四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

白樺高原のアサギマダラ

2012-07-30 15:17:00 | 甲州・信州への旅
白樺高原の女神湖へ。ここに来たのは、1986年8月と1990年8月だと古い旅行案内書に書き込みがあったので、22年振り。

ペンションにチェックインするまで少し時間があったので、女神湖畔を散策しました。湖畔の湿原の木陰で、3頭のアサギマダラがヒヨドリバナを訪れていました。


アサギマダラ♂(7月25日 15:09)



ペンションの庭の斜面には、シモツケとヒヨドリバナが咲き乱れています。1頭のアサギマダラ♀が一瞬日向のシモツケの花に止まる仕草を見せました。珍しいなと見ているとすぐに舞い上がり、半分木陰のヒヨドリバナに止まり、少しづつ移動しながら吸蜜を続けました。


アサギマダラ♀(7月26日 16:46)



この雌はまったく僕を恐れなかったので、18-55mmレンズの至近距離で撮影。





アサギマダラは、南西諸島から海を渡って本州にやってくる渡りの蝶として有名ですが、西日本や東海・関東南部でも幼虫で越冬し、春に羽化し、夏には中部山岳地帯や東北地方など冷涼な地へ移動し次世代を発生することもよく知られています。この白樺高原で過ごすアサギマダラがどこで発生し旅してきたものか解りませんが、毎年必ず夏の高原を訪れるなんて愛すべき存在だ、といつも感じています。



アサギマダラは、体に毒を有しているので鳥に襲われることがなく、そのため、緩やかに舞うように飛ぶ、と考えられています。

この旅で、ヒヨドリバナ(ヨツバヒヨドリを含む)以外で吸蜜する姿は見かけませんでした。

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酒匂川付近を歩く

2012-07-24 21:28:00 | 西湘・箱根
酒匂川付近を歩いてみました。長年小田原に勤務していたので懐かしいところですが、この辺りを歩くのは2回目です。


酒匂川の堤の松並木(7月23日)

堤の右岸には延々と松並木が続いています。二宮金次郎が13歳のとき、子守の駄賃をもらった200文のお金で、売れ残っていた松の苗木を譲ってもらい、治水の為に堤防へ植えたのがこの松並木の始まりといわれています。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f5304/p15821.html


堤の草地に咲くオニユリ

堤の草地には、オニユリがまとまって咲き、その上を複数のキアゲハが飛び交い、縄張り争いを演じていました。オニユリでの吸蜜シーンが見られないかとしばらく待ったものの、飛翔し続けるばかりでした。


ヤブカンゾウ


カワラナデシコ


堤の上流方向を臨む

この日の堤ではキアゲハ、アオスジアゲハの飛ぶ姿を多く目撃しましたが、花に止まるシーンは見られませんでした。


ニホンアマガエル

酒匂川に沿うように田んぼ用の水路が流れており、草の上にかなりの数のニホンアマガエルが静止していました。この写真の草には、一視野に5匹いました。

水路近くや田んぼでは、ハグロトンボ、アカトンボ2種(種類未確認)、ダイサギ(14羽)が多く見られました。


ツバメシジミ♂

その他みかけた蝶:ヒメウラナミジャノメ、アゲハチョウ、モンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、ベニシジミなど

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ヒヨドリバナに集まる蝶たち

2012-07-19 17:20:00 | 南多摩
暑いさなかでしたが、久しぶりに多摩丘陵へ。



木陰でヤマユリが咲いています。その後、雑木林の尾根を歩きました。


メスグロヒョウモンの♂♀ツーショット

ヒヨドリバナにメスグロヒョウモン♂3頭、♀2頭、ジャノメチョウ♀1頭、コチャバネセセリ2頭が長時間仲良く吸蜜していました。


メスグロヒョウモン♀

メスグロヒョウモンは、6月に出現し、夏は夏眠するか山間部へ移動すると言われていますが、梅雨が明けた今日現在でもここの丘陵地に留まっていました。より低地からの移動の途中で数が増えているのでしょうか。今までにない数の多さでした。


ジャノメチョウ♀

ジャノメチョウもヒヨドリバナに来ていました。いつも草地の低いところを飛ぶ姿ばかり見てきましたが、ようやく訪花する姿に巡り会いました。


ジャノメチョウ♀、開翅

草地ではなかなか翅を開くところを撮影できませんでしたが、吸蜜中は、呼吸をするかのように時々翅を開きます。


ジャノメチョウ♀とメスグロヒョウモン♂のツーショット

仲良く翅を半開きにしています。


コチャバネセセリ(2化)

コチャバネセセリの2化は7月下旬~8月に出現します。





谷戸の田んぼには、可愛らしいカカシやお洒落なカカシが立っていました。

4時頃夕立があり、涼しくなってきました。今晩からしばらくしのぎやすくなりそうですね。

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東京スカイツリー付近を歩く

2012-07-12 13:45:00 | 神谷町・東京
東京下町に行く用事の前に東京スカイツリーの周りを歩いてみました。相模大野から2駅の田園都市線中央林間に行き、半蔵門線直通の押上行きに乗車。スカイツリーへは1回の乗り換えで行かれます。


東京ソラマチの真下より(7月11日14:06)

終点の押上駅で下車し、地上に出ると、スカイツリーが真上に見えました。
昨日7月11日は、東京スカイツリーの当日券発売開始日でしたが、東京ソラマチの外周を見る限りは人であふれ返るほどではなく、スムーズに歩けました。



ここからソラマチに沿って西へ歩き、太陽の当たる側へ。手前はすみだ水族館です。



東武伊勢崎線の東京スカイツリー駅に電車が入るところ。



緑の入るスカイツリーを求めて、大横川親水公園に下り、南へ歩いてみました。スカイツリーの先端だけですが、何とかランタナと一緒に1枚に納めました。



親水公園から見たスカイツリー。



親水公園で、仲良く飛ぶアオスジアゲハ。その他、ツマグロヒョウモンの雄とモンシロチョウを見かけました。



夕方(17:50)、スカイツリーの東約1.5kmの福神橋から見たスカイツリー。暑い一日でした。

※東京スカイツリーの開業日:2012年5月22日
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小山内裏公園へ

2012-07-10 09:21:00 | 南多摩
町田市の都立小山内裏(オヤマダイリ)公園へ。この公園に来たのは初めてです。

小山内裏公園は、多摩丘陵の主稜線にあり、北は多摩川の支流、大田川の源流域、南側は東京と神奈川の境を流れる境川沿いの低地になっています。最寄りの駅は、京王相模原線の多摩境。


大田切池(7月9日)

谷戸の水を集める池で、枯木立が残る静かな景観になっています。


コミスジ

池を見下ろす観察テラスの手摺りにコミスジが翅を広げていました。近付くと一旦直ぐ横の低木の葉先に退避しましたが、やがて僕の回りを飛び、大丈夫そうだと思ったのか、また同じ手摺りに止まってくれました。
この個体は、コミスジの2化。コミスジは、年3回、5,7,9月に出現します。



接近し過ぎてちょっと警戒し翅を閉じたところです。この日は18~55mmレンズしか持たずに家を出てしまったので、蝶と仲良く出来なければ撮影困難だったのですが、幸いお近づきになれました。



展望広場の柵に沿って歩くと、柵で開翅していたルリタテハが飛びたち、コナラの幹まで舞い上がりました。暫らく待つと、また下りてきて、低い位置の葉上で翅を開き、モデルを努めてくれました。見る角度の関係で、右の翅の色が紫色がかってきれいでした。


尾根緑道

東西に波打つように続く広い緑道です。
元は、第2次世界大戦の末期に戦車の性能テストや操縦訓練用として作られた道で、戦車道路と呼ばれています(※)。
梅雨の晴れ間に吹き渡る風が爽やかで、散歩のほか、ジョギング、サイクリング姿が見られました。ニイニイゼミを今年初めて聞きました。


鮎道

公園の西端を南北に通る道。
この道は「津久井往還」といい、三軒茶屋から世田谷通りを経て、登戸・鶴川・多摩丘陵を抜け、津久井に至る旧街道です。この道を通って、津久井で採れた鮎を江戸の街に売りに行ったことから「鮎道」とも呼ばれています(※)。


ネムノキ(長池公園にて)

※ 小山内裏公園のパンフレット参照。

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