イタリア怪人紀行のはじまり・はじまり
イタリアに負けていた。行く前から。
ボキは東洋人の特徴をしっかり身につけているから、所詮欧州文化には影響されていないと思っていた。つまりキリスト教文化から離反しているから安心して行くつもりであった。
しかし、行く前からどうにもこうにも通読7回したバイブルからの影響を考えざるを得なくなった体験があって、参った。つまり知的体験としてのバイブル体験を完全否定しなくてはならないということを、ちらちら考えていたからである。
バイブルというのを知的な体験としてしか考えられなかったボキが、宗教体験としてどうキリスト教文化を受け止めることができるかということを考えざるを得なくなったからである。それが浄土真宗の妙好人という人々のことを味わうことでもって、ボキのこころが変化してしまったからである。
簡単に言えば、「理屈じゃねぇ」ってことに気がついてしまったのである。
そもそもがアホである。ボキは。なんでも「ド素人」である。ゴミ論文を書いてあがいていた還暦過ぎた大学院博士課程の現役院生であったのだからアキレる。つまり、「無駄遣いの名手」である。恥ずかしながら。古女房ドノにさんざん叱られてしまった「バカジジイ」である。学位も取れねぇし、しかも論文書きすぎて病気にまでなっちまったバカである。だから、古女房ドノが怒るわけである。
そんなこんなで、今回はイタリアに行くことにした。むろん古女房ドノへの慰安旅行という意味合いもある。
さらに、オノレを見直す旅行でもある。罪滅ぼしの旅行である。しかも、カトリックの総本山バチカンも含んでいる。聖母マリア様もあちこちで見てくる。
語学は相変わらずできねぇから、添乗員付きの格安ツアーである。でも、エコノミー席は遠慮した。エコノミークラス症候群で大学院を中退したのであるから、飛行機の座席は怖い。去年カナダに行った時は、ビジネスクラスにした。これもエコノミークラス症候群で退院してから行ったので、怖かったからである。だから、イタリア行きの飛行機は、プレミアム・エコノミー席にした。飛行機の中で体操をするためである。
むろん古女房ドノの完全監視付きである。食い過ぎ、呑みすぎ、遊び過ぎにならんようにである。もっともアルコールは旅行に行く前に、東洋一の巨大病院のかかりつけのドクターに「一合くらいならいいですよ」と、許可をいただいてから旅行に出かけたのだから用意周到である。
しかし、これが裏目に出た。
やっぱり意志薄弱であった。つまり一合ですまなくなったからである。古女房ドノと何度も衝突してしまった。
イタリアは最近ワインがうまくなったからであった。しかもワインはキリストの血である。ありがたくいただいて・・・・と思っていたら、これが完全に裏目であった。
おいしくておいしくてたまらんかったからである。
ダメなジジイですなぁ。
今日から、イタリア紀行として拙ブログに記録をアップして行く。今回はスマホも買ったので記録は簡単であった。ま、使い方が相変わらずよくわかんなかったけど。デジカメは持って行ったが。
それにしても、聖母マリア様の参考文献をいつも旅行に持ち歩いているKindleにインストールして出かけたのは正解でありましたよん。
それでははじまりはじまり。
「イタリア怪人紀行」が。
わははっはははっははははっははは。