ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

潮風の休憩所

2014-07-24 05:00:00 | 田舎

19日の夕方、町内の放送で「明日、望楼の芝で展望休憩所がオープンする」というようなことを聞き取り難いながら耳にしたので、何か出来たのか、最近は潮岬に行ってないけど、工事してたんは知らんなぁなどと思いながら、昼食後に行ってみることにしました。愚車を走らせると出雲からの坂、浪の浦からの坂はキツく、どんどんスピードが落ちていき、なんと情けない車であることを思い知らされます。望楼の芝に着き、展望タワーの方を見ながら走っていても、何の変化も感じません。おかしいなと思って、左側(海の方)を見ると、新しい建物が建っていました。瓜田渡船の駐車場で反転し展望タワーの駐車場に入れようとしましたが、三連休の中日のせいか、結構混んでいました。

             

私が到着したのは昼の1時前、建物に近づくと中から大勢の外国人が出てきます。どうやら顔つきからトルコ人のような感じ、きっとオープンセレモニーが終わったのだろうと思いながら、もう少し早く来れば良かったと思ったけど、何の情報も無く、聞こえ難い放送を1回聞いただけですから、仕方ありません。

             

建物に近づくと『潮風の休憩所』というロマンチックな文字が(字がロマンチックという意味ではない)掲げられていました。ここは確か、白い吹き抜けのコンクリート製の閑散とした休憩所のようなものが建っていた所ではなかったか。

       

玄関横にはこれまたこの辺りに建っていた銅像、私は知りませんが和歌山県出身で国務大臣を務めた下村某のもの、昭和32年没とありましたから、私とも息を共にしていた時間があったのですね。入館するといろんなパネルや展示物が有りました。『あまちゃん』で着ていた潜水服とよく似た展示品です。この建物のアイデアはひょっとすると『あまちゃん』からヒントを得たのかも知れません。この展示物は明治から昭和にかけて、アラフラ海で白蝶貝の漁をしていた際の道具、右の展示物は送風機です。でも夢を求めてオーストラリアまで貝を採りに行っていたのは、串本の人ばかりではないと思うのですがね。

                       

狭い空間ですが、ジオパークや黒潮の恵みを受けた自然についてのパネルが所狭しと並んでいます。未来永劫ということはないでしょうが、これらの展示物はずっと変えずに設置しておくのでしょうか。私はいろいろ手を変え、品を変えた方が良いと思うのですが。

       

串本町内の見どころは、潮岬だけではありませんからね、まぁ入館料は取らないのですから、手を変え、品を変える資金が無いでしょうね。

                       

入館するとすぐに目に付くのがこの床に描かれた地図、入口の方から見ると、いつも見慣れている地図とは反対で、中国やコリアから見た日本になっています。潮岬からアラフラ海への地図を描いているのです。約5000kmあるようですが、近いと言えば近いし、遠いと言えば遠い、先の大戦で日本軍はこんな所まで侵攻していったのです。貝を採りに行っていたのとはわけが違います。

             

このちっぽけな建物のオープンに友好国であるトルコの人を招待したんだろうなぁと思いながら、招待を受けた人たちは潮岬で何を感じたんだろうと思ったりもします。トルコの人たちにとって重要なのは同じ串本町内でも潮岬ではなく、大島の方なんですものね。

キャンプ場にもたくさん人が来てました。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (T-Ya)
2014-07-24 23:55:11
数年前に行きましたが、確かに閑散とした休憩所でしたね。
新しくなったんですね。
また行ってみたいと思います。
そこから見る海は黒潮の影響で川のように潮が流れているのが印象的でした。
良かったんだと思います (ぼんくら)
2014-07-25 14:37:04
夏は冷房、冬は暖房が効くでしょうから、休憩するには良いと思います。神功皇后が宴を開いたというような旭の森などと違って、潮岬の成り立ちやジオサイトについての説明もあり、知的な所がちょっと串本には似合いませんが、そこが新しい串本の出発点になれば良いと思っています。

コメントを投稿