんなソフトバンクのテーマは、ずばり「割り切り」。

ソフトバンクは、ボーダフォンから譲られたときから、さまざまな部分で大胆な「割り切り」を実施してきました。
「このユーザをだますような割賦システムはどうか?」→「今数を取れさえすればよい、満足度低下はそのときに考えろ」、
「この料金プランでは無線容量は逼迫してしまうのでは?」→「安さを追求することが先、足りなくなったらそのとき考えろ」。

一応公共の通信を担う電気通信事業者としては、過去に類を見ない、大胆すぎるほどの割り切りを実施してきたのがソフトバンク。
言ってみれば、「ソフトバンクの獲得戦略が第一、通信事業者としての責務は後回しにしろ」と言う、
超大胆な割り切りがまずあったように思います。

もちろん、私は、ソフトバンクの通信事業者としての責任を度々追及していますが、会社戦略としてはこんなことは枝葉のこと。
怒られて頭を下げるだけで済むのなら、こんなに安いことはありません。
容量が足りなくて速度が出なくなってきた、それでだれが困りますか、といわれて、困る人はいないと割り切ったらそれでOK。
実際、だれも困っていないんです。
速度が出なくても使っている人はそれなりに満足している。
特にiPhoneなどは比べる相手がいないわけですから、比較されて評価が下がる心配も無い。

そんなもの(インフラ)にわざわざ金をかけることこそ、経営者としては無能の範疇なのかもしれません。
インフラに1億円つぎ込めば、100人の解約者中一人くらいの解約は防げるかも知れませんが、
販売店に1億円入れれば1000人以上の加入者がとれます。
こんな単純な損得勘定ができないドコモやauは、なぜならソフトバンクにできる「割り切り」ができないでいるからだと考えます。

十分な加入者数を稼ぎ上げ、販売コストへの注ぎ込みによる獲得と投資コスト削減による満足度低下による
解約が同じ額でつりあうようになったときに、ようやくインフラ投資の腰を上げればよい。
先に完璧なインフラを作っておくなんてのは、愚策下策最悪手。
インフラ事業者として褒められた態度ではないですが、だからこそ、
インフラ事業者にこういう考えを持ち込める孫先生の「天才性」を感じずにいられません。

しかし不安は、ドコモの圧倒的なインフラ力。
ドコモはインフラを最強にした上で、今ゆっくりと仕切り線の前に立ったところです。
このドコモが本気でぶつかったとき、ソフトバンクは耐えられるのか。

ソフトバンクの財務は、はっきり言ってまだ脆弱です。
しかしそれでもバランスシートを拡大し続けているのは、要するにあくなき成長戦略です。
昔からソフトバンクの戦略は身の丈を超えるほどにバランスシートを拡大し
圧倒的なコストパワーで一瞬のうちに業界トップを獲る、と言うもの。
ところが、この戦略が成る前にドコモがさまざまな常識のくびきをかなぐり捨てて販売面で本気を出したら、
危ないかもしれません。

ソフトバンクがその危機を避けて成長していくにはどうすればよいか。
これは、これまでソフトバンクがやってきたことを再生産すればよいと思います。
つまり、業界や資本や思想に縛られない合従連衡。
使えるものは何でも使い、必要ならライバルにも塩を送る。
今、以前はライバルとしてしのぎを削っていたウィルコムを手中に収めその基地局ロケーションを得ました。
あるいは次は、既に蹴散らしたKDDIとあえて組み、KDDIの磐石な地上網(中継・光・CATV)を得るというのが、
一番大胆な戦略と成りうるかもしれません。

もしソフトバンクKDDI連合対NTTグループと言う対立構造が実現したら、
過去の通信業界で一番エキサイティングな時代が来るかもしれません。
「割り切り」のソフトバンクにしか実現できない未来だと思います。




突然終わったメディアのカンニング馬鹿騒ぎ(恥をかいた3K新聞)

2011-03-09 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
先日の大相撲八百長問題もそうだ。

どうでもいいことが長々とテレビのニュース番組や紙面を占めるのは、
何か隠したいことがあるのか、と疑いたくもなる。
スピン・ドクターというヤツだな。

急に収束したカンニング報道。
隠したかったのは外相らの暴力団スキャンダルだったのか。
こちらの方は今のところ焼肉ゲートということで逃げ切りを図っている。

そんな目的で例の二人組(検察警察・報道という殺し屋)がカンニングを
犯罪にまでしたとしたら人権を無視した暴挙ではないだろうか。
法の下の平等はどこに行った。
受験生が愛用したネット・メディアに対する既存メディアによるネガ・キャンなのかもしれない。

ネットではこんな事件、誰も重大事だと思っていなかった。
どうでもいい小さな事件だ。
一瞬で忘れ去られている。

池田信雄がマスコミ(産経新聞)のお粗末な対応について簡潔に解説したので全文紹介します。
大本営発表のリークにたよるメディアの姿勢はいくら批判されても変わる気配もないな。

当ブログもそうだがネット上に一旦掲載された記事にはフィード・バックがある。
書き込みですな。
こちらの考えが足りなかったり誤解だったりした場合は「炎上」することもあるようだ。

その場合は素直に訂正しお詫びする。
こっそり削除したり、訂正したりするとかえって轟々たる批判を受けることになる。

しかし大手メディアは違う。
基本的にバックれるんだそうだ。

実は本件、続きがある。
産経新聞がネットではバックれ損ねたところを検証した記事があったので一番下に引用。
問題になったネット記事を削除しまくった。
しかしネット読者は見逃さない。
結果は大恥。
面白いですねえ、さすが3K新聞。



大学入試カンニング事件で露呈したマスコミのお粗末なITリテラシー

 京都大学など4大学で行なわれた入学試験のカンニング事件は、それを実行したとみられる予備校生が逮捕されたことで決着した。終わってみれば一人の少年の単純な犯行だが、この事件をめぐって繰り広げられた過剰な報道合戦は、日本のマスコミのITリテラシー(理解力)の低さをあらためて示すものだった。

 最初に「ヤフー知恵袋」に京大の試験問題が投稿されたことが判明したのは2月26日で、夜になってNHKが京大当局の話を伝えると、さまざまな推測がツイッターで乱れ飛んだ。私がそれをまとめて27日朝にブログにまとめたところ、3日間で30万ページビュー近いアクセスがあった。

 最初はかなり高度なハイテク犯罪かと思ったのだが、いろいろな人の話を聞くうちに、これはきわめて単純な犯行だとわかった。携帯電話が使われているからだ。パソコンはネットカフェなどを使えば身元を隠せるが、携帯電話は携帯電話会社のサーバーに識別番号(電話番号と1対1に対応する)が残り、契約者を簡単に割り出せる。

 最大の問題は、10分以内に数学の特殊な記号を含む問題が携帯電話でタイプできるのかということだが、これについてツイッターで質問したところ、「できる」という答が多くの人から寄せられた。慣れたユーザーなら、5分程度で入力できるという。

 ところがほとんどの新聞・テレビは「複数犯行説」を打ち出し、問題を撮影して学外にいる共犯者に送信したなどと推測していた。特にひどいのは産経新聞で、3月2日の記事で「都内2高校生をほぼ特定 警察当局が令状請求へ」と書き、「捜査関係者によると、試験会場にいる受験生が携帯電話のカメラなどで問題文を撮影・・・」などとくわしく手口を紹介していた。

 しかし複数犯でやるなら、掲示板に投稿するという危険な方法を使わなくても、共犯者が辞書を引くなどしてメールで教えればよい。また自由な場所にいる共犯者が、わざわざ入力しにくく端末の特定される携帯電話を使うのも不自然だ。このようにどのメディアも同じように間違えたのは、偶然とは思えない。警察情報にもとづいて、「携帯で複雑な文が入力できるはずがない」という前提でいろいろ空想をめぐらせたのだろう。

 通信の基本的な知識があれば、ヤフー知恵袋に残されている投稿に携帯電話のマークがついているのを見たら、その手口はわかる。組織的な犯行で携帯電話を使うことは、まずありえないからだ。だから私は27日の段階で「これは個人の思いつきによる単独犯行で、ハイテク犯罪ではない」という結論を出して、話を打ち切った。ところが新聞は連日このニュースを1面トップで伝え、それに押されるように警察も予備校生を逮捕した。

 もちろんカンニングは悪いことだが、刑法に定められた犯罪ではない。それを「偽計業務妨害」という苦しい罪名で逮捕するのは、史上初である。入試のカンニングは今までもあったのに、今回だけに刑事罰を適用するのは、法の下の平等に反するのではないか。「ハイテク犯罪」という思い込みでマスコミが大騒ぎした事件は、きわめて幼稚な手口だった。

 今回は掲示板という公の場を使ったために露見したが、携帯電話で試験問題がまるまる外部に送信できるということは、メールなどを使ったカンニングは今までも行なわれていたかもしれない。韓国では、携帯を使った組織的なカンニングが行なわれたこともある。今後は大学の防止体制も考える必要があろう。人々の予想を超えたのはハイテクではなく、信じられないスピードで携帯端末をあやつる若者のケータイ技能だったのである。




<産経新聞の誤報記事と事後処理を検証
~ネットの掟(おきて)を全然理解してない大新聞>
木走正水


前原辞任か(「政治とカネ」の馬鹿騒ぎにはうんざりだがこの人はレッド・カードでいいでしょう)

2011-03-08 01:00:00 | 政治外交
当ブログでは以前からケチョンケチョンの鉄オ大臣。
アメリカの一部勢力に唆され日中、日露関係を毀損してきたのは国交相の時からだ。
永田ガセ・メールでのお粗末な自爆からこの人と野田さんは「ちょっとなあ」と思った人も多いと思う。
あの程度のインテリジェンス取扱い能力では頼りないにも程がある。

本人は早期撤退で捲土重来を期するというところだろうが、これで当分出番は無いだろう。
焼肉ゲートだけなら美談だが、テレビや記者クラブの質問では一切出ない暴力団系企業からの
献金が問題だ。
この企業は北朝鮮とのアウトローな関係が噂されている。
前原氏も北朝鮮問題にご執心だったところを見るとこの辺の利権とも関係あるのか。

ジャーナリストの有田芳生はブログに

「だが前原外相を狙い撃つ構図があることには注意しておきたい。
結論からいえば前原外相の存在を疎ましく思う勢力が一部官僚と組んでいることだ。
何が疎ましいのか。
拉致問題でいえば「京都人脈」であり、六本木ヒルズに暮らすT氏を通じてK氏などのルートだ。
アメリカと韓国の反応を見て軌道修正したとはいえ、前原外相が昨年末に北朝鮮との2国間交渉を語ったときから、
さまざまな動きが速度を早めていたことは事実だ。」
と書いている。

これだけでは一般人は何のことだかわからん。
私はTKだがヒルズには住んでいないし(笑)。

ひょっとしたら、この問題が野田、蓮舫と飛び火し民主党崩壊、自民党石破政権につながるのか。

しかしバカの一つ覚えか「政治とカネ」(今回は「誠司とカネ」か)。
小額の外国人(しかも在日)からの献金でいちいち失脚させられては敵わない。
潰したい政治家に政敵が日本名の外国人から献金させればいいことになる。
大体、いつの間にか外国人比率が5割超の企業からの献金が合法となったのも極めてご都合主義だ。
オリックス、HOYA,キャノンにヤマダ電機、皆んな外資系だぜ。
これでアメリカなどの外国産業界の意向は日本政治に反映されることになった。

何れにせよ、官僚が政治家を支配する「政治とカネ」という虚構。
これに早く国民が気がつかねばこの種の事件は次々と作られる。
政治資金規正法という曖昧な法律で政治家なら誰でも犯罪者に仕立てられる。
平沼騏一郎が河野一郎を脅した手口だ。

この事は昨日も書いた。

悪い政治家と私信の無い官僚という嘘っぱち。
選挙で選ばれた政治家が官僚に勝手にパージされる日本は「国民主権」といえないでしょ。
何度でも書こう思う。

前原さんの事件、副島隆彦の解説は簡単だ。
マイケル・グリーンらに選ばれた次期首相候補前原をワシントンに呼んで
ヒラリーらが面接したところ、余りにも無能なのでクビになったとか(笑)。
確かに英語スピーチはイタかった。

そんなことあるの?の笑ってしまうが、ガセ・メール、八場ダム、JAL、尖閣、北方領土の扱い方を見る限り、
幼稚としか言いようがない。
あれではアメリカの傀儡になってもバレバレでしょうな。
役に立たん。

無能な政治家の退場は致し方無いところだ。

そういえば前原さんの国交大臣時の話だ。
シュワちゃんがカリフォルニア州知事の時に高速鉄道誘致をもちかけられた。
菅さんとの無能コンビ。
特別会計から2兆円出してカリフォルニア州債を買ったところが数ヶ月後に建設計画が中止。
自転車操業の加州運転資金に消えた。
詐欺に引っ掛かったのね。
あっちはプロの役者。
償還は80年後とか。

レッド・カードでいいでしょう、この人の場合。






小沢の裏金は立件せずだって。「政治とカネ」と言っていたメディアは責任を取るのか。

2011-03-07 01:00:00 | 日記
【民主党】森ゆうこ「そんなお金ありません」


予算も通らない政局政治。
検察とグルになって一緒に小沢を吊るしたメディアだったが。

やはり「期ズレ」(しかも正当な)しかないのだな。

例によって頬かむりするメディアは良識ある国民の信用を失う一方だ。
何が「政治とカネ」なのかズバッと説明せい。

ムバラク独裁30年、カダフィ独裁40年、記者クラブ独裁50年とか。

国会議員でありながら党派が違うだけで同僚の政治家を推定有罪で売る政治家。
あんたらも同罪だ。
明日は我が身と思わないのか。
イタリアの首相は買春で起訴されたが、辞任論は上がっていない。

しかし小沢一郎に対するキャラクター・アサシネーションは異常だな。
1993年の非自民政権誕生という大事件。
戦後の「終わりの始まり」。
そして2009年には鳩山政権という革命(日本の戦後史において)。
やり遂げた異能の天才小沢一郎。

既存勢力が感じた恐怖は本物だ。
社会秩序を乱すものは法律を使って排除する。
平沼騏一郎以来のシステムだ。

官僚は政治資金規制法という曖昧な法律の解釈でいくらでも政治家を失脚させられる。
調子に乗って小沢を糾弾した前原、野田、蓮舫も一寸先は闇だ。
(と書いている今、前原辞任と。焼肉屋のオバサンの美談ではなく暴力団フロント、メディア21
との関係とか。前原が何故ターゲットになったのだろう。)

この国では検察は法の番人でなく、法律は検察のツールだった。
このシステムもそろそろ寿命だろうに。

さて、この期に及んで「裏金を立証しない」というメディアの言い方も卑劣だ。
上杉隆の記事も下にリンクしておこう。




<「ゼネコンから裏金」立証せず 陸山会事件で指定弁護士>
asahi.com 3月2日


 資金管理団体「陸山会」による土地取引事件で、民主党元代表の小沢一郎被告(68)を
政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で強制起訴した検察官役の指定弁護士が、
ゼネコンから小沢元代表側に渡った疑いがある裏金について、元代表の公判で立証しない方針であることがわかった。

 検察が起訴した元秘書らの公判では裏金の有無が焦点となっているが、小沢元代表の公判は、
元秘書との共謀の有無が最大の争点。
小沢元代表を起訴する根拠となった東京第五検察審査会の2回の議決書も裏金には言及しておらず、
指定弁護士は立証の必要はないと判断したようだ。

 元秘書の公判と比べて調べる証人の数が減るため、夏以降に始まる小沢元代表の公判は速いペースで進む可能性も出てきた。

 元秘書らの公判で検察側は、衆院議員の石川知裕被告(37)が2004年10月15日、
小沢元代表の地元のダム建設工事受注に絡んで中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)から裏金5千万円を受け取ったと主張。
この表面化を防ぐため、近い時期に土地購入資金として元代表から借り入れた4億円を政治資金収支報告書に記載しなかった、
という構図を描いている。

 一方の指定弁護士は小沢元代表の起訴状で、4億円の借り入れ時期を「04年10月12日ごろ」と明記した。
裏金の授受があったと検察側がみる「04年10月15日」より早いことから、指定弁護士は、この裏金授受が仮にあったとしても、
元代表からの4億円には含まれないとみているようだ。

 指定弁護士は近く、公判で立証を予定する内容や証拠を小沢元代表の弁護側に示す予定。
元代表が元秘書らと共謀して虚偽記載した動機について、指定弁護士がどう立証しようとするのかが注目される。


<小沢氏元秘書への“立証の対象にしない裏献金”とはどういうことか?
大手メディアの情報操作を検証する >
上杉隆



ドラえもんの葬儀って

2011-03-05 01:00:00 | 週末
タイの女性がドラちゃんの葬儀をあげた。

火葬か土葬かは書いていない。
それともネコ型ロボットは燃えないゴミか。

「この子にも教育を受けさせてあげたかった」んだそうだ。
その気持ちはわからないでもない。
縫いぐるみではない、うちの愛犬だ。
それも変だな(笑)。

シンガポールは暑かったが東京は寒い。
何とかならないのか。


<「ドラえもん」の葬儀がタイで行われた >


TPPとモンサントと経団連と住友化学

2011-03-04 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
成る程。
米倉さん、経団連会長だったな。

遺伝子組み換え作物が有害かどうかは当ブログは判断できないが、
米国発のグローバルスタンダードであるTPPに参加する場合
遺伝子組み換え食品を拒否できないことになる。

日本の農薬規制は厳しすぎる。
自動車の安全基準をアメリカ並みに緩和せよ。
地方自治体の公共事業入札書類は英語で。
という具合にアメリカが日本市場に進出しやすいようにルールを変えようということだ。

政治家や官僚、メディアはどうして真実を隠そうとするのだろうか。
電気通信の電波帯をよこせ、郵政事業に参加させろ、混合治療を認めて民間保険を入れろ
と続く。

既存メディアにとってもいい話ではない。
日本の放送局もマードックとかがバラバラに解体するのか。
それでもTPPを煽る社畜(?)はドMか。

そして今財界の総本山経団連会長の住友科学がPTTの受益者であることが
明らかになった。
突然降って湧き、にわかに加速度を増すTPP。
「平成の開国」という奴だ。
そして昨年10月の文書。
そうなんだ。

米墨のNAFTA、これで一挙に米国産トウモロコシがメキシコに流れ込み農家は悲惨な状況にある。
アメリカの大規模農家は補助金をもらっているから自由競争の顔をした不公正貿易だ。
職を失ったメキシコ人が不法移民としてアメリカに流れ込む。
そしてアメリカの畜産業者がメキシコの放棄された農地と低賃金労働者による事業を展開する。

各論なんですよ。
厳しい条件闘争。
「開国」のイメージでいい加減な不平等条約(平等でも日本にとって不利なものは駄目だ)
を結べば失業者の輸入。
つまり日本の雇用がアメリカに移る。

少し立ち止まって冷静に分析したほうが良くね?




<農作物保護(雑草防除)分野におけるモンサント社との長期的協力関係について
2010年10月20日
住友化学株式会社>



住友化学、および同社の米国での農薬開発・販売子会社であるベーラントUSA社は、
このほど、米国の大手種子・バイオ・化学メーカーであるモンサント社との間で、
農作物保護(雑草防除)分野における長期的な協力関係の構築について合意し、
契約を締結いたしました。

本件は、モンサント社の本社があるミズーリ州セントルイスにおいて、
現地時間の10月19日(火)9時(日本時間:19日23時)に、3社の連名による添付文書の内容を発表しております。
モンサント社は世界的な除草剤ブランドである ’Roundup®’ と、
同剤への耐性を付与したさまざまな遺伝子組み換え作物である ‘Roundup Ready’ の種子を組み合わせた効果的、
経済的かつ簡便な雑草防除体系である ‘Roundup Ready system’ を農業分野に対して従来から推奨しておりましたが、
2011年以降は米国内において、住友化学・ベーラントUSAの除草剤ラインナップを
雑草防除体系に組み込み’Roundup Ready Plus’として推奨することとなります。
具体的には、大豆、綿、テンサイを栽培する農家がこの雑草防除体系で推奨される種子と
除草剤(住友化学の製品を含む)の使用を選択した場合、
農家に対してモンサント社から様々な製品サポートが提供されます。
今回の協力関係構築によって、住友化学のフルミオキサジン(Flumioxazin)を
有効成分に含む除草剤であるValor®SX、Valor XLT、Gangster®、Fierce™、
およびクレトジム(Clethodim)を有効成分とするSelect®といった一連の製品群は、
モンサント社の雑草防除体系に長期的に組み込まれ、
’Roundup®’ の有効成分であるグリホサート(Glyphosate)に対する抵抗性を持った
雑草の防除を含む様々な雑草問題への農家の要請に応えることができるようになります。
住友化学では、これまでグリホサートに対する抵抗性を有する雑草への対策に有効な除草剤の開発と販売を進め、
子会社のベーラントUSAを通じて米国で高い使用実績を獲得しておりますが、
今回の提携により当社の農薬ビジネスが米国内において更なる発展をとげることを大いに期待しております。
また、住友化学とモンサント社は、さらに、ブラジル、アルゼンチンなど南米各国での
協力関係構築に向けても協議を進めることに合意しています。
以 上
*添付資料 3社連名リリース(英文)
‘ MONSANTO, SUMITOMO CHEMICAL AND VALENT ANNOUNCE LONG-TERM

シンガポールに行ってきただよ

2011-03-03 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育



小学生時代一番好きだった事、何ですか。

私、国鉄フライヤーズはやはり夏休み。
じりじりと暑い日本の夏だが、学校が一ヶ月以上に亘って休みというのはこたえられませんなあ。

田舎がなく、父親が家好きな人だったので旅行するわけでもない。
ただただ近所の子供と真っ黒になるまで遊ぶだけだ。

9月が近づくと感じるあの切なさ。
宿題も溜まっているし。
日記も付けてない。

2学期が始まると学校の世界地図をぼんやりと見ていたものだ。
赤道直下のボルネオとかシンガポール。
ここは一年中夏休みなのか。
こんなところに住みたい。

というわけで「マーフィーの法則」の助けで12年間住むことになった。
30-36歳、そして47-52歳の二回だ。

私にとっての永遠の夏休み、シンガポールにちょっこし行ってきた。

MORE PEOPLE:
人口は500万人という人と560万人とうい人がいて正確なところは分からないが
最初に行ったといき聞いた350万人からは随分と増えたようだ。
増加率は3%くらいで何といっても外人が増えた。
シンガポールの経済発展のなせるわざだ。
旅行客や金融などの国際取引に従事する外国人の居住者が経済を支える柱だ。
外需ともいえる。

MORE HOUSES:
淡路島程度の広さの島に立派なコンドミニアムが乱立。
どんどん新しいものが建つ建設ラッシュ。
中国やインドネシアそれに中東の金持ちにとって自国の社会不安は看過できない。
それに大儲けの出処は必ずしも公にできるカネではないでしょ。
セントーサ島の豪邸(一軒家)を現地も見ずに35億円で契約した中国人がいたとか。
評判になり結局キャンセル。
違約金5%とか。

避難場所兼マネー・ロンダリング。
これも外需だ。
勿論価格上昇期待も相変わらず健在。
この国、不動産売買益には課税されないので価格が上がれば丸儲けだ。

高級コンドは庶民にとって高嶺の花だが、公営住宅が充実している。
場所さえ選ばなければ結構な広さのマンションに誰でも住める。
社会不安は今のところ無い。
実質一党独裁国だが官僚はこの国をうまく経営している。
統治とともに経営する政府は貴重だし羨ましくもある。

MORE SHOPPINNG CENTERS:
投宿したRITZ CARLTONの部屋から見えるカジノとホテル。
MARINA BAY SANDSだ。


巨大なショッピング・センターの中にあるカジノ。
朝からどんどん人が入っていく。
中国人は博打好きで有名だ。
もう一ヶ所、セントーサ島にもカジノがある。
高級宅地開発とともに巨大なショッピングセンターが次々と建てられているらしい。

そしてかつて街の中心だったオーチャードエリア。
マンダリンホテルのファーサードはショッピングセンターに。
そこからショッピングモールが続き最新のIONというのが旬らしい。

入っているブランド、売っているものはどこも同じだ。
良いものの品揃えは日本の方が豊富とか。
目利きが多いのだろう。
中国正月の後とあってあまり買い物客は多くは無いようだった。
普段は本土の中国人やインドネシアやインドの金持ちがお金を落していくのだろうか。
買い物に興味の無い人には余り行くとこないな、シンガポール。
暑いし。

GLOBAL VALUE:
分かり易い国だよ。
英語は通じるし法制度も柔軟。
お金で解決だ。
狭い国土に車が充満すれば自動車に高額の課税。
国産車ないし。
製造業から脱却した小国には圧力団体も少ない。

それでも乗りたい人は払う自主的な税金。
交通違反などの罰金は言い訳一切聞かず、取り立てる。
麻薬の売人や拳銃不法所持は死刑。

空港や道路のインフラは高度に整備されている。
関税、非関税障壁は低く税制も単純。
モノもヒトもカネもこの国を自由に行き来して外需のお溢れで反映する小国。
グローバル化経済の成功例。
TPPのオリジナル国の一つである所以だがこのモデルが日本のような大国で
用する保証は無い。

若くて活気があり、日本で感じる閉塞感が無い。
ビジネスをする人には希望がある。
ルールが単純なのが外国人には有り難い。
バブリーでもある。

悪いとは決して思わないが、日本人には多少物足りないかな。
年を取るということは成熟するということだ。
グローバル(ひらたく言えばカネが基準)でない価値感がより重要になる。
カネで転ばない消費者が多いということは市場が成熟しているということだ、
と内田樹が言っていた。
日本人も安売りブームから脱却して独特のイイものを作り出す路線を邁進したいものだ。

物事を決められない組織(政府や会社)も悪いことばかりではない。
出馬した都知事候補の「指導力」押し売りには違和感を感じる国民性。
協調、質素、節約、謙譲、礼儀正しさ、几帳面、勤勉。
近頃世界ではあまり評価されない価値。
海外に旅行するとそんなことにいとおしさを感じる今日このごろだ。

それと、
サービスを含む日本の食文化は凄いね。
シンガポールに出店する日本の高級レストランはすぐに堕落する(日本人の感性から言うと)。
競争?
文化という土壌の違いだろうか。
世界は何時になったら日本に追いつくのか。