ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

仕事ができるようになりたければ釣りをしろ

2013-12-09 05:00:00 | 読書

参議院でも自民・公明両与党による秘密保護法案の強行採決という暴挙が行われました。今回は野党を取り込むことも出来ないほどの反対意見で包囲されていたにも拘らず、野党が求める審議も尽くさなかったのです。何故このようなことになるのかは前にも述べたように、事の是非は論外に置き、議員の過半数を握っているという数の論理だけで、兎に角・遮二無二この法案を通したかった安倍政権の異常さがそうさせたのでしょう。安倍政権の異常さは石破幹事長の「デモはテロと同じ」というブログでの発言にも表れていますが、一旦は取り消し・謝罪したものの会見では同じことを繰り返し述べました。石破氏は国会を取り巻いて大音量で意見を通そうとするのは恐怖であり、テロの手法と何ら変わらないという趣旨の発言だったと思うのですが、平和的に意見を述べようとするのと、他人を殺してまで自分の意見を通そうというのでは天と地ほどの違いがあり、恐怖感と言えば数を頼りに意見など聴かないという与党の態度の方がよっぽど強権的であり、憲法で保障された民主主義を守ろうというデモ隊の声が恐ろしいと感じるのは、憲法や民主主義を根底から覆そうとする石破氏らにとっては恐怖なのかも知れません。でも騙されませんよ、石破さん、貴方達は完全に官憲に守られているのですから、テロと同じような恐怖を感じるなんてウソでしょ。

さて、今日のタイトルは最近私が読んだ本のタイトルを使っているのですが、私が釣りをする人間だから、私は仕事が出来ていたということを証明したいわけではありません。実際そんなことは無かったと言ってしまえば、この本の内容にケチを付けることになりかねませんから、私の仕事についての真偽のほどは置いといて、釣りと仕事の関係について、釣りをする以前、準備の段階から釣行、竿出し、釣りを終えた後のことなどを例に挙げながら、仕事との関係を説いているのですが、釣り仲間を増やしたいのか、仕事が出来る人を作りたいのか、その辺りの本音がよく解りません。

             

本屋に通わなくなって久しくなりますが、本を選ぶのには家に配達してもらっている新聞の書評などを参考にしながら、丸善・ジュンク堂からネット通販で買っています。何より送料が無料というのが嬉しく、これならわざわざ電車賃を払ってまで本屋に行く必要がありません。近所にある本屋などには私が読みたいと思う本などなかなか置いてないのです。

『原発ホワイトアウト』現役官僚による空恐ろしい暴露小説です。この本を読むと原発にしがみ付く政治家、原発を推進するための電力会社の策謀、原発によって電力会社が儲かっていく様子がよく解ります。現実を暴露しようとする正義感の強いジャーナリストは権力の手によって抹殺され、原発は国家によって守られているように思えるのですが、最終的には・・・、小説ですから結末はどうなるのか、起承転結がハッキリ描かれています。

平将門は平安中期の坂東の武者、時代も姓も違うのに木曽義仲とよく混同してしまいます。ストーリーの展開はほぼ将門記と同じですが、話の起の部分で将門は祖父の平高望から「帝を越える真の王となるであろう」との言葉を得、一方その場に居た同年齢の平貞盛に対して「我が一族の繁栄の礎となる者」と諭されます。以降この言葉が二人を呪縛し、二人は無二の親友にもなり、宿敵ともなって行くのです。『絶海にあらず』で藤原純友の乱を読み、今回将門の乱を読んだのですが、同時期に起こった二つの乱、まとめて承平天慶の乱と言いますが、この東西の乱が共に相呼応して行われていたら、歴史は変わっていたかも知れません。そうそうこの矢野隆という著者は、私が昨年訪れた久留米市出身だそうです。

                       

「慰安婦の存在は国家当局とは無縁」だとか「南京大虐殺など無かった」という戦争好き系政治家共が声高に叫んでも恥じない時代になってきました。先の戦争への反省も無く、当に秘密保護法が制定されるのですから、これからは戦争への道を突き進んでいくのでしょうが、戦前・戦中を体験してきた人が少なくなる中、こうした意図的でない話を書いている人の本をよく読んで、自分は戦争に協力したり、騙されることの無いよう努力しなければならないと思っています。

             

写真右の本は満州に暮らしていたという女性が綴った当時の思い出、政治的や歴史的な臭いの無いこういった人が書いているものが、案外真実を言い当てているかも知れないと思って読んでみました。満州に住む彼女らが本当に何も知らされてなかったということが、戦後になってから満州事変を知って行くという件からよく分かります。

相変わらず古事記や日本書紀に関心があるのですが、現人神などと言って国民を騙し、戦争へと駆り立てて行った天皇家の真の歴史、本当に“万世一系”だったのかが知りたいのです。こんな本を読んでも真実の天皇家の歴史が解る筈もないのですが、記紀を原文で読める力も無いので、納得できる解説書に巡り合いたいのです。

             

そろそろ年賀状を作らなければならない時節、足らないけど年賀状を100枚買いました。早く買えば抽選で何か貰えるというので、応募してみました。たまにこのような募集をしている葉書が入っている製品があるけど、たいていは50円切手を貼れと書いているので応募はしませんが、今回は葉書の販売・回収・配達元なのでなのか無料だったのでした。


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