久し振りと言っても3週間も経ってないけど、串本に着いた日の夜は古谷魚店に出かけました。その時に主人曰く「金曜日の夜、潮岬病院の人らが来てクエで忘年会するんや、そのクエ見るかい?」と店先にあった長さ1mほどのクーラーを開けると、ギリギリまで入った大きな本クエが横たわっていました。「いくらで買うたん?」と尋ねると7万だったと言います。7人では食べ切れんから土曜日においでと言ってくれましたが、それでもまだ余ると言うので、「土曜日はY下君も来るで」と言うと「丁度エエよ」と言って、私にY下君に電話をかけさせ、「ようけあるから奥さんも連れておいで」と言っています。私にも「息子さんも呼んでおいで」と言うけど、どちらも来るわけがありません。
金曜の朝、今は無きCさんと会った時に「明日の晩ごはんは予定ある?」と聞くと無いと言うことだったので、いきさつを話して家族で来るように誘うと「主人はシャイなんで来るかどうか分からん」と言われました。でも夕方になって「行ける」旨のメールが来たので魚屋に二人増えると連絡し、6時半に店に行くことにしたのでした。私たちはアルコールを飲むのでいつも必ず紀伊姫発6時11分の電車に乗るので、店に着くのはいつもだいたい6時半ごろになるのです。
金曜の午後、クエを捌く前に写真を撮っておこうと思って魚屋に行ったのですが、一足遅かったようで頭と胴体は外され、皮もそぎ落とされてしまってました。
当日は紀伊姫駅で4分遅れの放送があり、ホンマに4分で済むのかと心配しましたが、だいたいそれぐらいの遅れで出発、6時半には遅れずに済みました。考えてみればCさんは私の名前を知る筈もないし、私もCさんの本名を知らないし、Cさん達が先に行っても古谷魚店の主人は何のことなのか分からない筈なので、時間通りに行けてホッとしたのでした。
先に座った私の前にクエの皿、こんなところに座ったのが縁の尽きで鍋奉行とやらの役目に、もう歳を重ねてからは鍋奉行などは久し振りのこと、そういう役目は若い人がするのが常態だったので、ちょっと面倒臭いなぁと思っていましたが、そんなことは悟られてはいますまい。Cさんが綴った顛末はコチラ。
私がクエを食べるのは何年ぶりかのこと、Cさん達は串本に住んでいるのにクエを食べるのは初めてだと言います。そういえばクエは串本より御坊・日高川地域の方が有名です。やはりクエを養殖している白浜が近いからでしょうか、同じ和歌山県でも食文化が違うようです。
今回はY下君がいつもよりよく喋る、飲んでなくてもよく喋る人ですが、今回は初めて会う人に対しても、既知の人のように喋っていました。まぁCさん達にとっては、クエは美味しかったし、Y下君の喋りは楽しかったようです。
8時を少し回ったところで〆の雑炊、これを食べるとおそらく串本発8時27分発の電車には乗れません。慌てているとCさんが姫まで車で送ってくれると言うので、安心して最後まで食べ切ったのでした。この日はいつもより2杯多く焼酎の水割りを飲んだけど、作ってくれる人がいつもと違ったので、焼酎の量が少なかったので2杯多く飲めたのです。なのでいつもより酔いは少なく、家へ着いてからも少し飲み足したのでした。