四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

雨の平戸を歩く

2012-04-29 20:56:00 | 
あいにくの雨でしたが、平戸城からザビエル教会を経て平戸オランダ商館まで歩きました。



平戸城。この地には、徳川家康の時代に松浦鎮信が日の出城を築きましたが、のちに焼却され、1718年に松浦家が平戸城を再築しました。現在あるのは、1962年に復元されたものです。



平戸城の天守閣から見た平戸湾と市街地の風景。平戸城から画面左端にあるザビエル記念教会に行き、そこから湾の向こう側の斜面の小径を西(右方向)に向かって歩きました。



平戸ザビエル記念教会。聖フランシスコ・ザビエル師の三度の平戸訪問を記念して1931年に建てられたものです。自然に跪きたくなる厳かな雰囲気でした。



教会からの静かな道を南東方向に向かって歩く。写真は、松浦史料博物館に登る階段。



八重桜の咲く御部屋の坂庭園付近の歩道。



ジャガタラの坂付近より見おろす満開の藤と街並み。家々の黒い瓦が印象的でした。向こうに平戸湾が見えています。



オランダ塀。この東にあったオランダ商館が覗かれないためと延焼を食い止めるため設けられた、高さ2m、幅70cm程の塀です。



2011年に復元された平戸オランダ商館。

オランダ商館は1609年に設置され、1639年に石造倉庫が築造されました。しかし、江戸幕府により、西暦年号(キリスト紀元)を建物に使用していることを理由に破壊を命じられました。370年余の時を経て復元されたのが写真の石造倉庫です(平戸オランダ商館のパンフレットより)。



徳川家康朱印状(複製)

徳川家康が1609年に来航したオランダ使節に発給した渡航許可証です。日本のどこの港にも寄港してもよいことが記されています(平戸オランダ商館説明書きより)。

当時の歴史を感じながら、風情ある市街地の散策を楽しむことができました。
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丘陵と谷戸でお花見

2012-04-18 16:47:00 | 南多摩
少し前ですが、花見を兼ねて丘陵と谷戸を歩いた時の写真です。



小山田緑地で車を降りて歩きはじめると、谷戸の東向き斜面のタチツボスミレの近くで活発に飛び交い、蜜を吸うミヤマセセリの集団がいました。やはり朝の方が吸蜜シーンに巡り会いやすいと実感しました(4月12日 10:18撮影)。



トンボ池の東の尾根頂上付近で咲くスミレ。ノジスミレでしょうか。



フデリンドウが斜面の落ち葉から顔を出していました。今年初めて見付けました。



トンボ池の上に咲く満開のソメイヨシノ。ここと大泉寺の桜が素晴らしいと、すれ違った男性も話していました。しばらく桜の下の芝生で桜を見上げながら休憩していると、芝生の斜面では春の陽気に誘われてスジグロシロチョウやモンキチョウが気持ちよさそうに飛んでいました。静かな花見気分を味わうことができました。



その後少し離れた谷戸へ。日向の斜面に、クサボケが点々と咲いていました。今頃の谷戸を彩る印象的な花だと思います。



桜の咲く谷戸に着きました。ここには、新緑の頃、初夏の田植え後、秋の稲刈り後など、幾度となく来ていますが、谷戸の奥の小さな丘に植えられた桜に巡り会えたのは初めてです。桜の種類はヤマザクラ。控えめな桜ですが、平和な風景が広がっていました。

4人の女性グループが桜の下で談笑していました。蝶の撮影もしていると話すと、まだ蝶は見ていない、という傍から「あ、飛んでいる」と少し向こうを飛ぶモンキチョウ、スジグロシロチョウの方を指差していました。いつも思うのですが、蝶はその気にならないとあまり目に入らないようですね。



畦に、カキドオシの花が咲いていました。撮影していると、昔からここに通っているという男性が話しかけて来られ、昔はもっと色々な花が咲いていたが、ここで時代劇のロケが行われてからこの場所が知られて荒らされてしまった、と残念がっていました。ここは電柱のない、貴重な場所のようです。



帰り道で見つけた白いスミレ。今年は随分多くの種類のスミレを見つけました。


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小石川植物園へ

2012-04-16 09:25:00 | 神谷町・東京
川口市に演奏会を聴きに行く前に、小石川植物園に立ち寄り、散歩しました。ここに来たのは40年振りくらい。
どのような自然が保たれているのか、どのような蝶がいるのか興味津々です。


ソメイヨシノ “帝吉野”

都心ではソメイヨシノは散りましたが、ソメイヨシノの品種“帝吉野”が見事に咲き誇っていました。
ソメイヨシノがオオシマザクラとエドヒガンの交配種であることを実験的に確かめる目的で、国立遺伝学研究所がこの両種を掛け合わせて出来たのが“帝吉野”で、1957年に命名されています。
帝吉野は、普通のソメイヨシノよりも遅く咲きます。ソメイヨシノの品種には、大船のフラワーセンターが作出した早咲きの“玉縄桜”も知られていますね。



草地の南斜面には、レンギョウが咲いていました。この品種はチョウセンレンギョウ。



一面に咲くカントウタンポポ。カントウタンポポがまとまって残っていることから、この草地は、古くから掘り返されることなく続いていることが伺われます。



草地に咲く一風変わった花。ユリ科の植物でしょうか。

アミガサユリと教えていただきました。KAZさん有難うございました。



菜の花の咲き乱れる草地に来ると、モンシロチョウが多数飛んだり休んだりしていました。写真の中央付近に1頭写っています。ここはモンシロチョウの天国のようで、2頭が絡みあうシーン、3頭のシーン、雄の接近で雌が交尾拒否しているシーンなどが見られ活気づいていました。それらのシーンをうまく撮影できず残念です。



1頭、弱々しく飛ぶ蝶が混ざっているので見ると、何とツマキチョウ♂でした。マイフィールドの多摩丘陵ではまだ見ていないツマキチョウを今年初めて目撃するのが都心だったのは意外なことでした。



梅林の下の明るい草地に、ムラサキシジミ♀が舞い降りて日光浴をしていました。ムラサキシジミは、昨年の台風の影響で地元で観察しにくい種類の一つですが、小石川植物園で今年初めて撮影できました。

そのほか、ベニシジミ、ルリタテハ、キチョウも見られました。

小石川植物園は、約320年前の貞享元年(1684)に徳川幕府が作った「小石川御薬園」が前身で、明治10年に東京大学設立に伴い附属植物園となり一般にも公開されています。

古くから維持されているこの豊かな自然を破壊することなく後世に伝えていってほしいものですね。

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キアゲハ

2012-04-13 09:20:00 | 
この日も初夏のような陽気。多摩丘陵の雑木林を歩いていると、小さな畑の一画があり、その脇の草むらにキアゲハが舞い降り、タンポポで吸蜜をはじめました。今年初めての目撃なので、心を踊らせて近づきました。キアゲハは大きく華やかなので好きな蝶のひとつです。



花から花へと飛んでは吸蜜しています。春を謳歌しているような元気さを感じました。



一旦舞い上がって、また降り、草の隙間から覗いているタンポポに止まりました。



そこで、至近距離まで接近してアップで撮ることができました。



部分拡大してみました。



このキアゲハは、腹端の尖り方から雌ではないかと思います。

この春、アゲハチョウをまだ見かけていないので、キアゲハの目撃が先になりました。



畑の向こう側に、ミツバツツジの仲間が色鮮やかに咲いていました(4月12日)。
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4月上旬の野草

2012-04-13 06:24:00 | ノンジャンル
伊勢原の里山や町田の多摩丘陵を散策した時に見た花を紹介します。



伊勢原の畑の斜面一面に咲くタチツボスミレの群落(4月6日)



伊勢原のふじやま公園の日陰で、色鮮やかなタチツボスミレを見付けました(4月6日)。



町田の小山田緑地の駐車場近くを走行中、崖に咲く茜色のスミレが目に入りました(4月1日)。アカネスミレでしょうか。



小山田緑地の小山田の谷に咲く長葉のスミレ。ノジスミレでしょうか。



町田の小野路にある果樹園の林床で見付けたスミレです(4月1日)。名前がわかりません。この辺でミヤマセセリが元気に飛んでいました。



ヒトリシズカ。ふじやま公園の人の歩かない枯葉の積もる小径で、ひっそりと咲いていました。



ふじやま公園に咲く大株のカントウタンポポ(4月6日)

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