四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ルリタテハのスバル紋

2016-03-27 16:44:00 | 南多摩
3月中頃の蝶の観察記です。。。

ルリタテハ

↓どの画面もクリックすると拡大して見られます

3月8日

春の陽気で、越冬明けのルリタテハが谷戸の休耕田でテリ張りしていました。休耕田の縁に止まって飛び立った後、水色に塗装された鉄板に止まったところ。木柵とか鉄板とか、人工物を選んで止まることが多いようです。

前翅(中程の下の方)に青白い紋、スバル紋が出ていました。スバル星には、肉眼で6,7個の小さな星が見えますが、同じくらいの青白い点が集合しているようです。もっと鮮明に出ている個体もあるようなので、これから注意してさらに探したいと思います。


アカタテハ


3月17日

尾根頂上の林内陽だまりで休憩していたら、地面に蝶の舞う影が見えました。振り向いて樹上を見上げると、高い位置に蝶が止まるのが見えました。望遠レンズで撮影し、アカタテハだと分かりました。
この日は、尾根から降りてきた林縁でもアカタテハを目撃。
アカタテハを見つけるには、林内陽だまりや林に入りかけの場所などの観察が欠かせないと感じました。


キタテハ

3月8日 左♂ 右♀

キタテハは、この時期にテングチョウと並んでよく見かける越冬蝶です。写真は、翅を閉じて止まる♀に対して♂が開翅してにじり寄る求愛風景です。毎年3月の風物詩ですね。


3月17日

林縁で休憩中にコナラのところにキタテハが飛来し、樹液の吸汁が始まりました。3月に蝶の吸汁シーンは見たことがないかもしれません。


テングチョウ


3月22日

テングチョウが,谷戸奥の緩やかな斜面に散らばるドングリ近くで日光浴していました。


越冬蝶(成虫で越冬)の次は、新生蝶です。


モンキチョウ


3月17日

毎年多く見られる草地斜面は除草剤の影響か発生が少なめでしたが、谷戸入り口の田んぼの畦道では5,6頭が飛び交い賑やかでした。1箇所で静止中のモンキチョウがおり接近すると交尾中のペアでした。


ベニシジミ

3月22日

この日は風が強く蝶影は少ない日でしたが、新鮮な個体が地面にへばりついて風に耐えていました。


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ヒオドシチョウのテリ張り

2016-03-20 19:29:00 | 南多摩
最高気温が20℃になった3月8日、尾根道の頂上付近に行くと、昨年同様にヒオドシチョウが日の当たる枯葉の上に止まり、テリ張りしていました。

再び20℃になった3月17日、同じ場所でまたヒオドシチョウのテリ張りが見られました。枯葉上から舞上がり、接近した別の♂を追い払い、近くのササの先端に止まるなどの行動を繰返しました。


3月8日のヒオドシチョウ♂  ※撮影機材1


3月17日のヒオドシチョウ♂ ※撮影機材1

両者の斑紋や後翅亜外縁の青色縁取りの色調などは異なっており、別個体のようでした。以下、3月17日の同一個体の撮影です。


ササ先端でのテリ張り ※撮影機材2

テリ張り時には、頭をほぼ北に向けて止まっていました。


アオキ上部でのテリ張り ※撮影機材2

一旦舞上がると、歩道の少し先のアオキ上部の葉上に陣取ることもありました。
この場所の占有主が別の個体に交代しても枯葉上、ササ先端、アオキ葉上の3カ所を交互に占有する同じ行動を示すなんて興味深いです。

他の♂の接近には敏感でも僕のカメラには慣れてきて、超接近撮影も受入れてくれました。


アオキ上部のテリ張り(2) ※撮影機材1


アオキ上部のテリ張り(3)

※撮影機材1
カメラ:NIKON D7000
レンズ : AF-S Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
+ Kenko N-AF 1.4X TELEPLUS PRO 300

※撮影機材2 Panasonic DMC-FZ1000

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南伊豆へ(2)

2016-03-13 19:18:00 | 伊豆
3月2日(続き)

前回の記事はこちら→南伊豆へ(1)

仲木から石廊崎への道程も歩きの計画でしたが、タクシーで石廊崎へ向かうことに変更しました。

途中、奥石廊崎に立ち寄り、海風が直接体に当たり体を斜めにして坂道を上りました。


奥石廊崎より北方向の海岸線

丘の上から今日の出発地方面(北方向の海岸)の景色です。



石廊崎港

石廊崎港は、深い入り江の奥にあり、波が静かでした。



石廊崎特別地域気象観測所

伊豆半島最南端に位置する観測所です。
職員が数名来ており、観測所の門が開いていたので、撮影させてもらいました。
左手前が雨量計、左奥が温湿度計、右奥が視程計。
視程とは、何キロ前まで見通せるかの尺度だと思うのですが、光源からの光が塵などに散乱され、一部減衰した光が受光部に届きます。その測定値データから視程を計算するのだそうです。
視程計の測定原理→こちら


石廊崎灯台

敷地内には入れません。この先を進むと、石廊崎最先端にある石室神社(イロウジンジャ)があります。


石室神社より(1)

南の太平洋の眺めは雄大です。


石室神社より(2)

北東方向の、タライ岬、爪木崎方面です。
石廊崎港に戻り、休憩所へ


アワビ取りの道具

先代がアワビ取りに潜るときに使った道具が飾られていました。
コーヒーを飲みながら小休止後、バスで休暇村南伊豆へ。

思えば、1年前には不整脈でコーヒー不可でしたが、手術のお陰で今や不整脈の発生は皆無。「何を食べても何をしてもOK」との主治医のお墨付きをいただいています。医学の進歩と主治医の腕のお陰ですね。有り難いことです。

3月3日
休暇村で宿泊後、時間がなくて3月1日に見ていなかった下賀茂の三島神社に向かいました。


三島神社の夫婦楠(天然記念物)

三島神社の楠は、2本の楠の根が地上で結合している珍しいもの。夫婦楠(メオトクスノキ)と呼ばれています。


青野川沿いの桜並木

桜まつり開催中でしたが、河津桜は最盛期を過ぎていました。休暇村に戻り、近くの海岸へ。


弓ヶ浜

白い砂浜が弓のような美しいカーブを描いていました。


逢ヶ浜(オウガハマ)

岬ひとつ隔てた向こうの海岸は、対照的に岩がごつごつした浜でした。この写真では、岬の反対側が弓ヶ浜です。


タライ岬方面

前の写真とは逆方向の海岸線です。相変わらず強い西風で大波が岩に押し寄せていました。

青空の下、港や岬、神社、海岸で見た碧い海と強い風が印象に残る早春の小さな旅となりました。

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南伊豆へ(1)

2016-03-10 20:43:00 | 伊豆
3月1日

詩人石垣りん文学記念室の新聞記事を見て、記念室訪問・南伊豆さくら祭り・海岸沿いウォーキングを兼ねた旅行を計画しました。
3日間、風が強いが晴れの日が続く予報に合わせて3月1日、伊豆急下田駅からバスで南伊豆町中心地の下賀茂へ。


石垣りん文学記念室

記念室は、2009年に近くの南伊豆町図書館に併設してオープンしました。
石垣りんの代表的な詩「表札」が記念室の新聞記事入り口に掲げられていました。優しい笑顔と鋭い視点が対照的で魅力を感じます。


差田の田園風景

下賀茂からバスで山間の集落「差田(サシダ)」にある民宿へ。



小島功の作品

民宿の隣に漫画家小島功の別荘があった縁で、食堂には多くの漫画絵の額が飾られており、撮影させていただきました。

3月2日


入間~仲木コースの案内図

3月2日は、地図の上の方の入間(イルマ)から、西に海を見ながら南にコースを辿って仲木(ナカギ)まで向かいます。


海蔵寺の鐘楼と風景

翌朝、民宿の車で西に走り、入間港近くの海蔵寺まで送っていただきました。
ここは伊豆八十八ヶ所五十九番札所とのことです。


入間港

港の碧い海を見てから、海岸沿いウォーキングをスタートしました。


南伊豆歩道登り口付近

画面よりも右の方にある登り口から山に入り、海岸の崖沿いに石廊崎方面へと進みました。


千畳敷方面の展望

一旦上るとなだらかな歩道が照葉樹林の中に続きます。途中視界が開け、北の方角にある千畳敷が眺められました。西からの風がとても強い。


樹林内の歩道

このような山道でした。この辺はウバメガシが多いそうですが、画面に写る樹木がそうなのかは確かめていません。


仲木に到着

入間と石廊崎の中間に位置する「仲木」に着きました。


仲木港

快晴で気持ちよいものの、ますます風が強い。


風を避けて昼食

風を避けられるベンチが岩垣の脇にあり、民家の方のお許しを得て座らせていただき、昼食としました。

その後、伊豆半島最南端の石廊崎に向かいました。

                         (続く)
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