四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

中山晋平記念館

2012-02-29 20:59:00 | 音楽
熱海梅園内にある中山晋平記念館に立ち寄りました。
中山晋平は、明治20年に長野県の現中野市で生まれ、明治38年に東京に出、昭和19年に熱海市に移動してから亡くなる昭和27年まで熱海市に居住していました。



中山晋平記念館は、2km位先の熱海の居宅をここに移設して開館されました。


作曲する時に愛用していたピアノ


同じ部屋に置かれた蓄音機


背くらべの直筆の楽譜



昭和11年、酒宴の席の畳の上で中山晋平が書いたという譜面(東京行進曲の第2小節)も飾られていました。



2階の窓と外の梅園の景色。当時のガラスが波打っているので、梅の花が歪んで見えています。

<中山晋平作曲の曲~ほんの一部です>

カチューシャの唄(島村抱月、相馬御風作詞、1914)←歌:倍賞千恵子
ゴンドラの唄(吉井勇作詞、1915)←歌:塩田美奈子
波浮の港(野口雨情作詞、1924)
東京行進曲(西条八十作詞、1929)
砂山(北原白秋作詞、1922)

5年くらい前に、「混声合唱のための童謡メドレー『いつの日か』 源田俊一郎 編曲」を演奏会で歌ったことがあり、その中に野口雨情作詞、中山晋平作曲の「しゃぼん玉」「証城寺の狸囃子」「あの町この町」が入っていたのを懐かしく思い出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=X-TPppEdMuM
これは、京都楽友合唱団の演奏で、1曲目に「しゃぼん玉」、8曲目に「あの町この町」があります。

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相模大野は大雪

2012-02-29 17:10:00 | 相模原・県央
今日(2月29日)の未明から午後まで雪が降り続き、相模大野では今年2回目の大雪となりました。




午前中の降りしきる雪(9:47)



駐車場の屋根(13:16)。相模大野では15cm位の積雪です。

16時頃には小雨に変わってきたので、おおまかに雪掻きをする。かなり重たい雪で、ツツジやサツキの枝が押し下げられていたので、箒で落としてやりました。
幸いなことに明日の朝はそんなに冷え込まず、最高気温14℃位の予報なので凍結せずに融けていくと思います。

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熱海梅園

2012-02-28 16:22:00 | 伊豆
一日だけ春のような日に、日本で一番早咲きといわれる熱海梅園を訪れました(2月24日)。
熱海梅園は、明治19年の開園。4.4haの公園に58品種、464本-早咲き264本、中咲き106本、遅咲き94本が植えられています。


入り口付近の八重紅梅


紅冬至


香浮橋付近の梅園風景


大盃





バルボゴディウム

スイセンの原種系の1種。梅園の日当たりの良い土手で、小さいラッパ状の花を可憐に咲かせていました。

今年の梅の開花は、20年ぶりの冬の寒さが続いて1ヶ月以上遅れており、水戸の偕楽園や小田原の曽我梅林ではようやく開花が始まったばかり。さすがにここ熱海梅園は早く、早咲き種が5分咲きの状況でした。

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ブータンシボリアゲハ

2012-02-25 10:26:00 | 
昨年の10月に「日本蝶類学会の調査隊がブータンで78年ぶりにブータンシボリアゲハを再発見」というNHKの番組が放映されました。その後、ブータン国王よりその時に捕獲されたブータンシボリアゲハ2頭の標本が日本に寄贈され、2月末、一般公開されました。
2月22日、東京大学総合研究博物館へ。


ワンチュク国王陛下から寄せられたカード
上:ブータン国王の名刺 中:「ブータン国王陛下の寄贈」と記されている


標本箱の外箱
説明書きより:中央に国王の紋章と、それを囲むようにブータンの“正式国名ドゥク・ユル(雷龍の国)”に由来する龍をあしらえたシルクの刺繍が手縫いで豪華に施されている




寄贈されたブータンシボリアゲハ♂の標本


総合博物館所蔵のシボリアゲハ属3種の標本
上より、シボリアゲハ、シナシボリアゲハ、ウンナンシボリアゲハ(♂)

ブータンシボリアゲハとシボリアゲハは外観が似ていますが、ブータンシボリアゲハがてんこ盛りに産卵する習性は他のシボリアゲハ属3種と異なるそうです。どのようにしてそのような習性を身につけたのか、興味が尽きません。

テレビ放映の、ブータンシボリアゲハが豊かな自然の残された里山的な環境の木々の上を飛翔している影像が強く印象に残っています。美しいブータンシボリアゲハが生息できる環境を永遠に保ってほしいですね。

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温暖な大磯へ

2012-02-19 16:37:00 | 湘南
温暖な湘南へ蝶の探索に出かけました(2月17日)。



Mさんのご案内で大磯のミカン畑を目指しました。
途中の林の陽だまりでアカガシを見上げると、ウラギンシジミが白く輝いているのが見えました。多摩丘陵で観察中のウラギンシジミは、1月下旬から2月上旬の、10年来なかった厳しい寒さで残念ながら葉裏から去ってしまいましたが、湘南では無事に越冬を続けている個体がいてほっとした気分になりました。



足元のイラクサを見ると、葉を折りたたんで作った巣の中に、アカタテハの幼虫が潜んでいました(Aさん発見。巣を開いて撮影)。それにしても、Aさんの行動は素早く、直ぐに見付けてしまいます。
相模大野では、アカタテハ幼虫群生地が線路際のカラムシ群落の刈取りで失われましたが、こちらでは自然の中で順調に幼虫が越冬中。アカタテハは、成虫越冬が基本ですが、ここでは幼虫でも冬越しできるようです。



丘陵地のみかん畑。お目当てのモンキチョウを、暖かな日向で弁当を広げて待ちましたが、残念ながら現れてくれませんでした。モンキチョウは、早春にいち早く羽化します。



草地で咲くホトケノザ。タンポポやオオイヌノフグリも咲き、春はもう近くまできていると感じます。



淡い紫色のオオイヌノフグリの花を見付けました。イヌノフグリも淡い紫の花ですが、花のサイズが小さく3mm位です。



イボタノキの枝にTさんがウラゴマダラシジミの6個の卵塊を見付けました。皆で3,4本のイボタの木をさんざん探して諦めかけた頃の発見でした。Tさん良かったですね。ウラゴマダラシジミは6月頃に羽化します。



スイバの葉裏でSさんがベニシジミの幼虫を見付けました。みかん畑付近に自生していたたくさんのスイバでは見つからず、移動中の道路脇の日向斜面でようやく発見。ベニシジミも早春に羽化します。待ち遠しいですね。

ご案内いただいたMさん、有難うございました。寒さのせいで飛翔する蝶には会えませんでしたが、冬季の卵・幼虫探は貴重な経験となりました。
大磯には懐の深い自然が残されているのを感じました。内陸の多摩丘陵と異なりみかん畑が多いので、初夏からのアゲハ類観察も楽しみです。

2月17日の天候:晴れ、午後より曇り、最高気温8℃(辻堂)
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