四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

アオスジアゲハ(その1)

2005-09-30 21:45:00 | 
7月下旬、都心でアオスジアゲハをたくさん見かけました。これは、観察の前半部分です。後半がかけるといいのですが・・・(2005年7月 24日) 

7月20日(水)
梅雨明けの季節、今年は色々なところでニイニイゼミの声が聞えてきます。相模女子大にもいますし、昨日は小田原でも鳴いていました。
あの松尾芭蕉が山寺で詠んだ「閑けさや岩にしみいる蝉の声」のセミはニイニイゼミとの説が有力です。
今日は神谷町駅近くからスウェーデン大使館に続く林のプロムナードやその近くでアオスジアゲハに七度も出会いました。黒地に目の覚めるような緑がかった青い紋が一列に並んだ蝶がゆっくりと低いところを飛んでいます。きっと羽化したてで、人をも恐れずに羽ばたいたのでしょう。嬉しくなります。
都会ではアオスジアゲハは一時期見かけませんでしたが、クスノキが植わっているので、また徐々に復活してきた、という記事を読んだこともあります。
都心の緑は、生物たちにとってちょっとしたオアシスになっているようです。ミンミンゼミも鳴いていました。

7月21日(木) 
「Tさん いつもいつも感心しているのですが、実に色んな所に積極的に出向かれて虫たちの世界を観察されておいでですね。それも、わざわざというより、さりげなく」と評されています。アークカラヤン広場に行く途中に横目で、あ、アオスジアゲハだ、またいた、という感じです。
今日は無料コンサートがない日ですが、アオスジアゲハにまた会いに散歩しました。すると、六本木ビュータワーというマンションの下にクスノキが10本くらい並んだ公園があり、そこに、アオスジアゲハがたくさん飛んでいるではありませんか。
2頭が挨拶でも交わすかのように、絡まるように飛んでいるのまで見ることができました。
これで、クスノキがたくさん植わっているからアオスジが多く生息していることがこの目で確かめられたわけです。僕にはふとした時に見かける自然観察が性にあっているようです。

7月23日(土)
僕はここのところアオスジアゲハという美女と毎日のように会っていますが、林の中では右に左に、そして木を超えて飛んでいってしまうので、止まることがありません。ちらっと黒地に空色の羽ばたきを見やるだけでいってしまいます。
蝶は、花の蜜を栄養源にしているわけなので、きっと近くに花が咲いている場所があるはずです。そこでは、きっとアオスジアゲハが羽を休めて食事していることでしょう。来週探してみます。

7月24日(日)
先週20日に見たアオスジアゲハの紋の色は緑がかった空色でした。そこで図鑑を調べてみたところ「羽化直後では淡黄緑色であるが、太陽光線を浴びることによって水色になる」と書いてありました。普通よく見かける空色よりは緑色が強いなと感じたし、羽化間もないことが羽の色からもはっきりしました。
「ヤブカラシ、ネギの花に好んで集まるほか、湿地にもよく来る。水辺で吸水する」とも書いてありますが、あの辺はビルと自然林の残る道と住宅しかない。どうやって暮らしているのか?分からなくなってきました。
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