四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ツマグロヒョウモンが定着した

2006-09-17 17:02:00 | 
この夏、自宅付近でツマグロヒョウモンを見かけることが多くなりました。我が家でも朝早くから日光浴したり花を訪れたりしています。この辺では、アゲハチョウ(ナミアゲハ)、ヤマトシジミと並んでよく見かける蝶です。



写真は、我が家の庭のアベリアの花で吸蜜するツマグロヒョウモンの雌です。雄は表側の全体が豹の紋のような模様ですが、雌は羽の先端が写真のように黒くなっています。沖縄地方に分布するカバマダラに雌だけが擬態しているためです。
去年は2度ほど出会っただけでしたが、今年はすっかり定着し、繁殖していることがはっきりしました。
ツマグロヒョウモンは、南方起源の蝶で、温暖化のために勢力範囲をどんどん東と北に広げているところです。スミレ科を食草とします。スミレやパンジーは住宅地や公園に多いので分布拡大の条件が揃っています。
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小田原のセミたちの観察、その後

2006-09-16 15:35:00 | セミ
小田原のセミたちの観察、その後です。
8月17日
朝8時はクマゼミ、昼12時はアブラゼミという時間によるすみわけが続いています。
8月22日
朝8時、クマゼミのほかにアブラゼミとミンミンゼミが少数混ざって鳴いています。
10時、クマゼミが優勢で、アブラゼミとミンミンゼミも。
12時、アブラゼミが多数で調子を合わせて合唱しています。ミンミンゼミ、クマゼミも聞えます。
8月29日
朝は新富士の駅で降りました。もう時期が過ぎたのか、クマゼミの割れるような大合唱は聞くことができませんでした。残念。
8月30日
朝8時、クマゼミはいなくなり、ツクツクボウシとミンミンゼミが少数鳴いています。昼も夕方もアブラゼミの斉唱が延々と続きます。
9月7日
朝8時、セミの声は聞かれず静かです。昼間は、アブラゼミが元気です。

こうしてみると、クマゼミは、盛夏の時期だけ現れて一斉になくようでした。そのエネルギーは他のセミを圧倒するだけに、いなくなると夏が終わったような寂しさを覚えます。
ここでは、朝一番にクマゼミが鳴き、そのあとアブラゼミが交代するようにして鳴いていることが分かりました。晴れの日はおおよそ10時と10時半の間に鳴き声の交代が起こっている様子です。曇りの日などは一緒に鳴く時間が長いようです。
小田原では、ひと夏全体で見るとアブラゼミがもっとも優勢な種です。アブラゼミは多くの個体が同時に声をそろえて鳴いており、ジリジリジリジリという声ががまったく同じリズム、同じ周期でうねりのように続き、聞いているとアブラゼミの世界に入り込んでしまいそうです。彼ら自身も陶然としているのかもしれません。
ニイニイゼミは7月からお盆前まででした。ミンミンゼミはここではお盆明け後に一時期だけ現れました。ツクツクボウシは少数ですが、8月下旬に出現しました。今はアブラゼミが主で、ツクツクボウシが時々鳴きます。
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水の色

2006-09-16 14:40:00 | 
この夏は、奥入瀬渓谷と十和田湖に行ってきました。毎年夏、裏磐梯、山形県の奥の細道、秋田駒ヶ岳と北上し、ようやく青森県までやってきました。
明るい曇り空のもと、奥入瀬のさまざまに変化する水の姿やゆるやかな流れ、十和田湖の神秘な湖水の色をゆっくりと堪能してきました。


奥入瀬渓谷 石ヶ戸付近の流れ


奥入瀬渓谷に合流する滝


船上から見た十和田湖水
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定期演奏会を終えて

2006-09-11 21:29:00 | 音楽
僕の所属する相模原市民混声合唱団の第15回定期演奏会が9月9日に相模原市相模大野のグリーンホールで行なわれました。1,200人の人たちに聴きにきていただき、ありがとうございました。
出演はソプラノ22名、アルト12名、テナー5名、バス12名、合計51名。
6日のリハーサルでは、いまひとつ気持ちが集中できず、あまり芳しくない状態でしたが、ゲネプロを迎え、ようやく声が揃い始めたように感じます。
第1ステージ「旅のかなたに」の1曲目「しあわせよカタツムリにのって(詩 やなせ・たかし)」は、ピアノ伴奏のないアカペラ曲でしたが、ステージでもよく響いてほっとしました。
昨年の秋の合唱祭にグリーンホールで歌ったときは、隣の声が聞えない状態で不安を覚えた記憶がありました。しかし、今回はバスの周囲の仲間の声とひとつになっているのがよく聞えました。それだけ、音が揃ってきたことになります。
第2ステージのブラームスは、カノン形式のアカペラ曲で、これを歌いこなすにはまだまだ精進が必要だったと思います。
第3ステージは「マイフェアレディ」より8曲を歌いました。
元々4曲の英語の楽譜しかない状態でスタートし、指揮者の五十嵐先生が新たに4曲の編曲をしたり、英語の歌詞を日本語に直したり、女声パートと男声パートの歌う部分を交代したり、ピアノの間奏を加えたりして、ひとつのステージにまとめ上げたものでした。
その間、ステージ構成がどんそん作り上げられていく過程をつぶさに見てきたわけで、出来上がったものをただ歌いこなすのではない、創造の現場にいるような臨場感も味わうことができました。
しかし、逆をいうと、それだけ最終の形での繰り返し練習時間が短かったことになります。というわけで、なかなかイライザやヒギンス教授の領域には達することはできませんでしたが、それなりに楽しく歌うことはできたのではないかと感じています。
終演後、団員一同、ロビーに向かい、来ていただいたお客様にご挨拶しました。大勢の友人・知人や家族に会い、再会を喜び合ったり、感想を聞いたりすることができ、演奏を聴いていただくだけではない良い思い出になりました。本当にありがとうございました。

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