四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

相模原公園 秋の色

2007-11-24 12:09:00 | 相模原公園・北公園
相模原公園の紅葉も見ごろです。


カエデ

このカエデは、日の当たりやすい葉が鮮やかな赤色、少し陰ったところが黄色、奥のほうが緑のままという変化を見せていました。どのようにして紅葉、黄葉になるのでしょうか。
紅葉は、秋が深まり最低気温が7度を下回るころに始まります。葉柄の落ちる準備が始まると、葉の中のクロロフィル(緑色色素)が分解し始め、代わりにアントシアニン(赤色色素)の合成が始まり、赤くなります。寒気に触れやすく日が当たる上部や外側ほど早く鮮やかな赤色になるようです。アントシアニンは、赤ブドウ、ブルーベリー、リンゴ、イチゴなど果実にも含まれる色素で、赤、ピンク、紫、青など多彩な色調を呈します。


アメリカスズカケ

黄葉は、クロロフィルが分解した後でも葉に残っているカロチノイドの黄色によるものです。代表的なのはイチョウやカラマツ。このアメリカズズカケもそうです。



様々な色の木々とメキシカンブッシュセージの淡い色の取り合わせが気に入りました。



落ち葉のプール。子供たちは枯れ葉の中に飛び込んだり、枯れ葉を舞い上げたりして気持良さそうでした。

<イベント広場にて>





相模原公園のイベント広場の辺りは静かで、黄葉の木の下でくつろぐ家族の姿が見られました。


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皇帝ダリア

2007-11-24 11:47:00 | 相模原公園・北公園
相模原公園の皇帝ダリアが見頃を迎えました。皇帝ダリアは、直径が10cmにもなる球根植物です。植えられてから3年目、球根から出る芽の数が増えたのでしょうか、本数が増しているように感じます。




西に傾く陽を受けて咲く

皇帝ダリアに向ってベンチに座っているおじさんがデジカメ撮影について話しかけてきました。そのうち話が変わり「本田美奈子のアメージング・グレースは知っているか?あの歌を聴いとき涙が出てきたよ」と。広い公園で咲く花を見上げながらしばし話を交わしました。


微かに陽が当たる


花びらの透かし色
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雪雲の流れる季節に

2007-11-23 12:39:00 | 
11月18日、新幹線で小田原から京都まで快晴の中を移動しましたが、名古屋から西の方を見ると灰色の雪雲が山々(養老山脈、鈴鹿山脈)の手前を覆っていました。岐阜羽島より雲の中に突入し、米原近くまで雨となる。米原で停車する間、西から日が射してきました。本州のくびれた部分、若狭湾から琵琶湖の北をかすめて今年も雪雲が伊勢湾に流れ始める季節になったわけです。
米原を出ると、七色の虹が東側の山の手前の民家の上に。普段見る虹よりも近く大きく見えたのは錯覚なのでしょうか。



翌日、伊吹山はうっすらと雪化粧していました。初雪だったそうです。



関東地方では18日に木枯らし一番が吹いたと報道されていました。そのころから、コートが手放せなくなりました。
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晩秋の蝶と花

2007-11-05 13:41:00 | 
11月4日、相模原公園を散策しました。ブルーサルビアやメキシカンブッシュセージには、ヤマトシジミやキチョウが吸蜜。温室近くの花壇では、ヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラナミシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウが舞う。
<モンキチョウ>
メガネをかけた小学2年生くらいの賢そうな男の子が、花に止まっている白い蝶を見て、
「あれはモンキチョウかもしれない、お父さん捕って!」
といいました。モンキチョウの雄♂は黄色ですが、雌♀は黄色型と白色型の色彩2型があることが知られています。お父さんが捕虫網で捕まえると
「やっぱりそうだ、モンキチョウだ。モンシロチョウじゃない。モンキチョウは翅の縁が赤いから区別できる」
と嬉しそうに語りました。
「好きこそものの上手なれ」といいますが、興味を持つことにはっめっぽう詳しくなる昆虫少年が今の世の中にもいることを知り、内心ほほえましく思いました。
モンキチョウの黄色(雄♂)と白(雌♀)が空中でお互いの周りをひらひらと回転しながら戯れる様は何度見ても楽しそうでいいものです。
<ウラギンシジミ>
先日初めて見たウラギンシジミを相模原公園で2度見かける。この蝶は、速いスピードで落ちるように照葉樹の上に止まります。枯れた木の葉が斜めに落下するように見えます。一度、この飛び方の特徴を覚えると、目に付くようになりました。昨日も2匹とも褐色地に白模様の雌でした。
今朝、朝日の当たるツバキの葉に、何かが止まったので見ると、褐色地に朱色模様のウラギンシジミの雄でした。
<近所で咲く花>


ランタナ

花が咲くと初め薄い燈黄色で、時間と共に段々と燈色、朱色、赤紫へと変化していくのでさまざまな色を束ねたようになるようです。


アブチロン

アブチロンは、ブラジル原産のアオイ科植物。アブチロンとは、家畜の下痢止めに効果があるという意味だそうです。


マルバルコウ

マルバルコウは熱帯アメリカ原産のヒルガオ科植物で、嘉永年間から栽培され、本州中部以南に帰化しているそうですが、今まで気が付きませんでした。
下の2つの花の名前はえむりさんに教えていただきました。
ぽかぽかと日の当たる植え込みの前に座っていると、ヤマトシジミが多数乱舞しています。しかも、その辺で一番暖かな場所を選んで。残りわずかな晩秋の日の光を思い切り浴びようと集まっている様子です。
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