四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

さがみはら自然の声(1)

2006-05-29 21:34:00 | 
カッコウ (英語名 Cuckoo)

カッコウは夏鳥で、相模原市にも毎年5月中旬頃にやってきます。今年は5月20日に初めて鳴き声を聞きました。近くでは米軍住宅や相模女子大の敷地内で8月ごろまで鳴いている身近な鳥です。

カッコウは自分では巣を作らず、他の鳥に卵をこっそりと預け、持ち主の鳥に子育てをしてもらう「托卵」という習性があります。国内では1965年位からオナガへの托卵が増えてきたそうです。この辺はオナガも生息しているので、カッコウも毎年来るというわけです。

           

カッコウといえば、「郭公ワルツ」のメロディがすぐに浮かんできますね。カッコウの歌声がミド(長3度)、ファシ(増4度)、レソ(5度)で出てきます。

実際にはどうなのでしょうか。高原の鳥の声のCDを聴くと、3度近くが多いですが、4度、増4度の歌声もありました。すぐに口ずさみたくなるような響きなので、色々な作曲家の音楽心をくすぐったのでしょう。カッコウの声を聞いたらじっくりと耳を傾けてみてはいかが?

※ 相模原市民混声合唱団 ”ぽりふぉにぃ”6月号に掲載
コメント (2)

ポーラ美術館

2006-05-28 18:20:00 | 西湘・箱根
5月27日の土曜日、箱根仙石原のポーラ美術館にいってきました。

美術館へは、箱根湯元から箱根登山電車で40分の終点強羅で下車、そこから循環バスに乗り、13分で行かれます。
ポーラ美術館は、箱根仙石原の小塚山南麓、標高750m位の原生林内にあり、「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに、周囲の環境との調和をはかり、建物のほとんどを地下に置いています。この付近は、ブナ、ヒメシャラ、ヤマボウシが主な樹木で、もうしきヤマボウシの白い花が咲くそうです。


ポーラ美術館入り口に向かう道

入口付近は、ブナ、樹皮がむけて幹が赤茶色のヒメシャラ、カエデなどにおおわれていました。



ポーラ美術館は、2002年9月に開館、コレクションは約9千5百点あり、フランス印象派やエコール・ド・パリなどの油絵が中心。
特別展示は「ピカソ5つのテーマ」。初期の「青の時代」から晩年のスペインの伝統を描くにいたるまで、最新の研究成果も織り交ぜて展示しており、ピカソの人生の遍歴と重ね合わせて画風が多様に変貌していく様をじっくりと見ることができました。
印象派の絵画には、ルノワール「髪飾り」やクロード・モネの「睡蓮の池」などがあり、ずいぶん昔に鑑賞した絵に再会したような懐かしさを覚えました。

雨の降る日、自然の中の静かな美術館で、ゆっくりとした時を過ごしました。



コメント (8)

アオスジアゲハに多数出会う

2006-05-22 21:57:00 | 
今日の昼休みはアオスジアゲハに多数出会いました。今日は何か特別な日のような気がします。4月下旬以来長いこと見かけませんでした。

今日は、去年の夏に数多く出会ったスウェーデン大使館方面ではありません。神谷町交差点(神谷町駅3番出口)から愛宕山に向う途中の天徳寺で最初の1頭。これは、すぐにクスノキの方に飛んでいきました。
愛宕山の裏手の参道を上り切ったところで2頭目。これも近くの木の中へ。



青松寺へと斜めに上がる坂道のマツバギクのところで、羽を小刻みに震わせては吸蜜し、次々に新しい花を求める個体に出会いました。近づくと垣根の反対側に行く。それを追いかけて写真を撮るうち、アオスジアゲハは次第に僕になれたのか、近づいても警戒しないようになりました。4,5分蝶と戯れていたでしょうか。それでも、動きが早いので、追っかけて撮るのは大変です。連続撮影で何とか画面に収めました。



愛宕山グリーンヒルズの建物の裏手では、ビル風に立ち向かって飛ぶ個体あり。かなりの強風にもめげない強い飛翔力の持ち主です。
帰り道、4月にアオスジアゲハに今年初めてあった清岸院辺りで、2頭のアオスジアゲハが行きかい、少しだけ挨拶を交わすのを見送る。

今日は25分くらいの間に合計6頭に出会ったことになります。
この土日は良く晴れて、特に土曜日は27度くらいに上昇したので、一斉に羽化したのかもしれません。
今年は初夏にもしばらく会えそうで楽しみです。

天候:晴れ、暖かな日和。

コメント (9)

カッコウ、今日は午後に鳴く

2006-05-21 19:19:00 | 
今日は朝から快晴。目が覚めて耳をすましてみたのですが、カッコウは鳴いていませんでした。托卵でもたくらんで忙しかったのかもしれません。
妻によると、今日は2時に鳴いていたとのこと。テニスなどを終えて4時半頃帰ってきたら鳴いていて、日暮れまで鳴いていました。
昨日は9時から午前中、今日は午後と、今のところ鳴く時間は一定していません。

「カッコー」と鳴くのは雄です。高い木の上でナワバリを主張しているわけです。縄張り争いが必要だということは、その周囲にもカッコウが生活していることを意味するのかもしれません。いつかこの周辺を自転車で走って観察してみようと思います。
鳴いている場所は、相模原市栄町に隣接する米軍住宅地域内です。カッコウはよく通る声なので、そのとき鳴いていれば容易に聞くことができます。一旦鳴き始めると、かなり長時間継続しています。
コメント

カッコウがやってきた

2006-05-20 10:44:00 | 
今朝9時ごろ、今年初めてカッコウの声を聞きました。毎年5月の中旬か下旬にやってきて、8月まで毎朝のように目が覚めると声が聞えてきます。高原にでも来たようなすがすがしい気分です。

カッコウは夏鳥として日本全国にやってきます。そして8月ごろには東南アジアに帰っていきます。
カッコウは、ユーラシア大陸に広く分布します。あのカッコウワルツはスウェーデンの作曲家の創った曲。スウェーデンにも来るということですね。ヨーロッパに来るカッコウはアフリカで越冬します。
イギリスで娘に買ってもらった鳥図鑑によると、イギリスには3月末から4月中旬に渡ってくるそうです。
コメント (5)