四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

シロバナタンポポ(7)

2006-05-14 22:05:00 | タンポポ
5月7日に、Hさんから壱岐白花タンポポの種をもらいました。それらは、近所の道路脇のコンクリートの隙間のシロバナタンポポから取った種よりも黒っぽい色をしていました。
僕は<もしかしたら白い色のタンポポでも種類が違うからではないか?>と期待していたのですが、そのことをHさんにいうと、即座に「栄養の違いで色が異なるののでは?」と言われました。

なるほど、壱岐は自然豊かなので色が濃いが、コンクリートの隙間では栄養が乏しく色が薄いという推察です。それでは、すくすくと葉を伸ばしている自宅のシロバナタンポポは、栄養がよく、色が濃いかもしれない。
そう思ってずっと朝晩、家のシロバナタンポポを観察していましたが、5月は風が強いせいか、いつ見ても種になる前か種が風に飛ばされた後ばかりでした。
12日金曜日、風のない晩に帰宅したところ、幸い綿毛が丸く膨らんでいたので、採取して色の濃さを比べたところ、自宅の種は、壱岐ほどではないけれど、コンクリの種に比べると格段に濃い色。Hさんの説が正しいようでした。

しかし、実際のところ、同じ種類のシロバナタンポポなのかどうか、蒔いてみて来年に花を見ないことにははっきりとしません。どこか違いでもあると面白いのですが。種の写真を撮ってからプランターに蒔く予定です。

もうひとつ教えてもらいました-「花が咲いたら、切り取って花びんにさしておくと、そのまま綿毛になるから簡単に採集できるわよ」本当によく自然観察をされています。
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相模原市民混声合唱団定演ポスター

2006-05-13 15:22:00 | 音楽
9月9日(土)に行なわれる市民混声の第15回定期演奏会のポスターが出来上がりました。画像をクリックし、さらに拡大すれば大きく見ることができます。



第1ステージは、「旅のかなたに」。5人の詩人の詩に、最近人気上昇中の若手作曲家、信長貴富さんが作曲しています。
しあわせよカタツムリにのって    やなせ・たかし
歌                    谷川俊太郎
それは                  長田 弘
足                    寺山修司
旅のかなたに             室生犀星
すっと入っていける曲もあるのですが、「足」はなかなか思うように歌えませんでした。
 生まれてから今日まで
 何歩あるいてきただろうか と
 私はじぶんの足に
 たずねてみる
最近になって先生から「音符どおりに歌わなくたっていい」「日本語の詩を歌おうよ」との指導がありました。みんなで詩を音読してから今度は言葉通りに歌う練習をしたところ、格段に全体の表現力が増して歌えるように変化しました。当たり前のことがなかなかできない・・・歌は詩を読み込むことが基本だと改めて感じた瞬間です。
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ツツジの咲き分け

2006-05-10 21:48:00 | 甲州・信州への旅
桃は、白と桃色に咲き分けたものをよく見かけます。写真は、この4月に勝沼近辺の桃園で見た咲き分け桃です。白い桃の幹の途中から、桃色の花の咲く枝が伸び、その枝の系統ではすべてが桃色の花になっています。



咲き分けは、ある日突然、白い桃のある枝に咲く花がピンク色になる。その後、その枝が成長し、翌年も花を咲かせますが、一旦ピンクの花を付けた枝は、ずっとピンクの花だけを咲かせます。こうして咲き分けた桃となるわけです。

どうしてこのような咲き分けが起きるのでしょうか。これは、桃の枝で突然変異が起きる。その後、その枝は新たに獲得した性質を引き継ぐからだと考えられています。その枝が新しい花の色になったり、斑入りになったり。あるいは、実が早熟のものが晩生になったりといった風に、新しい性質がそのままその枝に固定されるのです。
花の色を桃色に染めているのは、アントシアニン色素という色素です。この色素は植物の体内で合成されます。白い花では合成されませんが突然変異によって色素が合成されるように変わるわけです。最近、なぜ合成されるように変わるのかがDNAレベルで解明されつつあるそうです。



この写真は、4月30日に庭で撮ったものです。1つの花びらが完全に紅色です。その隣の花びらは、左半分が紅色、右半分がピンクで、1つの花びらの左右での咲き分けが起こっています。実に不思議です。中途半端な突然変異が起こって、1枝を紅色に変えるところまで行かなかったのかもしれません。



このツツジ全体を見ると、紅色に変わったのは1箇所だけになっています。今朝見たら、雨のために紅色と咲き分けの花びらは散っていました。来年、その辺りの枝がどのような花を付けるのか確かめようと思います。
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花の寺、放光寺のボタン

2006-05-09 21:16:00 | 甲州・信州への旅
5月5日、塩山の笛吹川近くにある花の寺、放光寺を訪れ、ボタンを見てきました。

桜のシーズンに比べて塩山の人出は少なめで、午前9時過ぎのお寺は静かそのもの。心ゆくまで花を見てきました。そのあと、お寺の庭を見ながら、お茶をいただく。









スノーボール
アジサイにもオオデマリにも似ていますが、近づいてみるとどちらでもない。スイカズラ科、カマズミ属。原産地は、ヨーロッパ、東アジアです。






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西沢渓谷の小さな花

2006-05-07 19:27:00 | 甲州・信州への旅
5月4日
西沢渓谷は標高1100mから1300m。平地に比べて7,8度気温が低いので今ごろは早春の気候に相当します(4日の山梨の最高/最低気温は、22度/12度だったので、西沢渓谷は最高気温15度位)。上りは南斜面を歩きます。林内は日が差していて、よく見ると落ち葉の間から色々な小さい植物が花を咲かせていました。



フデリンドウ
リンドウ科リンドウ属。北海道~九州に分布する2年草。花は、日が当たっているときに開きます。



タチツボスミレ
スミレ科スミレ属。北海道から沖縄まで、ほぼ全国の山地に分布する多年草。早春の林内を散策していて、最も目に付くスミレ。相模原の雑木林や庭でも咲きます。群生する傾向があるようです。



エイザンスミレ
青森県から九州の霧島山まで分布し、どちらかというと太平洋側の低山に多い。スミレでは珍しく葉が深く裂けています(写真では左の花近くの葉をみてください)。山地のやや暗く湿り気味の林下、林縁に多く見られ、少しでも光があればよく花を付けます。
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