四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

最明寺史跡公園へ

2017-04-21 11:18:00 | 西湘・箱根
最明寺史跡公園 2017.4.19

松田山の河津桜の帰りに洋品店ご主人から聞いた最明寺史跡公園へ。新松田駅から松田町みどりの風遊歩道を登り約2時間、標高450mの斜面に100本のオオシマザクラが満開、八重桜のウコンやカンザン、花桃や菊桃、レンギョウなどが咲き誇って桃源郷の世界でした。池の周りは八重紅しだれ。コースのはじめは菜の花畑やミカン園、ブルーベリー園を通り、中盤以降は森林の中の涼しい山道で快適でした。

河津桜で有名な西平畑公園をあとに、実物の1/6のポッポ鉄道の線路脇から左の山道へ。



見晴らしの良い菜の花畑の向こうには足柄平野が臨めます。



ミカン園の農道の途中のブルーベリー園では、何とスジグロシロチョウが吸蜜していました。


ブルーベリーで吸蜜するスジグロシロチョウ

ミカン畑から分かれて山道に入るとコミスジに遭遇しました。初見です。


コミスジ

胴体が玉虫色に輝いています。新鮮な個体故でしょうか。


コミスジ

途中、眼下に酒匂川の流れる足柄平野と遠方には箱根の外輪山が見え隠れ。



最明寺史跡公園に着きました。



このオオシマザクラが気に入ったのでもう1枚。





八重紅しだれ

コメント (2)

河津桜咲く松田山へ

2013-03-16 20:12:00 | 西湘・箱根
3月15日、河津桜の咲く松田山西平畑公園(神奈川県西部)に行き、そのあと山道に入り、みかん園の中の農道をゆっくりと歩いてきました。


ベニシジミ

公園へと向かう道端の草地に、ベニシジミが挨拶をしてくれました。


ルリシジミ

公園に入ってすぐの人混み近くで見付けた、ルリシジミ♂。


河津桜と菜の花

公園の河津桜は、少し葉桜になりかけていましたが、見事でした。



公園から山道にさしかかる辺りの河津桜は、少し気温が低めのせいかちょうど見頃でした。



ハイキングコースの山道に入ります。


みかん園

森の中の道を抜けると、みかん園の農道がゆるやかなカーブを描いて続きます。時々蝶観察のためみかん園の草地で休憩。モンキチョウが現れ、地上20~30cmくらいの低い位置を保ちながら忙しなく周回するのを見ると、モンキチョウは近眼なのかな?と感じてしまう。モンシロチョウは、1mくらいの高さをふらふら飛ぶイメージ。どちらも♂の♀探索行動で止まらないので撮影困難です。




タチツボスミレとルリシジミ♂

川沿いの道端草地にタチツボスミレがまとまって咲き、そこにルリシジミがうまい具合に止まり花から花へ蜜を求めていました。新鮮な♂でした。


中澤酒造

帰り道に美味しい新酒の試飲をし、2本購入して帰りました。


ボーノ相模大野

3月15日、相模大野の北口にオープンしました。
旧商店街の一角を再開発したもので、ショッピングセンター、ノースモール・サウスモール、公共施設、マンションで構成されます。既存のステーションスクエア、伊勢丹に新たに加わる第三の大型商業施設。今のところ毎日2階の通路を通り抜けるだけで、混み合う店舗内にはまだ入っていません。

【追記:3月18日】
昨年は、3月22日でちょうど河津桜満開でしたが、今年は3月15日で河津桜は散り
始めで、昨年より季節の進み具合が大分早いと実感しました。昨年3月22日に見
かけなかったモンシロチョウ、ベニシジミ、ルリシジミを数頭目撃できました。
昨年思いがけなく目撃したヤマトシジミは見られませんでした。
コメント (6)

湯河原梅林(幕山公園)

2013-03-05 09:01:00 | 西湘・箱根
2月27日、湯河原の幕山公園を歩いてきました。



あいにくの霧雨模様のなか、遠くに紅梅・白梅がにじんで見えます。全体として三分咲き位でした。



谷を隔てた向こうの山には薄く雨雲がかかって、深山に来たような感じです。



岩山も晴れていれば迫力のある光景と思いますが、今日は霞んでいます。

色々な種類の梅が山肌に植栽され、木々の間は草地になっていました。本格的な春を迎えると多くの蝶が飛びそうな予感がし、それが分かっただけでも来た甲斐ありでした。
コメント (4)

ゴマダラチョウ

2012-09-29 20:14:00 | 西湘・箱根
林縁を歩いていると、ゴマダラチョウがゆるやかに飛んできました。ゴマダラチョウは珍しい種類ではありませんが、何故かじっくりと対面するのは初めて。会うのは類縁種のアカボシゴマダラばかりです。


ゴマダラチョウ♀(9月21日、小田原市にて)



一旦高い位置に止まったのち、エノキの葉の上に下りてきて、産卵行動に入りました。



緩やかに飛んで少し休憩。今度は位置を変えて食樹かどうかを確かめます。しかし、どうみてもエノキではない葉も丹念に調べているので、「それはエノキじゃないよ」などと声をかけてみる。



また、正しくエノキの葉に止まり、産卵しました。



ゴマダラチョウの卵です。

エノキを食樹とする蝶には、オオムラサキ、ゴマダラチョウ、テングチョウが知られていますが、近年、人為的に持ち込まれた中国産のアカボシゴマダラが猛威を奮い、ゴマダラチョウを圧迫しているとも言われています。この美しいゴマダラチョウにはいつまでも生存していて欲しいと願っています。


コメント (10)

ニラの花に集まる蝶たち

2012-09-22 16:47:00 | 西湘・箱根

イチモンジセセリ(9月9日、小田原にて)

秋口に一番多く見られるのがこのイチモンジセセリ。春からいることにはなっていますがめったに出会いません。8月から9月にかけて急に数が増えだし、住宅地の庭でも普通に見られるようになります。



ニラの咲き乱れる草地を通りかかると、15頭以上のイチモンジセセリがあちこち飛び回り、蜜を求めていました。


キアゲハ♀


キアゲハ♀(同一個体)

キアゲハも熱心に花から花へと飛び回わり、美しい姿を見せていました。

キアゲハの近縁種のアゲハチョウは住宅地で普通に見られますが、このキアゲハは、丘陵の谷戸や河川の流域など湿地で多く見かけます。都市公園の花壇や彼岸花にも飛来します。


ヒメアカタテハ

ヒメアカタテハも2頭、ニラの花に来ていました。
ヒメアカタテハも春先から見られる蝶ですが秋に多くなり、公園や畑のキバナコスモスなどに好んで集まります。
ヒメアカタテハは、チョウ類の中でもっとも広い分布を示し、ほとんど世界中で見られる汎世界種(cosmopolitan species)として知られます(日本産蝶類標準図鑑、白水隆著、保育社(2006))。

今日の合唱練習の帰りに、ピアニストのshokoさんが蝶の写真をみたいと言って下さったので、最近見られる蝶3種類を載せてみました。

コメント (6)