四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

実りの秋の谷戸風景

2011-09-25 11:51:00 | 南多摩
稲刈りの始まる前に町田市の谷戸を歩いて来ました。前回は田植え前の5月だったので随分久しぶりです。



五反田谷戸にて(9月16日撮影)。稲穂が黄金色に実っていました。藁ぼっちが春と同じ丘の上にそのまま置かれています。



一部稲刈り・稲木干しされています。



谷戸は、丘陵地に隣り合って出来た浅い谷なので、隣の谷戸に行くには、一旦森の中に入り、笹薮にある細い道を歩いて行きます。
尾根を隔てて隣の神明谷戸の風景です(↑)。
こちらの方が田んぼの面積が広く、黄金色の稲穂が一面に広がっていました。



一人のご婦人が絵を描いている以外に誰にも会うことはなく、静かな一時を過ごすことが出来ました。右端の木陰の土手で昼食。近くの草の下でウラギンシジミ♂が休息していました。



頭を垂れる稲穂(奈良ばい谷戸にて)



田んぼの畦で咲くツルボ(ユリ科)



森の中は、笹の葉が左右から道にはみ出し、そこを進むと、ホタルガ(↑)が笹薮から飛び出して前方に飛びまた笹に止まります。その数は、5m進むと1頭は飛び立つくらいの多さでした。
飛んでいる姿は、白い模様が左右に半円を描くようで、美しく、機会があったら飛翔写真を撮影したいと思います。

※9月21日に関東地方を台風15号が通過しました。強風で稲穂が倒されたのではないかと心配です。
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鷲ヶ峰ひゅって

2011-09-23 09:26:00 | 甲州・信州への旅
八島ケ原湿原近くの鷲が峰ひゅってに宿泊しました。



鷲が峰ひゅっては高台にあり、東向きの客室からは八島ケ原湿原、南・西向きの客室からは北アルプスが望めます。



北アルプスに陽が沈むところ(18:01)



木曽御岳。手前に微かに岡谷の灯りが見えています(18:07)。



穂高連峰の夕景色(18:18)



ひゅっては築50年の山小舎風ですが、中は木の温もりの設計でアンティークなコレクションが置かれ、食堂や廊下にはランプが灯されています。夕食はフランス料理。



玄関脇と食堂、2階に書棚があり、「山と渓谷」のバックナンバーや山岳、植物、動物、昆虫、気象の本、文学書などが並べられていました。



夜中に豪雨があり、翌朝は霧のかかる天気。朝食には焼きたてのパンをいただきました。
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強風でムクゲが倒れる

2011-09-22 12:00:00 | 相模原・県央
昨日(9月21日)夕方、関東地方を通過した台風15号の強風の影響で、渋谷の道玄坂の木が折れてタクシーに倒れかかったとの報道がありました。

今朝雨戸を開けると、我が家でも被害が出ていました。



枝先までの高さが5m位のムクゲが風で倒れて斜めになっていました。この下にツツジとシャクナゲがうずくまっている状態です。根の部分を見ると根こそぎ浮き上がっています。
このムクゲは毎年大きくなり、秋に剪定しても翌春には大きく枝を広げるので、強風に耐え切れなかったと思われます。
今、植木屋に連絡をとっている最中です。





高さ5m位のドラセナの枝8本の内3本も折れて地面に落ちていました。12年ここに住んでいますが、これも初めてのことです。



幸い、根本から芽が出てすくすくと2m位まで育っているので、その成長を見守りたいと思います。
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霧ヶ峰の蝶たち

2011-09-19 15:43:00 | 甲州・信州への旅
霧ケ峰2日目(9月8日)に出会った蝶たちです。



アカセセリ♀(車山肩近くにて)
長野・山梨・群馬の山地が主な山地で、7月下旬~8月中旬が最盛期、9月まで見られる種です。



ヒオドシチョウ(車山湿原近くにて)
ようやくヒオドシチョウに会えました。他の方も言っていましたが、岩石の上が好きなのでしょうか。



ハクサンフウロの仲間(車山湿原にて)
積み残していました。



クジャクチョウ(蝶々深山頂上付近にて)
クジャクチョウも頂上占有性があるのでしょうか。





ウラギンスジヒョウモン♀(奥霧小屋近くにて)
なかなか止まってくれず、飛んでいった先のシラヤマギクにやっと降りてくれました。
この近くでキベリタテハを見かけましたが、すぐに去ってしまいました。
遥か上空を、アサギマダラが1頭ゆっくりと通過して行きました。秋なので下山の準備でしょうか。



タムラソウにはヒョウモンチョウの仲間が多数集まっていました(八島ヶ原湿原にて)。



ギンボシヒョウモン(八島ケ原湿原にて)
ギンボシヒョウモンは割合と翅を閉じてくれるので助かります。



陽が大分西に傾いた頃、タムラソウの花にウラギンヒョウモンが止まり、翅を輝かせていました。
オコジョさんご指摘のようにウラギンヒョウモンも翅を閉じることが確かに多いようです。

秋の高原はヒョウモンチョウの仲間の天国ですね。ギンボシヒョウモン、ウラギンヒョウモン、ウラギンスジヒョウモンの3種を確認できました。
ウラギンスジヒョウモンは3頭写っていましたが、いずれも♀でした。♀が産卵のため動き回っているのでしょうか。

<その他見かけた蝶>
スジボソヤマキチョウ、ジャノメチョウ、イチモンジセセリ(マツムシソウ);イチモンジチョウ(シラヤマギク);ヒメアカタテハ(アザミ);モンキチョウ、クロヒカゲ(道端)

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蝶々深山から八島ヶ原湿原へ

2011-09-17 20:01:00 | 甲州・信州への旅
霧ヶ峰2日目の続き(9月8日)

蝶々深山を後にして緩やかな道をしばらく行くと、物見岩に着きました。



物見岩は3m位の高さで、熔岩の流れが縞模様をなした構造(流理構造)がそのまま地上に露出しているものです。右の岩は遠くからも人の横顔のように見えていました。



物見岩を過ぎると視界が開け、下の方に八島ヶ原湿原が広がっていました。



八島ヶ原湿原へ下る道の途中に小川が流れ、その近くにアケボノソウ(リンドウ科)が何株か咲いていました。



アケボノソウは予想よりも小さな花でしたが、一つの花を見ると細かな細工が施されているようで感心しました。花弁1枚の上に2つの黄緑色の点がありますが、これは蜜腺。このような位置に蜜腺がある植物は珍しいそうです。



ヤマトリカブト(キンポウゲ科)
8月から10月に咲きます。山道の途中、あちこちで見られました。



八島ケ原湿原に着いた辺りの風景。左の方に見えるのは釜ケ池で、その後方は車山です。



木道を歩いて行くと、八島ケ池が近づいてきます。池面に白い雲が映り清々しい秋の風景でした。



ハバヤマボクチ(葉場山火口) の蕾
キク科 花期:8~9月
ボクチ(火口)は、乾燥した葉から綿毛を集め、火打石の火を移すもののことで、花の形がその火口によく似ているとのこと。ハバ(葉場)は、牧草など採集した草原をさし、本種の生育地もそれに重なる(下諏訪観光協会編・著、“花かおる八島湿原”より引用)。

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