四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

里山に咲くスミレ類など9種

2017-03-30 15:55:00 | 南多摩
スミレは昔から好きな花でしたが、強く興味を持ち始めたのは、スミレ類がウラギンヒョウモンの食草という縁からです。

2015年から多摩丘陵のスミレ類自生地の探索を行いました。
2016年には広く自宅近くのスミレ類を探し、道路の石畳の隙間や駐車場の縁にも色々なスミレ類が咲いていることに気が付きました。

今年撮影したスミレ類を撮影順にご紹介します。( )内は撮影日。

1.マルバスミレ(1月22日)
キタキチョウの越冬場所である谷戸の南東向き法面にひっそりと咲いていました。


マルバスミレ

2.シロバナツクシコスミレ(3月5日)
園芸店とスミレ購入の縁で懇意になり、店の戸外に置かれた苗木植木鉢に生える葉の長いスミレをいただきました。2月に発芽し庭の日向で真っ先に咲いたのがこのスミレ。名前が分からず、ネットでshiroさんに教えていただきました。葉裏が紫色。


シロバナツクシコスミレ

3.アリアケスミレ(3月5日)
芝生地などに見られるスミレで昨年採集しました。1月15日にすべての植木鉢を日向に移動、2月初めに発芽し3月5日に咲きました。市街地の道路端でも自生しています。


アリアケスミレ

4.タチツボスミレ(3月9日)

タチツボスミレ

多摩丘陵の尾根道でひっそりと咲いていました。3月20日以降は里山の至るところで見られます。しかし、自宅の植木鉢のものはまだ開花していません。


タチツボスミレ(3月24日)

※カメラ : NIKON D7000
レンズ : AF-S Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED + Kenko N-AF 1.4X TELEPLUS PRO 300


こちらは相模原市の城山で撮影しました。

5.ヒメスミレ(3月17日)
市街地道路歩道の敷石の隙間から昨年採集した株です。


ヒメスミレ

6.シロバナノジスミレ(3月17日)
昨年園芸店で購入したたくさんのスミレ類のうち、いち早く開花しました。


シロバナノジスミレ

7.アメリカスミレサイシン(3月17日)
石神井の実家から40年くらい前に移植し庭に自生するアメリカスミレサイシンを昨年植木鉢に移植。3月17日頃開花。3月下旬から庭のあちこちでも咲き始めています。
山沿いの日陰にたくさん自生しているのを見かけます。


アメリカスミレサイシン

8.ノジスミレ(3月20日)
多摩丘陵のミヤマセセリを初見した日に近くの林縁斜面に咲いていました。
芝生の縁や道路端などに時々見られる種類ですが、丘陵地では鮮やかに見えました。
植木鉢のものは未開花です。


ノジスミレ

9.アカネスミレ(3月20日)
丘陵地の林縁斜面で咲いていました。明るい林床などで見かけるものよりも濃い紫色を呈しており、種類を特定できないためネットで質問。これもshiroさんにアカネスミレだと教えていただきました。側弁に白い毛が密集する特徴が決め手となりました。


アカネスミレ



使用カメラ
※印以外は Olympus TG-4
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コツバメ・ルリシジミなど初見

2017-03-26 10:28:00 | 南多摩
3月20日

コツバメの初見を狙って昨年観察したアセビのポイントに行くと、1頭だけでしたが飛んだり葉の上で体を斜めに傾けて日光浴したりしていました。


コツバメ(初見)


同一個体

アセビの植え込みではテングチョウも2頭訪花・日光浴に来ていました。


テングチョウ

ミヤマセセリは明るい林床を飛んでいましたが見失い撮影できませんでした。
飛ぶ姿は真っ黒に見えました。

3月22日
この日は晴れでも北風が吹き、コツバメもミヤマセセリも確認できませんでしたが、風の来ない広場でルリシジミとテングチョウがおり救われた気分。。。


ルリシジミ(初見)

谷戸奥のムラサキハナナの咲く明るい林床でスジグロシロチョウを撮影しました。初見は20日です。


谷戸奥のムラサキハナナ


スジグロシロチョウ

谷戸奥のコブシが満開に。ここでミヤマセセリを初見。


谷戸奥のコブシ(3月20日)

♪初見一覧
3月3日  ベニシジミ、モンキチョウ、モンシロチョウ
3月20日 コツバメ、ミヤマセセリ(未撮影)、スジグロシロチョウ
3月22日 ルリシジミ
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グループ多摩虫創立40周年記念祝賀会

2017-03-13 15:13:00 | 音楽
3月12日

「グループ多摩虫」の創立40周年記念祝賀会に参加しました。

グループ多摩虫は1977年に八王子と吉祥寺の蝶愛好家8名が相談してスタートさせたとのこと。一時は会員が極端に少なくなる厳しい時期もあったが、懸命な努力により会員が増え今日を迎えたことも紹介されました。
数年前から会員による小学生向けの昆虫採集の行事など熱心な次世代育成事業が行われ、今年は昨年よりも7名も会員増になったとのことです。

特別講演は、日本アンリ・ファーブル会の奥本大三郎氏「日本人と虫」の講演があり、「虫愛づる姫君」よりもはるか昔から日本人は虫に関心を寄せており、銅鐸にもカマキリやトンボの絵が施されていると聞きました。虫とのかかわりにはずいぶん長い歴史が存在するんですね。





祝賀会では、この会のメンバーが主催する行事やライブに喜んで参加してくれているシンガー・ソングライターのLuukaさんのライブも行われました。
おっと、Luukaさんはグループ多摩虫の正式なメンバーだったんですね。初めて気が付きました。








最後は、大勢の歌好きの仲間に囲まれてLuukaさん自作曲「瑠璃色」の歌が熱唱されました。

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モンキチョウとベニシジミを初見

2017-03-07 20:02:00 | 南多摩
3月3日



谷戸A

朝から暖かい日差し。谷戸Aの中央にある低い丘の枯れた芝生の上で、キタテハ2頭が飛翔・休止を繰り返し縄張り争いをしていました。


キタテハ

谷戸の水路に架かる木製の橋ではルリタテハが翅を広げ、近づくといったん飛び立ち近くの別の橋に下りてテリ張りを続けていました。橋の下で越冬していた個体は不在。活動開始した模様です。


ルリタテハ#1 橋の上で開翅中

谷戸Bでは、枯草(↓)の上で1頭の♀を巡り3頭の♂が絡まるように飛翔し枯草の隙間をくぐり抜けたりしていました。♂は枯草の下の赤みを帯びた枯葉などを♀と見るのかもぐり込んで接近しているのも興味深い行動でした。



奥の方の南向き斜面にベニシジミが草の茎上部に止まり静止していました。
ベニシジミは本年初見です。


ベニシジミ

しばらくして見付けたベニシジミ。同じ個体かよくわかりません。


ベニシジミ

モンキチョウも同じころに発見。これも本年初見です。南向き斜面沿いに左右に探雌飛翔を続けており、日が陰り姿を隠した後晴れたらカントウタンポポで短時間吸蜜しました。


モンキチョウ♂

また飛翔を再開しましたが、日が陰ると斜面の草の茎にしっかり捕まって静止し、接近しても動じることはありませんでした(↓)。これが休眠ポーズ?


モンキチョウ♂ 同一個体

谷戸Cのルリタテハが越冬(1月30日)していた丸太橋の裏側を覗くと、以前とは異なる場所に静止していました。この間、春一番、二番など暖かな南風が吹き何度も気温上昇したので、ルリタテハは出たり入ったりしていた可能性があります。


ルリタテハ#2 橋の裏側で静止中

梅の咲く里山風景です。





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