四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

西沢渓谷を歩く

2006-05-06 15:31:00 | 甲州・信州への旅
5月4日、笛吹川上流の西沢渓谷を歩いてきました。
バス終点の西沢渓谷入口ではソメイヨシノが満開。渓谷沿いにさかのぼっていくと、季節は少しずつ逆戻りしていきます。よく陽が差し込んで明るい樹林帯が続き、ところどころで春先の花ミツバツツジが咲いていました。もう少し標高が上がったところは、平地では見たことのない黄色のヒカゲツツジが咲いていました。



ヒカゲツツジはツツジ科でシャクナゲの仲間。日本特産種で、関東以西、四国、九州に自生します。

4km近く遡行する間に、いくつもの滝や釜、淵や奇岩が次々に現れました。滝の水流が花崗岩を削ってできた円形の釜は紺藍の色。



七つ釜五段の滝。釜が上下に7つ連なっています。

次の不動滝を横目に渓流と別れ、少し登ると、昭和8年から43年まで県有林の木材を運んだトロッコの軌道跡にたどり着きます。その辺り一帯にアズマシャクナゲ群生地がありましたが、5月中旬~下旬が見頃とのことで、1,2輪蕾が開いているだけでした。



帰路は明るい林の中、自然勾配の森林軌道をノンビリと歩いてきました。レールはそのまま残され、地に埋もれたり、レールの下がえぐられたり。しかし、どこか暖かみを感じさせてくれる道でした。
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